つばめも

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【ライブレポート!】Revival Tour CIDER ROAD 2021/08/13 宇都宮市文化会館公演

みなさんこんにちは。ツバメです。

タイトル通り、待ちに待ったCIDER ROADリバイバルツアーについて書き散らかしていきます。

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読み飛ばしていいまえがき

実質JET CO.の救済ツアーだったNormalツアー、Populus Populus期のライブを再演したRevival Springツアーを経て迎えるRevival CIDER ROADツアー。まるでディスコグラフィーをそのままなぞるかのように仕組まれた流れであり、彼らの8年前と現在地を同時に確かめることができるツアーになっている。
そもそもCIDER ROADというアルバムは「J-POP界が土下座しにくるだろう」とUNISON SQUARE GARDENのバンド史でも最も息巻いた作品で、その言葉に相応しいポップさ、ボリューム感、ストーリー性が最高なアルバムだ。
結果的にその世界がひっくり返るようなことにはならなかったが、このポップへの振り切りを以てしてUNISON SQUARE GARDENUNISON SQUARE GARDENたらしめる音楽が完成したと言っても過言ではないだろう。

5月まで開催されていたRevival Springツアーに引き続き、バンドの本編となる最新アルバムのツアーを敢行できる時が来るまでの楽しい企みごとのひとつという側面を持ちながら、存分にロックバンドの現在地を証明するツアーとなった。

 

SE.絵の具
通常営業の始まりをいつも通り飾る絵の具。いつも通りのタイミングで3人が入場を果たす。この日の装いはDr.白セットアップ、Ba.黒テラリウムT+チャコールグレーのスキニー、Gt.Vo.がマゼンダ×黒地の最近ローテーション入りしたシャツ。

絵の具からto the CIDER ROADへの繋がりは間違えなくこのツアーのハイライトのひとつだろう。
”暗闇が色を奪う”のフレーズのあたりで絵の具が切れ、CIDER ROADへ向かう同期音と、まるで会場すべてが炭酸の中へ溶け込んでいくような水玉模様の照明と共にライブがはじまった。

01.to the CIDER ROAD
同期音を振り切るようにロータムの分厚い重低音が身体に響き、後を追うようにギターとベースの1音目が鳴り響く。バンドの背後に現れる巨大なCIDER ROADロゴ圧倒的な存在感を持って輝き、いよいよ我々は炭酸の中へ溶け込んでいった。
歌い出しから宇都宮市文化会館の音の響きの滑らかがわかってとても良かった。
サビ終盤の裏声の当て方がどんどん美しくなっていてすごい。この後何回もいうことになるけど斎藤宏介さん本当にお歌がお上手。
”ハイカロリーな時期”を象徴するイントロやBメロ等の多彩な展開の詰め込み、それでいて”もう迷わないで”と、ど真ん中を突っ切ってくサビのメロディラインのすべてが好き。
人生で一番好きな曲にこのツアーを以てしてようやく出会うことができた喜びは底知れぬものだった。
(ようこそがカットされたの何故なんだろうすぎたけど....)

02.ため息 shooting the MOON
1曲目を終えると各楽器の音を残しながらギターはカポを外して4カウントでイントロへ。”ヨン、マイ、メェェ!”と叫び赤と青のCIDER ROADカラーが激しく刺さる2曲目へ。
音源さながらの高速ビートの上を飛び交う歌詞と横振りのリズムが一癖も二癖もあって楽しい。めちゃくちゃ音詰め詰めなのに、8年経った今では「音詰め詰めだな」感があまりなくて笑っちゃう。テンポ、歌詞共に速いタイプの曲を乗りこなしすぎたバンドと、そのバンドの音楽を聴きすぎた人による奇跡のミスマッチがもたらした作用かもしれない。

ソロ回しではドラムのロータムのぶ厚い音がここでも輝いていた。ベースは歪み用のペダルを踏んでのスラップがクール。ギターはギュイーン感が音源より伸び気味なアレンジ。(だった気がする)(そして伝わらない)
これは余談だけど飛び道具のエフェクター踏んでない時も含めてベースの音作りが茶ベース時代に近づいていたように感じて良かった。何か機材入れ替えたりセッティング変わったりしていたのだろうかね?

03.cody beats  
ため息を鳴らし終えるとシンバルで余韻を残しつつ再びカポを装着して3曲目の3rdシングルへ。カポが絡む繋ぎのスムーズさも年月を経てひたすらスマートになり続けている。

8年前はライブ常連だったcody beatsだが、今ではいつの間にかレア曲的立ち位置に落ち着いてしまっている。
そんなcody beatsが猛威を奮っていた過去(現在でも暴れていいんだよ)を追体験できるのもリバイバルツアーならではの味わい。
このツアーでは背後のCIDER ROADロゴを水色、青、薄紫の青い色が照らして”夜”を想起させたのが良かった。
SSSツアーでもそうだったけど、ご時世が引き起こした客層の濃さや心地よいテンポ感がもたらす「cody beatsが会場を支配してる感」が堪らなくて毎回泣きそうになる。あったけえのよcody beats。
SSSに引き続き、過去に残したライブツアーという点をリバイバルして線で結んでいくという意味で、”何事もどうにもこうにも歪んで繋がっていく”が深みを増すのが良い。このツアーを境にしばらく聴けなくなってしまいそうな気配を感じているけど、どうか気のせいであってほしいね。

そして3曲鳴らし終えた後の3人を歓迎する会場の暖かな拍手喝采、本当に良かった。ちょっと浸る3人と、拍手に比例して徐々にしぼんでいく照明には、あの場でしかわからないドラマチックさがあった。

MCざっくり
斎「今回は8年前のCIDER ROADツアーのリバイバルということで8年前と全く同じセットリストでライブをするという世にも珍しいツアーです。どうか最後まで自由にたのしんでいってくれたらと思います!」 

04.ラブソングは突然に~What is the name of that mystery?~
ピンクやバイオレットの照明が飛び交うラブソングは突然に。
冒頭ロングトーンは原曲通りの尺。

落ちサビで急にくる三連符のキメに対してやたらに腕の動きが一致してしまうお客さんばかりでニヤニヤしちゃったよね。(冒頭と終盤の感想しか書いてないのは後続に控えるこってりゾーンに前半の記憶をたくさん奪われてしまったためです、あしからず...。)
そしてこういう感じでしれっとB面曲がセットリストに入ってくるアルバムツアーのライブ、良いよね。でもB面ツアーの結び役だった記憶が色濃いせいで「あれもうラストかな?」になったのはご愛嬌。

セットリストを文脈的に見ていくと、ここからのラブソング3連発の引き金役になっている。また、「名前」というフレーズを頻発するCIDER ROAD曲たちとリンクするかのような「what is the name of that mystery」が引っかかる。

05.セレナーデが止まらない
突然現れたラブソングから繋がるのは”話題の知った風なラブソング”を嫌うセレナーデ。ここのシームレスな繋ぎと赤いデンジャラスな照明、バッチバチにかっこよかったね...。B面ツアーのover driver→ピストルギャラクシーみあった。

2Bのベースが歪み全開なのもよかったしギターソロもドラムの手数も絶好調で最高だった。終盤のドラム明らかに目の色変わっててかっこよかった。

on the SEATの時セレナーデにはやや重めの文脈性を感じてしまったが、今回はどちらかというと純粋に音に乗って聴くことができた。セットリストの流れ、時代の進展、ツアーのコンセプトと要因は色々あれども、聴くたびに景色が変わるのは楽しい。

06.Miss. サンディ
バッチバチに決まったセレナーデの余韻を残すことなくラブソングの括りでサンディへ。冒頭セッションでの歪んだベースのスラップが挟まるのが心地よいことこの上なくて何度聴いても最高になってしまう。

このツアーでいつの間にか恒例になっていたのはサビのリズムに合わせたベースおじさんの謎足踏み行進。めちゃめちゃわかりやすい&楽しいのでつい真似しちゃうよね?
しない了解。

それにしてもこのMiss.サンディ筆頭にミドルテンポ曲が総じて優勝すぎるツアーだった。8年かけて鬼速い曲を鬼の手数音数で演奏してきたからこそ、こういう比較的余裕もって歌って弾いてができるテンポ感の時の満ち溢れるキラッキラしたオーラが堪らなく楽しくて幸せになってしまう。

07.カウンターアイデンティティ
サンディを迎え入れる温かな拍手を切り裂くように歌い出しへ。
Aメロでは”光の束”を想起させる白銀のライト、サビでは”太陽に背を向けながら”を映し出すかのようなオレンジのバックライトがよかった。特にバックライトの時は逆光になって3人の顔が隠れているのが最高で最高で...。

2Bではドラムの花が狂いに狂いに狂い咲き、手数マシマシなアレンジでブチ上がった。
間奏でもスネアの音が会場に鳴り響いていて綺麗だったね。

(MR.アンディ(月が出るみたいです))⇔Miss.サンディ(Sundy)→太陽に背を向けながら(カウンターアイデンティティ)→オリオンをなぞるこんな深い夜 みたいな流れになっているように見える。

08.オリオンをなぞる
カウンターアイデンティティの最後の一音を鳴らさずドラムロールがギターの音をぶった切るように入ってきてそのままオリオンへ。一瞬のことすぎて何が起きたかわからなくなるような痺れる繋ぎだった。

1番はドラム並盛、2番はドラム大盛、ラスサビはドラム爆盛りな三段階進化で相変わらず楽しいアレンジだった。

最後カメラのフラッシュが焚かれた時みたいな壮大な照明の余韻の残し方が本当に綺麗。たくさん演奏している曲であっても演奏演出が毎回毎回少しずつ捻られているから何度聴いても最高だし何度だって聴きたいんだよなぁ。
リバイバルツアーという情景で聴く”最後に笑えるくらいの青春を夢を見て恋をしてあきれ返るような日々を謳う”でめちゃめちゃ泣いちゃう。

どうでもいいけど最近再公開された19年のロッキンのオリオンの動画と比べるとAメロのクラップ皆無なのが客層の濃さを見事に反映してて笑っちゃう。セットリストだけでなく客層まで味濃いめなツアーでよかった(うまい)

8年前であっても、オリオンをなぞるがこの位置にいるのも当時から一筋縄ではいかないセットリストおじさんの意図が垣間見えて良い。
当時の時系列だとPopulusツアー:17曲目(本編19曲)→SSSツアー:15曲目(本編16曲)→001ツアー:アンコールラスト→CIDER ROADツアー:8曲目(本編19曲)となる。この流れで次の桜のまえツアーでセットリストから外されるのめちゃめちゃ良い。のちにシュガーソングも似たような道を歩んでいるしこの辺のセルフプロデュース力が流石セトリおじさん。

MCざっくり

斎「CIDER ROADというアルバムはUNISON SQUARE GARDENの8枚のアルバムの中でも、とても濃いアルバムで、アルバムの尺も1番長いし、ライブとしてもこのあと長いバラードが続いたりとか。ラーメンで例えたら味濃いめ油多めみたいな?(ややドヤりSK・ピンときてないTBC)」

斎「このあとも起承転結じゃなくて起承転結結結結結結!みたいな終わる終わる詐欺があったり。でもそういう濃密なところが愛しいと思っています。最後までよろしくお願いします。」 

09.光のどけきの日に
入りの部分でギター弾きながらギターのボリュームのツマミを捻ってフェードインしてくる音を演出してるのが洒落ていて良い。

斎藤さんの歌の表現力がバケモノ級に進化しているので「長い長い」みたいな振りがあってもバラードゾーンには無限に浸れてしまう。歌がうまいってすごい。
一番の歌うまポイントは”できるだけ太陽が”の裏声の当て方(ファルセットってやつ?)
めちゃめちゃ綺麗だった…。

ラベンダーっぽい淡い紫とグリーンの照明も暖かな春を感じさせて良かった。

それにしても、8年の月日を重ねた上で聴く”大人には内緒だよ あの秘密基地は”の眩しさには敵わなかった。(8年前は知らなかったオタクなのに)
筆者的には初めて観にいった武道館以来の再会だったので、あの日のライブとこのツアーを結びつけて勝手に浸ってた。よくぞここまでついて来たな自分...的な。
日々大人と呼ばれし歳に近づいてしまっているけど、いつまでも内緒にできる秘密基地(ライブハウス)は持っていたいし、音楽に心を撃ち抜かれた少年の心も持っていたいわね。

10.いつかの少年
ステージ向かって左上のライト数台のみがオレンジの光を発して、他の明かりがない状態なのがよかった。

スピーディーでスリリングな展開を好むUNISON SQUARE GARDENのライブにおいてそれと正反対のスローリィーなテンポ感のこの曲は、なんと8年前のCIDER ROADツアー以来のライブ披露らしい。

3つの音がCD音源や8年前のライブからさらに洗練されて届くのが堪らない。
その間磨き上げた斎藤さんの歌の表現力がまたしても力を発揮していたし、2サビとラスサビ前の溜めのところでブレスの感じもよかった。
それと地味に好きだったのは2番に入る手前のギターの音色、ここだけちょっと空間系のエフェクトが入っているのオシャレで好き。

CIDER ROAD”というアルバムツアーの中盤だからこそ、"これが物語のひとつならば 僕は今いずこの道の上"と現在地を探すようなフレーズが光る。行き着く先に何もないこと、それでも今このライブが存在していることがわかってしまっている8年後であっても、このフレーズには胸を打たれる。今が最高なら過去に間違いは無いなんだよな…(まだ世界は君のものより)

そしてこの”間違ってないはず”というフレーズが後にUNISON SQUARE GARDENのポップ総決算的立ち位置にいる春が来てぼくらにも転用されているのがアツすぎてアツすぎて。いつかセットで並べてほしいけど、いつになるだろうか...。

11.クロスハート1号線(advantage in a long time)
束の間の暗転時間を挟んでから歌い出しへ。よりスローなテンポの曲を続けてきていた分、このツアーではサビと間奏の弾けるようなポップ感が増して多幸の極みだった。
バラードゾーンをくぐりぬけて「軽やかなやつきた!」になっているのはおそらくステージの上とフロアとの共通見解で、ギターソロやアウトロはじめ、めちゃめちゃ3人の表情が良かった。
ライティング面でもステージの両脇から上空に向けて淡い虹色の光線が放たれていて暖かな気持ちになった。
最後はカポ曲の箱庭ロック・ショーへの繋ぎで、若干ベースがハイフレットを和音で弾いて余韻を残しつつ、カポをつけたギタボとドラムがアイコンタクト取る一連の流れが良。

12.箱庭ロック・ショー
再びライブの流れが加速してくターニングポイントとなる箱庭ロック・ショー。カウント入った瞬間からフロアが全員ソワソワしだすの本当に好き。
「箱庭」ってこんなジャングルみたいなイメージなの?となるくらい強めの緑と黄色が全開に動く照明が面白かった。

サビで跳びはねるのを今か今かと待ちわびるBメロのフロアも好き。長めのバラードゾーンの効果で動きたい気持ちが醸成されている分、サビの爆発力がすごくよかった。多分在りし日の状態のライブハウスで聴いてたら前方ごっちゃごちゃですごいことになってただろうな。

1サビ終わりに人差し指立てるベーシストのアクションが一番好きだし、2Bで腕を交差させながらロータムを捌くオンドラムスも好き。あとギターソロでど真ん中出てくるの本当に無敵。いつものことながら本当に追いかける目と耳が足りな過ぎる。

13.フルカラープログラム 
ワンテンポ置いて、カポ2繋ぎでスムーズにイントロのドラムロールへ。ギターのあのリフが鳴った瞬間の勝ち確モードが本当に最高(何に勝ったんだ?)
あと歌い出しに入る直前のギターを膝曲げながらやたら大きなアクションで弾く斎藤さんがめちゃめちゃ良かった。

サビに入るところのドラムはMMMツアーやSSSツアーでもやっていた仕様のスネア連打。ふと会場を見渡すと無数の腕がブンブン上がってて熱量に引っ張られて泣けた。

一番アレンジが派手に変化していたのは落ちサビの歌い方。
”涙キラキラ西の空に光る”まではいつも通り高らかに歌い、”モノクロでは説明できない”をデクレッシェンド、”完全無欠のロックンロールを”をクレッシェンド気味に歌う(ドラムもそのテンションについてくる)感じだった。この時斎藤さんの手も弱く歌うところは抑えるようなジェスチャーしてたのが良。(これって当時のアレンジにありましたっけ?)
いつかの少年、箱庭ロック・ショーと合わせて、この辺だけ「存在しない再現ライブ~1st アルバムUNISON SQUARE GARDEN~」に来たかのような錯覚に陥った人はきっと筆者だけじゃないはず。

~ドラムソロ・セッション~
フルカラープログラムをバシッと決めて「オンドラムス タカオスズキ!」のコールと共にドラムソロへ。
相変わらずの暴力的な手数のドラムを爆音で浴びて最高になれる瞬間。途中のキメでまあまあの強さで自分の胸叩いてるっぽくて笑ったけど、アレ普通にかなり痛いよね?笑
セットリストの流れに沿うように今回は短めの尺で、すぐにギターとベースが合流してセッションへ。
ちゃんと8年前と同じリフでのセッションで徐々に会場を熱して次の曲へ飛び込んだ。

14.場違いハミングバード
スティックと共にドラマーによる「ワンツスリーフォー!!!!」の大絶叫(多分ワンツースリーフォーって3回くらい言ってた)、上手へ全力疾走するベーシスト、そんな2人には目もくれずイントロを弾くのに夢中なギタリストという歪な構図が愛おしすぎる場違いハミングバード。サビの左足も、負け惜しみならこちらのアドレスの指差しもいつまでも健在。笑
この日もBPMブチ上げの爆走、体感だと過去最速といってもいいくらい爆速ハミングバードだった。
いつもライブ終盤で聴いていることも相まってクライマックスの雰囲気すら感じてしまうがまだ14曲目なのである。最後の5曲も濃いけど、この中盤で1度目のピークが来てしまうのが最大のコッテリ要素な気がする。

完全に余談だけど、ギターソロを終えて大サビに戻る際に斎藤さんの足がピョイと跳ね上がるのがかわいかった。

 

MCざっくり
斎「みなさんお気づきかとは思いますが、ここからが起承転結の結結結結結の部分です。
リバイバルツアーということで、8年前のMCも再現したいと思います...。」

「踊れる?」

15.like coffeeのおまじない 
8年前のギラつきをリバイバルさせると、「Ladies and Gentlemen! Boys and Girls! Get ready? ”TOCHIGI” like coffee c'mon!」とlike coffeeへ。
ポップ全開のホーンと共に背後のCIDER ROADロゴがポップ全開のライティングに染まり一気に華やかなムードに包まれた。アメリカのお土産でよくもらうグミみたいなヤバいポップカラーだなって思った
の誰かに伝わってほしい)
軽快なリズム、ビートに合わせて誰よりも踊りながらステージを右往左往するベースおじさんとここでもギターソロを気持ちよさそうに引き倒す斎藤宏介さんの顔が良かった。

この曲で毎回聴きこんじゃうのは最後のサビの掛け合いの部分「恋が始まるかも」でリズム隊が一瞬だけ主旋律を担う部分。(もっとこういうパートがある曲出してほし~と初めて武道館でライブver.を体験したあの日からもう6年経ちましたが一向にこのシリーズは増えませんね...。)

16.crazy birthday
ピンク×ホワイト×ライトブルーのカオスなライティングがイントロと共にチッカチカしてた印象が強すぎるcarazy birtday。
ひっちゃかめっちゃかな楽しさはいつ聴いても変わらず。2サビ入る前のギターの「ギュィィン」ってやつがとても好き(いわゆるピッキングクラッチってやつ?)
ギターソロ後の”ノーモアHAPPY BIRTHDAY?”の後の部分は8年前の再演で

斎「ノーモア ハッピータカオ!」
タカオ「ノーモア ハッピータカオ!」(謎のオウム返し)

斎「ノーモア ハッピータブチ!」
タブチ「ノーモア ハッピーバースデー!」(そういうノリには頑なにノらない)

最後はこちらもリバイバル演出の「おしまい...じゃない!」で締めくくり。MCの「起承転結結結結結」ネタを回収するかのように聞こえるのはリバイバルツアーならではの面白みだった。

17.kid, I like quartet
続いて飛び込んだのはSSSツアーで”結”を飾っていたkid, I like quartet。

「持ってるポップな曲全部載せしちゃえ~!」感が堪らないし、cody beatsやカウンターアイデンティティ等と同様にこの曲がライブ定番アンセムだった頃を追体験できるのが最高(そこ2曲と比べたら全然演奏されている方だけど)
とめどない疾走感がCIDER ROADのイメージともピッタリだし、揺るぎない自信を持って奏でる”as you like”がいつ何時も愛おしい。UNISON SQUARE GARDENの核心を表したフレーズの数々が何年経とうが色褪せずに輝いているのがどうしても最高。

サビのベースの最初の部分が解放弦(左手で抑える弦がない)なのでやらた動きがうるさくなってるのが毎回好き。お決りのベースバズーカ(?)もきっちり盛り込んで、喜怒哀楽ではなく嬉しい楽しいベースおじさんだった。

18.リニアブルーを聴きながら
kid, I like quartetから余韻を残しつつも素早い展開でイントロへ。
イントロに合わせてステージ両サイドの上方にあるムービングライトがアクアマリンのような淡い水色を発しながら高速で下から上へ点滅していくのが最高だった。
1曲目の照明で炭酸の中へ溶け込んでいくようだったなと感じたが、そこからさらに炭酸の中を突き進んでいくような印象を与える疾走感あるライティングだった。
どの曲にも言えることではあるけど、この曲は特にサビのスネアの連打から突っ走っていくテンションが全開で伝わってきて毎回最高になれる。全歌詞良すぎて毎回泣いてしまう。

そして最も感動したのはリニアブルー演奏終了後に、今にも会場から溢れ出そうな暖かな拍手喝采を万感の表情で受け止めながら悦に浸る3人の姿。熱と温もりとその他大勢すべてのパワーが弾け切って生まれたあの空間、まさに”意図も狙いもせず”出来上がったもので脳裏に刻み込まれた。
こういう幸せなアクシデントに遭遇してしまうと「生きててよかったな...(重)」となるし、「この一瞬のために生きてきたんだよな...(重)」ともなる。兎にも角にも、この日一番のシーンだった。

19.シャンデリア・ワルツ
そしてその万感の表情で浸りきったあと、「ラスト!」と一言置いてイントロへ。
to the CIDER ROADで始まってシャンデリア・ワルツで結ばれるアルバムが最高なんだから、to the CIDER ROADで始まってシャンデリア・ワルツで結ばれるライブが最高じゃないはずがないんだよな...。盲目なCIDER ROADオタクなので背後に背負うCIDER ROADのロゴがどの曲よりも輝いて見えたし、どの曲よりも感情を昂らせてしまった。

2B”譲れないものもある”を8年前と同じアレンジで”ハァ~!ゆ⤴ずれないものもあ⤴る”と歌いあげるのが美しすぎた。
UNISON SQUARE GARDENがポップに振り切る覚悟を決めたのがCIDER ROADというアルバムで、そのアルバムのツアーで”ちゃんと名前もある 譲れないものもある”を強調して歌い上げる意味と意義よ...。
何年経とうが何一つとしてその情熱を譲らないUNISON SQUARE GARDENだから最高な歌詞なんだよな...と。

歌い方のアレンジという面では落ちサビからラスサビへの橋渡しとなる”世界が始まる音がする”の部分もアレンジが入っていた。「世界」の「せ」を半拍から1拍程度遅らせて詰めて「セカイがはぁじまる音~がすぅる!」歌っていて焦燥感と迫力が掛け合わさって強く印象に残っている。
相変わらず”わからずやには見えない魔法をかけたよ”でこめかみを指すベースの人が幸せそうで最高だった。

アウトロ最後の1コードをかき鳴らす直前に1拍のブレイクを挟んでいくのがカッコよすぎた。ギターとドラムを名残惜しむように鳴らしまくって、その間にニッコニコのベースおじさんがステージを右往左往して観客と束の間のやり取りをする時間がこの世で一番愛おしい。
セットリストの最後に配置される曲の都合上、こういうシーンを拝むのは久しぶりだったので懐かしさもこみ上げてきた。やっぱりこの位置に置かれてしまうと、どうあがいても圧巻のアクトになってしまうシャンデリア・ワルツが一生好き。

リリース時のインタビューなどで「10年後も演奏していると思う」などと語っていたが、それが現実のものとなるのもそう遠くない未来の話になっているね...。

encore

斎「アンコールありがとうございます。味濃いめ、油多めのセットリストの意味がわかっていただけたでしょうか。アンコールは小ライスかなぁ。(首をかしげるTBCと絶妙な空気のフロア)」

~中略(記憶がない)~

斎「また秋からは最新アルバムのツアーも始まります。できるだけ当たり前にライブをやっていきたいと思っているので、みなさんまたお会いしましょう。今日はありがとうございました!」
20.君はともだち
歌い出しの「名前を呼ぶよ」への音の当て方が常に好き。8曲近くアッパーチューン浴び続けたあとに聴くバラードということもあり、普段の倍浸れた。(疲労困憊のせい)
CIDER ROADと銘打たれたライブだからこそ、シャンデリア・ワルツで強調されたあとだからこそより響く、”大切でほら 譲れない名前を”というフレーズから感じるエネルギーは計り知れないものだった。

また、on the SEATで聴いた時より歌の表現力がまた一段と広がっているように感じた。サンディの項で記したように、テンポ等に余裕のある曲だと演奏のレベルアップが目に見えてわかるので鳥肌。
20曲目にしても歌声もステージングにも疲労の色が見えないギターボーカル斎藤宏介さん、本当に最強...。
ストリングスが鮮やかに響いていてるのも最高だった。最初にも書いたけど宇都宮市文化会館、めちゃめちゃ音響サイコー。

演奏終了後は「もうちょっとだけやります!」と残してEのコードを鳴らした。
21.ライドオンタイム
本日二度目の”Ladies and Gentlemen!”から煌びやかな四つ打ちアンセムのライドオンタイムへなだれ込む。
いつの間にか大おふざけ曲へ進化(?)しているライドオンタイム、この日も下手でベースを逆手弾き(?)したり、ギタボのマイクさわってちょっかいかけたりやりたい放題スクエアガーデンだった。(これもあんまり記憶がない)(※追記:弄ってたのはマイクじゃなくてカポだったみたい)
22.ガリレオのショーケース
ライドオンタイムを締めて、ドラムでワンクッション挟みつつも流れるように馴染みのあるディストーションのかかったギターサウンドが鳴り響きガリレオのショーケースへ。
筆者視点だと遠くてよく見えなかったけど、カポをめぐって謎の絡みが発生していて、ベースの人がギターのカポをつけてあげていたっぽい。なんだそのバンド?
一方そのころ後方では上着を被ってドラムを叩く→上着がずり落ちる→また被って叩く→また落ちるを繰り返す人がいたりした。なんだそのバンド?

本編中盤の場違いハミングバードを爆速ハミングバードと呼んだが、この日のガリレオのショーケースも爆速のショーケースだった。
それにしても2時間ぶっ続けでライブやって最後までベースと一緒に走り回ってる36歳の人が元気すぎて元気すぎて...。
最終的にはオンドラムスタカオスズキに対してひたすら両手でガッツポーズを向けるただのユニゾンスクエアガーデンのファンになってて爆笑した。(この曲じゃなかったかもしれないけど、ドラムに近寄るベーシストとそれに呼応してドラムを激しくアレンジするドラマーがバッチバチに仲良さそうで名シーンだったな。)

味濃いめ油多め多めセトリの小ライスと称されたアンコールだが、小ライスどころでは収まりきらないボリューム感で大満腹の一日だった。
ガリレオのショーケースで締めくくられるライブもなんだか久しぶりな気がして笑顔。

相変わらずの楽しさで埋め尽くされた怒涛の2時間だった。 

セットリスト

01.to the CIDER ROAD
02.ため息 shooting the MOON
03.cody beats
04.ラブソングは突然に~What is the name of that mystery?~
05.セレナーデが止まらない
06.Miss. サンディ
07.カウンターアイデンティティ
08.オリオンをなぞる
09.光のどけき春の日に
10.いつかの少年
11.クロスハート1号線(advantage in a long time)
12.箱庭ロック・ショー
13.フルカラープログラム
~ドラムソロ・セッション~
14.場違いハミングバード
15.like coffeeのおまじない
16.crazy birthday
17.kid, I like quartet
18.リニアブルーを聴きながら
19.シャンデリア・ワルツ
encore
20.君はともだち
21.ライドオンタイム
22.ガリレオのショーケース

 

おしまい...じゃない...(読み飛ばしていいあとがき)

「ハイカロリーなセットリスト」だとか「起承転結結結結結」と愛のある揶揄が飛び交ったRevival Tour CIDER ROADであるが、それもこれも8年間かけて1曲1曲に凝縮されるエネルギーが成熟したからこそのものだろう。
8年前、”行き着いた先に何もなくても”と結ばれて、CIDER ROADを巡る物語はツアーの完結を以て一旦幕が切れた。
ここから逆張りでロックに振り切った「Catcher In The Spy」や大ヒットアンセムシュガーソングとビターステップ」「Dr.Izzy」を経て”わからずやには見えない魔法をもう一度”と再びポップに突き抜けた「MODE MOOD MODE」とその先にいる「春が来てぼくら」でこのCIDER ROADの続きが編まれるのである。
その間1度も演奏されることがなかったCIDER ROAD収録曲のお人好しカメレオンも15周年記念ライブで満を持して1曲目を飾り、ここでようやくCIDER ROADの全楽曲が演奏された。今振り返ってみると、あの日を以てCIDER ROAD期のJ-POP界ひっくり返したいモードが完結(或いは決別)してしまったような気もする。
話が斜め上に展開しているが、要するにそれだけバンドの根幹にいるのがこのCIDER ROADだということだ。
そしてそれは恐らくバンドが続く限りそうあり続けるのだろう、それを確かめるような存在であるリバイバルツアーだった。
ここから先に続く道は最新アルバムのツアー、その前にちょっとしたアクシデント、あまりにも楽しいね。

 

ということで以上、お読みいただきありがとうございました!

ちなみに来週はセットリストブログを上げるつもりでいます。書けなかったら上げません(当たり前体操)

ここが楽しみRevival Tour CIDER ROAD

みなさんこんにちは。ツバメです。

あっという間にオンラインライブが終わり8月になりましたね…。次は何をしようかと考える間もなくCIDER ROADを行く日がやってきてしまいました。

ということで、今回はいよいよ始まるCIDER ROADリバイバルについて、楽しみな感情をドバドバ書いていきます。

 

リバイバル?なにそれおいしいの?(古のインターネット構文)」状態だった我々(わたし)ですが、4,5月のRevival Spring×3ツアーで「リバイバルツアー」がどんなものなのかというのが大まかにわかってきましたよね。
ざっくり特徴をあげると「セットリストは変えない」「曲そのものの演出やMCの有無等は適宜変えて17年目仕様にする」といったところ。
今回はそれに乗じてオリジナル版のセットリストを懐古しつつ、「リバイバルツアーではこんな演出してほしいな」とか「ここオリジナル版と変えてきたら面白いな」みたいな話を展開していきます。

てことなので、オリジナル版のセットリストやら演出を知らないかつ知りたくない人には読まない方が良いかと!
んでもってセットリスト知りつつ続きを読みたい人は一回このタオルを見ておくのが良いかも?(ステマ)
【8/6(金)出荷】CIDER ROAD Set listタオル | SMA公式オンラインショップ【ROCKET-EXPRESS】

それでは語っていきます。まずはこのセットリストの特徴についての所感。

・ワンマンライブのフォーマット的なものが確立された

Springツアーと比べると、このCIDER ROADツアーはもう今のワンマンライブのフォーマットがそこにあるのと同じと言っていいような並びになっている。

細かい違いはあれど「序盤のアッパーな流れ~中盤のバラードゾーン~終盤にかけてドラムソロを介して再びアッパーな流れに戻していく」みたいな流れは今ではすっかり板についている。

CIDER ROADに収録されている各楽曲も、構成やサウンド面で現在まで繋がっているような

逆にこのセットリストの「今っぽくない」要素を中盤部分でいくつか挙げると、

➀バラードゾーン「光のどけき春の日に→いつかの少年→クロスハート1号線」

➁中盤~終盤の畳み掛けハイカロリーゾーン「箱庭ロック・ショー→フルカラープログラム→ドラムソロ・場違いハミングバード→like coffeeのおまじない~...」

のあたりだろう。以下、細かく喋ってみる。

 

➀バラードゾーンのなにが「今っぽくない」なのか

→3曲バラードが並ぶこと。

当の本人たちも「なげえんだよな~w」みたいな自虐調で笑った。

最近のワンマンツアーではバラードを3曲立て続けに配置することがほぼなくなっている(武道館みたいな特別なライブや先日のアコースティックは例外として)。

「そんな昨今のUNISON SQUARE GARDENがバラードを3曲続ける」これだけで相当な物珍しさなのである。

そんなスマートな彼らなので、このツアーでは何らかのアレンジを加えてバラードゾーンにも味変要素を入れてくるのではないか?というのが筆者の見立て。

具体的な妄想でいうと、クロスハート1号線の前にちょっとオシャポップなセッション挟んでBPM上げ気味にクロスハートを演奏したりしないかな~とか。

 

➁バラードゾーン明け~終盤の流れのなにが「今っぽくない」なのか

お次はこちらの話。めちゃくちゃ感覚的で申し訳ないのだけど、クロスハート1号線を終えると残り8曲が怒涛のキラキラポップアッパーチューンの応酬で、なかなかにハイカロリーな展開を迎える。

最近だと「バラードゾーン(1,2曲)~セッションorドラムソロ~終盤のアッパーチューン畳み掛けゾーン(4,5曲)」的なフォーマットが確立されているので、それと比べると違いが顕著に見て取れる。

また、当時のセットリストではドラムソロ~場違いハミングバードで一旦流れが切れているのも「今っぽくない」要素。今だったらドラムソロからそのまま最後まで突っ走っていくような構成になっているだろう。

もしかしたら、今回のリバイバルツアーではフルカラープログラムで一旦流れが切れて、「ドラムソロ~場違いハミングバード→like coffeeのおまじない...(中略)シャンデリア・ワルツ」で6曲一括りのセクションに進化しているかもしれない。

もしくは「ドラムソロ~場違いハミングバード」で流れが切れるのは当時のままで、like coffeeのおまじないの手前にドポップセッションが入ったり、
リニアブルーを聴きながらの手前にボーカルアレンジで「リニアブルーを聴きながらぁぁぁぁ(ワナビリーブが夜を行くぅぅ...の模倣)」が入る...みたいな妄想もこの機会にご査収を...。(本当にこんな感じだったら間違えなくシャンデリア・ワルツの前に力尽きてしまうわね...。)

こんな感じで、ライブ中盤以降が主に「今っぽくない≒CIDER ROADツアーの目玉」なゾーンになっている。
裏を返せば、オリオンをなぞるまでの前半部分は「今っぽい」というよりむしろ「ずっと変わってない」組み方がされている。彼らがこのライブスタンスを8年間貫いてきたことの証明とも取れるだろう。

カウンターアイデンティティの前やオリオンをなぞるの前もなんかカッコイイ繋ぎが生まれそうな予感するよね。

 

他に楽しみなのは何といっても「オリジナル版でのアレンジ(演出)が続投するのか」というところ。
具体的に言えば、「ドラムソロ後のマイク芸(?)」や「おしまい...じゃない!」
「ゆ↑ず↑れ↑ないものもある!」のボーカルアレンジ等々。

そんなこんな、最後にDVD観たのがかなり前なのでうろ覚えだけど、兎にも角にも楽しみが過ぎてどうしようもない状態でこの文章を生み出しています。
誇張抜きにこのCIDER ROADというアルバムに人生を捻じ曲げられている人間なので、このツアーの存在とそこに行けることに何よりも喜びを感じているんですよね。

 

余談ですが、田淵かく語りき2013年4月(CIDER ROADツアー総括回)と2013年2月(CIDER ROADリリース回)、ぜひこのツアーに参加する前に音読することをおすすめします(オタク)
さらに余裕があればこの二つを読んだ後に小生田淵がよく喋る2018年11月(Catch up, latencyリリース回)『「CIDER ROAD」で音楽界は土下座しにこなかった』の一文を読んで、CIDER ROADに思いを馳せると最高です(オタク)

BLOG | UNISON SQUARE GARDEN - official web site (unison-s-g.com)

URL飛べなかったら自力で探してね、ちなみに僕は2013年4月回を読んで泣きました。今読むと完全に101回目のプロローグがチラついてしまうよね。

そして冒頭に「次は何をしよう」、結びに「行き着いた先に何もなくても」を置き、「なんだか君にはまた会える気がしている」と次にリリースすることになる桜のあとのワンフレーズを混ぜ込んでいるの、本当に本当に…というお気持ちになってしまいます。

と、そんな感じでいい感じに感情を昂らせたのでこの辺で切り上げようと思います。

お読みいただきありがとうございました!

ここが楽しみオンラインライブ

みなさんこんにちは。ツバメです。

さてさて、来る7月23,24日UNISON SQUARE GARDENのオンラインライブがやってきますね…!
筆者は敢えてユニゾンを聴かない縛りでその日を迎えようとしています。(?)

本当はランキングと妄想セットリストの話を永遠にしていたいんだけど、アレがアレなので(伝わって)

今回はそれ以外の部分で楽しみなところを書き残してみます。
毛色は若干違うけど根本的にはいつも通りもいつも通りなテンションで書いていきます。

 

➀アコースティック編成ver.

・使用楽器

個人的にアコースティックライブで一番興味があるのがここ。何を演奏するかも当然気になるけど、どう演奏するかも見どころ。

ギター:昨年のLive(in the)HOUSE2ではアコギとセミアコを使い分けていた。今回もこの2本が続投なのかしら?というところがまずひとつ気になりポイント。
そして各ギターがどういう曲に割り当てられているのか、とかセットリストの組み方とギターの交換ポイントとかを照らし合わせながら観ていくと楽しそう。(セットリストオタク)
エレキギター特有の歪みを活かしたギターソロとかシビアなエフェクターの踏み変えによって音色を変えている部分をいかにしてアコースティックアレンジに落とし込んでいくのか、ミュージシャン斎藤宏介の魅力が存分に発揮されそうなのでとても楽しみ。

アコースティックのことはよくわからないけどXIIXで使ってる機材が逆輸入されてたら面白いよね、そういうの絶対一発じゃ気付けないけど。

あと個人的にはフェンダーの動画で弾いてたこれ↓とか使っているところも観たいのです。


www.youtube.com


www.youtube.com

斎藤宏介さん、ギター弾くだけで絵になるの強すぎ…。

 

ベース:昨年のLive(in the)HOUSE2のアコースティックパートではプレべを使っていた気がする(うろ覚え)
それよりさらに1年遡ったBee Sideツアーでは普段使ってるエレキベースをそのまま使用していた(音色等は弄っていたと思うけど)
アコースティックベース的な新機材が飛び出すのかが気になりポイント。

作曲とかセットリストの流れとかに重きを置いてる分、”ベーシスト”としての顔が隠れがちなので、機材選びとか音作りとかに”ベーシスト田淵智也”の色を見ることができるのが楽しみポイント。

 

ドラム:Live(in the)HOUSE2、Bee Sideツアー共にスティックを持ち替えることで対応していた。確か先端に白いカバーみたいなのついてるやつ?とか先端の尖りがない太いタイプのやつとかだったような(曖昧)

今回もいつものドラムセットで叩き方を変えてアコースティック仕様とするのか、はたまたカホンやらボンゴやら鉄琴木琴やらのドラムではない打楽器が登場したりするのか...。
MMMツアーのドラムソロみたいに色んな楽器出てきたら面白そうだよね~。

 

・セットリスト-アコースティック編‐

当然ながら「どの曲を演奏するのか」がとても楽しみ。

ランキング上位曲がどういう演出で出番を貰うのか?とか、ランキング上で一番後ろに近い位置にいる曲も演奏されたりするの??とか、
いつもみたいなキレッキレのシームレス繋ぎは生まれるの???とかとか。

バンド編で上位に入った曲がなぜかこっちで演奏されたりとかがあっても楽しそう。

あと個人的にはたらればわたがし等身大の地球を繋げてどっちでもカズーを吹いてほしいなと思っていたり…。

ギターの項でも書いたように、使用楽器と演奏曲の組み合わせとセットリストの組み方等々を総合して見ていくと面白そう。

 

➁バンド編成ver.

・通常営業感

日付を1日進めて7月24日は通常営業のバンド編成ライブ。

昨年までこのバンドが行ってきたオンラインライブは特別営業感が強かった。
とはいえ、それもそのはず。突然時代の転換点の訪れに、鳴らす側・観る側共に「ライブがないとバンド(自分)が死ぬ」マインドが強めでやや重めの文脈の上に置かれており、何かと”特別感”のあるライブだった。

そこから1年の「ステージの上は元通りだぞ」を示しつつ、「バンドの本筋」を動かせるようになる時を待つターム(on the SEAT→(CD style)→Normal→revival Spring×3)を経て迎えるオンラインライブなので、筆者個人の見方としては「特別だけど特別すぎない、気楽な温度感で観られるライブだな」というポジション。(それもこれもこの1年の活動があってのことで、本当にありがたいし幸せよね…)

そんな今現在だからこそ沁みるフレーズ、FCライブというシチュエーションだから映えるフレーズがコアコアなセットリストの隙間から光を放ってくるんだろうなと身構えている。本当に楽しみね。

 

・セットリストの話-バンド編-

恐らく「普段演奏していない曲/もう恥ずかしくてやらない曲」をここぞとばかりにドカドカつぎ込んできそうなので、それだけでもうめちゃ楽しみ。

23日のセットリストが24日の伏線になってました~!みたいなやつに期待したい。(例えば23日にセッション付けて演奏した曲をそのまま24日でもバンド版で演奏したりとか)

ランキングの上位枠はもちろん3曲くらい中位~下位の枠が入り混じったりしていたらオモロ無限大で最高。

ナタリーのインタビューにあった「投票すると俺(ファン)の好きなコアな曲にスポットライトが当たらない現象が起きてしまう」的な文言はランキングの下位曲からもピックアップするという伏線のようにも見えてしまうものね。

(参考↓)
UNISON SQUARE GARDEN田淵智也インタビュー|「いつでもライブやってます」怒涛の2021年後半の楽しみ方を語る - 音楽ナタリー 特集・インタビュー (natalie.mu)

そんな感じで過去最高ファンサービスの側面が強いライブになりそうなので、「それあり?!?」みたいな到底思いつかない並びが生まれそうな予感。

そして、オンラインライブという側面を活かした、Live(in the)HOUSE2のマスターボリュームみたいな映像面での革命的な演出が施されちゃうことにも期待したい。

ところで7月24日なのは意識してもいいんですかね?724だからプログラムcontinuedやっちゃったりするんですかね???

 

・結び

という感じでだいぶざっくりふんわり書き表してみました。

ここからはちょっと本題と逸れてしまうんですがちょっとオマケとしてご査収ください。

大きな流れを整理していくと「ステージの上は元通りだぞを示すターム」をrevival CIDER ROADツアーが結んで、10月のバンドの本筋であるPatrick Vegeeツアーへ向かうという流れなんですよね。

そしてその元通りタームを締めくくるツアーはto the CIDER ROAD「さぁ次はどこへどこへ行こう」で始まって、シャンデリア・ワルツ「行き着いた先に何もなくても 息をするぼくらは構わない 世界が始まる音がする」で結ばれると…。できすぎですね?(アンコールの存在から目を背けるご都合主義)

行き着く先に存在するPatrick Vegeeツアーまで含めて、相変わらず今年もUNISON SQUARE GARDENの一挙手一投足が楽しみで仕方ないですね。

オンラインライブ楽しみポイントを書き出してたはずなのにこんな方向に閃きが転がってきてしまったのでここら辺で終わります。

CIDER ROAD人間だからこの7.8月が楽しみすぎるんですよ……。

 

ということで今回はこんなところで。

お読みいただきありがとうございました。

【ライブレポート!】2021/7/6 VINTEAGE LEAGUE2021 "Triple Trick Tripper"

みなさんこんにちは、ツバメです。

今回はハンブレッダーズとズーカラデルとUNISON SQUARE GARDENによるスリーマンライブの感想をドバドバ語っていきます。ズーカラデルとハンブレッダーズは初めましてだったのでもろもろ大目に見ていただけると幸いです。

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いい写真でしょ?

 

ハンブレッダーズ

01.銀河高速

音源はたくさん聴いていたけど、”ライブハウスで会う”のは初めましてのハンブレッダーズ。

1曲目から”どこまでも行けると思った夜だった”のギタボから始まって頭を抱えてしまったよね。

3人と1人を合わせて4人の音と一挙手一投足から、今まで音源を通して感じてきた「音楽に救われてる感」が可視化されているようで本当に最高だった。想像していたよりずっとかっこよくてすっかり心を奪われてしまった。

02.ユースレスマシン

銀河高速のメロディをもじった煽りからユースレスマシンへ。この曲もロックンロールを自嘲しながらも愛が溢れちゃってて最高。

銀河高速もユースレスマシンも2Bでベースラインが激しくなるのはやはり影響受けてるのかなとか考えてしまったよね。

ムツムロさんのボーカリングはところどころ音源と変えてくるのがクセになって良い。

03.ユアペース

そのままベースのアレンジ?からスタート。ポップなキラーチューン3連発で最高。

”いつだって君のペースで物語は進んでいくんだぜ”の包容力好きが過ぎちゃう。オタクは物語という言葉に全面的に弱いので…。

04.ファイナルボーイフレンド

束の間の暗転からバラードであるファイナルボーイフレンドへ。

オレンジの照明、綺麗なメロディーと相まってめちゃくちゃ綺麗な光景だった。

この4曲で既にめちゃめちゃ心に爪痕残されてしまったね。

 

05.ワールドイズマイン

ゆるほのぼの饒舌MCから新曲の2ndシングルへ。(喋りうまくてよかった)

ワールドイズマイン、キラーチューン感万々でかっこよかったね…。

COLORSよりロックな方に振っている感じの曲でライブでどんどん育っていきそうな予感がした。この2曲を軸にアルバムが組まれるの今から楽しみだなぁ...。

07.弱者のための騒音を

『俺らにとってのUNISON SQUARE GARDENがそうだったように、俺らもみんなにとってのロックスターでありたい』ゆるいMCもしていたのに爆音と共にこんな言葉をのこされてしまったら、同じくロックスターUNISON SQUARE GARDENに救われている我々はひれ伏すしかないですよね…。

”こどものままで おとなになろう おぼえたことば わすれてやろう”の明るいのに泣けてしまう感覚が最高。

ステージに光を見ている人だから紡げる言葉の応酬で、これから先も演奏し続けてほしいなとなった。

ちなみにこれって普段からイントロああいう感じなんですかね?めちゃめちゃガリレオのショーケース感あったのは思い込みが激しすぎるだけですか?

08.ライブハウスで会おうぜ

最後を飾ったのはこの曲。ハンブレッダーズの歌詞はやはり終始圧倒的”こちら側”を感じてしまうし、勝手に投影してしまうのが辞められなくて最高。

明るい諦めを孕んだ明暗の入り混じった音像と押韻を多用する歌詞には、やはり”血筋”を感じてしまう。

1サビでブワっと会場が明るくなる演出は、いつもライブハウスで観てるバンドのライブと重なってしまって最高だった。いつまでもこの温度感を浴びていたいし、もっと長い尺で観てみたいのでまた会いにいきたいな。

セットリスト

01.銀河高速

02.ユースレスマシン

03.ユアペース

04.ファイナルボーイフレンド

 

05.ワールドイズマイン

06.弱者のための騒音を

07.ライブハウスで会おうぜ

 

ズーカラデル

01.トーチソング

この日の筆者は2階席からの観覧だったこともあり、緩やかなビートで観客全体がさざなみのように揺れていたのが極めて印象に残っている。めちゃくちゃ良い眺めだったな。

”いつかきっと全部消えてなくなるから 見えなくなる前に愛してくれ” 良い歌詞すぎて…。

02.アニー

『アニーという曲です!』と2曲目へ。

多幸感溢れるメロディーと元気なテンポ感にさっきまでさざなみ状態だったフロアが一気に大きく踊り出していたように見えた。

ハンブレッダーズとはまた違うマイペースなスタンスのズーカラデルは、声や曲から伝わる優しさがその振る舞いにも表れていた。

『「ここ腕上げたいけど周りみんな上げてないから挙げづらいな」とかあると思うけど周りのことは気にせずそれぞれ楽しんでいってください』みたいな感じの、"as you like"が漂うMCが心に刻み込まれた。

 

03.スタンドバイミー

この曲のメロディラインはなんであんなに涙腺に来るんですかね。生で聴けて本当に良かった。

爽やかなそよ風でも浴びてるかのような気持よさだったし、いつか北の大地で聴きたいな。

04.ころがる

短い持ち時間の中でもこういうバラードがドカン置かれたことでズーカラデルの魅力を立体的に捉えられたような気がする。

トップバッターだったハンブレッダーズのファイナルボーイフレンド同様、暗転したステージに刺さるオレンジの照明が本当に良かった。

 

05.未来

バンド活動を辞めてしまう人が周りに多くいること、反面サポートを迎えて4人でやっているズーカラデルは練習からめちゃめちゃ楽しいんだよ、僕らの目の前には未来しかないんですよ というようなMCから披露された新曲。

こちらもとても良かった。記憶がほぼ飛んでいるのでなんともなんともざっくりな感想だけど、元気付けられるタイプの好きな温度感とテンポの曲でよかったな。

「ライブで初めて聴く→音源で再会する」の流れが凄く久々にできるのも楽しみ。

06.漂流劇団

大団円を飾るべく添えられたアンセム。ラストに置かれるの似合いすぎててよかった。

この曲のエレキとアコギの2本編成めちゃめちゃ良かった。ジャキジャキにクリーンなエレアコサウンドがすごくいいアクセントになっていたように感じた。

3人でのライブを観たことがない以上、細かな感想にはならないが、4人編成もとても良く合っていた。

そんなこんなで最後まで明るくあたたかく、爽やかなアクトで軽率に好きになってしまったな。

「アリ ガト!」がかわいくてクセになって良...。

セットリスト

01.トーチソング

02.アニー

 

03.スタンドバイミー

04.ころがる

 

05.未来

06.漂流劇団

 

UNISON SQUARE GARDEN

01.場違いハミングバード

SE絵の具で入場してから斎藤さんがずっとドラム側を向いてギターを構えながら待っていたので、この曲を確信して高揚が隠せなかった。

SEが途切れると、オンドラムスタカオスズキによる、

『ワンツースリーフォー!!!!』の4カウントからスタート。

いきなりワンマンライブ終盤にワープしたかのような感覚を持ったのは、目下に広がるフロアがそれまでの比でないレベルで多動に沸いていたからだろう。

この日の出演バンドの中では最少の編成でありながら、いきなり尋常でないレベルの音の圧と数と尖りで最大級のロックンロールを浴びてしまった。

1曲目からギターソロで前に出てきてギター持ち上げていた斎藤さんのギターヒーロー感、堪らなすぎたね…。

02.天国と地獄

場違いの締めと天国と地獄のイントロアレンジのスタート地点が重なってリレーのように天国と地獄へ。ロック全開で完全に”後輩バンド叩き潰すモード”なのが伺い知れてしまってニヤけてしまったね。

いつもタイトルコール「天国と地獄」と言っているところが『UNISON SQUARE GARDENです!』にアレンジされていてまたまたブチ上がり。(このブチ上がり、完全に”アニメのOPに特殊演出が施された時”と同じじゃないですか?)

とか考える間もなく、ステージの上ではさっきまで上手へ爆走してたベースの人が下手へ戻ってベース交換してて笑ってしまった。まさか爆走のせい?と思ったけど何があったんでしょうね…。

毎度アレンジの変わるon drumsのclever shots!、この日はロータムとスネアを無限往復する爆低音マシマシな感じで威圧感強めなのが良かった。多分こういう一瞬のソロもその日の客層、出番までの流れ、自分たちのライブの流れを計算して作っているんだろうなぁ。

冒頭2曲の荒々しくも瑞々しいスタートで、リアルな意味で会場の温度が上がっていたのも面白かった。ライブは五感で摂取するものだなと改めて…。

03.流れ星を撃ち落せ

天国と地獄の音を〆ないで音を残したまま4カウントへ。今夜のライブの攻め攻めな気概を確信する流れ星を撃ち落せだった。(1音目のリフで一瞬先日までやっていたSSSツアーのマスターボリューム前のセッションがよぎったけどそっち行ってたルートも体験したいですね…。)

 Aメロはギターが休みなので両手でのアクションが多彩になって良いし、Bメロは先日の関ジャムで取り上げられていたような、歌とリズムの二軸が全く異なるパート。

”いまだ坊やはrrrrrrrrrrrrrockにご執心”の巻き舌、2サビ入りのギターヘッド弾くやつ(呼称わからん)や、”やばいやばい”の連呼と、ギタボの魅せ場満点の流れ星を撃ち落せを存分に満喫できた。

04.セッション~MR.アンディ

流れ星を撃ち落せを〆ながら、4つ打ちのドラムへ移り、そこへ普段イントロの裏で地味に鳴ってるベースの高い音が乗っかる。この時ベースの人が獲れたての魚みたいにぴょんぴょん跳ねてて笑った。

ドラム×ベースのところへ聴き馴染みのあるいつものギターリフが乗っかって、

”君が残像に...”のコーラスへ飛び込んだ。
前3曲の豪快で激しいムードを一変させる軽妙な繋ぎと新木場特有の巨大ミラーボールで鮮やかかつポップに染めたアクトが本当に見事だった。

”かりそめローズマリー噓ついて消えた(キエタッ キエタッ...)”のエコーがめちゃ綺麗だったね。

そして後輩バンドの眼の前にして、インディーズ時代から演奏し続けているMR.アンディを捻ったアレンジで演奏するのも、深い意味や意義があったように思う。

こういうところが彼の組むセットリストの本当に好きなところ。この位置にオリオンをなぞるとか桜のあとみたいな方向のポップではなくMR.アンディを選んだというのがこの日一番の文脈案件な気がする(オタク)

あとこれはどうでもいいけど、冒頭3曲無限に激しめの照明がバチバチ照らし続けてたのでここでようやく斎藤さんのシャツがおニューっぽいことに気が付いた。 遠目に見たらほぼ白シャツだったので、血迷って昔のシャツ引っ張り出してきたのかと思ったけど完全に勘違いでしたね。笑

 

MC

斎藤『どうも大先輩です。先輩たちは1曲目から機材トラブルだし(ベース指しながら)、マイクスタンドはビミョ~~に低いから膝曲げながら歌ってたし…だからスタンド直すね…』

鈴木『俺も1曲目のカウントで舌噛んだからね、いまも噛んだし』

斎藤『かわいくて優秀な後輩たちに囲まれるのは本当に嬉しいんだけどめちゃめちゃやりづらいです。コロナが落ち着いたら後輩たちをおいしいレストランに連れていってキッチリ全員割り勘で社会の厳しさを教えてあげようと思います。

では最後まで楽しんでいってください。』

 

05.夏影テールライト

そんな大先輩の圧巻のMC(?)から続いたのはこの時期ピッタリの夏影テールライト。

ここでも暗めのステージにオレンジのライトが綺麗に映えていてよかった。3バンド通じて観るオレンジ照明バラードのカタルシスを感じた。

さっきまでの尖った演奏と真逆のポップさと緻密なコーラスワークのギャップが良かった。何より”君の声を聞いて始まるこの季節を好きでいたい”を7月の頭に聴くことができるのは何よりも幸せ。

おそらくFCのライブでも演奏しそうだけど、ちょっとだけフラゲできた気分。そして相変わらず斎藤さんのギターリフから光が放たれてるような錯覚に陥った。
ギタボだけでも凄いのに、このバンドはベースもドラムも自分の楽器のリズムと異なるメロディーを歌ってコーラスしてるの、本当に技の鬼でドン引く。この日初めて3ピースロックバンドUNISON SQUARE GARDENを観た人がいたらきっと圧倒されたんじゃないだろうか。

06.Phantom Joke

”幻に消えたならジョークってことにしといて”から繋がる100点満点の予定調和。夏影テールライトの時点から察していた人も多くいただろう。8thアルバムPatrick Vegeeの繋ぎを再現しつつこの日のライブのラストスパートを予感させた。

ビバラで聴いた時に感じた異常なドラムの強さはこの日も健在。ライブハウスの音響もあってか、あの日よりパワーが上がっていたような気すらした。

やはりライブの尺と演奏位置に応じてパワーを使い分けているのだろうか。

ボーカルのクオリティも、これまで聴いてきたどのPhantom Jokeより力強さを感じた。全体的にこの日の斎藤さんは冒頭からずっとエンジン全開で気持ちよさそうに歌ってて良かったな。

この日のライブタイトル"Triple Trick Tripper"にこじつけて”まだまだ旅は終わらない”と歌う大先輩の圧巻の演奏だった。今まで観たPhantom Jokeの中で1番良かった。

07.リニアブルーを聴きながら

Phantom Joke後、ジャーン!とギターを鳴らすライドオンタイムの前のような間をおいて3人の音とターコイズチックなブルーのライトが交錯するイントロへ。

もう本当に優勝な不意の打ち方をするリニアブルーを聴きながらで、視界が涙でぼやけまくりだった。

”どこまでも行けると思った夜だった”と”独りでも希望に満ちた明日を歌え何度も”と鳴らす2バンドの後に聴くリニアブルーを聴きながらの”史上最重要な明日がきっとあるから 今日を行け何度でも メロディ”なんですよね(早口)

2サビの空切りアクションも相変わらず。見どころ満載で最高なリニアブルーだった。最後はアウトロでヘッドホン装着してラストの曲へ。

08.シュガーソングとビターステップ

夢のような一夜を締めくくるのは言わずと知れたパーティーアンセム

この日のような対バンライブの物語を畳む役割を担うのに相応しいがすぎる圧巻のアクトでコーストを牛耳っていた。椅子の存在を感じさせないくらい、目の前に広がる光景はあの頃まで見ていたライブハウスのそれに近かった。

他バンドの演奏含めた一連の流れで聴くからこその「UNISON SQUARE GARDENシュガーソングとビターステップ」の無敵感には本当に抗えない。満点のトゥルーエンドだったね。

1サビの”連鎖になってリフレクト”の裏のドラムが無限にシンバル叩くアレンジ(筆者が一番好きなやつ)で嬉しかった。2番あたりからシンバルでもスネアでもなく”空気”を叩く回数がどんどん増えていって笑ったよね。

そしてライブハウスは満点のトゥルーエンドを讃える喝采に導かれるようにアンコールへ。あると思ってなかったので嬉しかった。ワンマンライブ以上に「呼ばれたことで発生したアンコール」感が強く感じられたのもなかなかできない良い体験だったのかもしれない。

 

Encore.君の瞳に恋してない

斎藤『アンコールありがとうございます。対バンライブ楽しいね。もっとやってたいんだけど、みんなにはまっすぐ帰ってほしいので1曲だけ!』
祭囃子のそのあと、昂ったままに聴く君の瞳に恋してないは余興と呼ぶに相応しいダメ押しのポップアンセムだった。

Aメロでは斎藤さんの左前でモモ上げを繰り返し、Aメロ終わりの歌がなくなるタイミングで斎藤さんから「うるせぇ!」と言わんばかりのギターツッコミ(空振り)が入って笑った。

間奏では斎藤さんがジリジリ中央に詰めつつ、ギターソロ用のスイッチを踏んだ途端に下手へ駆け、それを見た田淵さんが上手へと駆けた。この時下手と上手それぞれの前方のお客さんが時間差で沸いてたのが微笑ましくて良かったな。

ドラムの人は間奏あたりからずっと立って叩いててサビも立って歌ってたように見えたけどいつマイクいじってたんだ…。相変わらずステージ上の情報量が多すぎて追い付けない、ある種の通常運転モードだった。笑

そんなこんなで全9曲。大先輩、本当に圧倒的なライブを見せつけたロックスターだった...。 

セットリスト

01.場違いハミングバード

02.天国と地獄

03.流れ星を撃ち落せ

04.セッション~MR.アンディ

 

05.夏影テールライト

06.Phantom Joke

07.リニアブルーを聴きながら

08.シュガーソングとビターステップ

 

Encore.君の瞳に恋してない

 

終演後は規制退場。

ビンテージロックの方(多分若林さん?)の「これからも我々はライブをしたいバンドとライブを観たいお客様の架け橋になっていきたいです。」という締めくくりの挨拶でホロリ。

いつも本当にありがとうございます。

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結局のところ「UNISON SQUARE GARDEN最高」に帰結してしまう夜だった。だが、確かに普段以上に充足感が滾っていたのは、3バンドの音楽がそれぞれ最高に良い刺さり方をしてしまったからだと思う。

それくらいハンブレッダーズとズーカラデルのパフォーマンスとその温度感には、UNISON SQUARE GARDENに通ずるものを感じた。もっと言えば、「3バンドがずっと共通して持っている熱だけど、UNISON SQUARE GARDEN的にはこれまでわかりやすく表には出してこなかったり、わざわざ言語化していなかった部分」を後輩バンドのライブから感じとることができて良かった。

音楽って最高ですね、いつかまた3バンドの音楽が交錯する日が来てほしいな。

ということで今回はこの辺で。ありがとうございました。

 

 

好きなアルバム、好きな曲。~2021年上半期~

みなさんこんにちは、ツバメです。

好きな曲をまとめる記事も今回で3本目。日を追うごとに音楽が好きになっていって聴く曲が増えるからまとめるのがどんどん難しくなっていくけど、自分用の記録として残したいし誰かの何かのきっかけになればと思い今回もやっていきます。

 

アルバム10選+EP5選+楽曲10選という流れでやっていきます。

各編奥へ行けば行くほど好き(刺さり)度高めな作品になっているという構成なのでその辺抑えて置いていただけると幸いです。

ということでまずはアルバム編から!

 

アルバム編(表記:作品名/アーティスト名)

Sunny!!/P丸様。

Sunny!!

Sunny!!

  • P丸様。
  • J-Pop
  • ¥1935

実態が良く掴めてないまま音源どんどん好きになちゃったシリーズ➀

筆者はP丸様。のこれまでの活動に関しては全くの無知ですが、単純にめちゃくちゃ良い曲が散りばめられた良いアルバムでした。

クリープハイプ尾崎世界観作詞作曲の「ならばおさらば」やかいりきベア作詞作曲の「メンタルチェーンソー」が特に刺さったな。

 

夜行秘密/indigo la end

1曲目「夜行」を聴くだけで「あ、これはいいアルバム来ちゃったな」ってなるタイプ。

多彩な音が多才に編まれていて聴いてて飽きないし浸りに浸れるのがよかった。

ビバラでアルバム曲いくつか聴けたおかげでより脳に刻まれるアルバムになったのでやはりライブには行くべき。

 

find fuse in youth/崎山蒼志

find fuse in youth

find fuse in youth

  • 崎山蒼志
  • ロック
  • ¥2139

多方面から天才と称されるだけあって流石の構成力で素晴らしかった。やはり良い曲が良い順に流れて飽きないアルバムというのはそれだけで尊いものだなとなる。

「花火」が一番好き。あと最後の曲でアルバムタイトル回収する系のアルバムは大体すきになっちゃう。

 

アイラヴユー/SUPPER BEAVER

アイラヴユー

アイラヴユー

 「この人たち相変わらずね」が続くだけでバンドって成り立つんじゃないかなとすら思ってしまう。そんな相変わらずのSUPER BEAVERキラキラ感と泥臭さが両立してるスタンス、最高よね。

GWに2本ライブを観たおかげもあり「アイラヴユー」や「予感」がやたら好きになっちゃった。アルバムでもこの2曲でヤマを作って「時代」「ひとりで生きていたならば」と流れていく仕掛けが最高。

 

REAMP/ヒトリエ

REAMP

REAMP

SUPER BEAVERと並んで「ロックバンドのアルバム 、かくあれ」な聴きやすさと聴き応えの二軸の満点感が最高。

個人的には「Marshall A」が一番好き。”相変わらずな”ヒトリエ感のあるサウンドもシノダさんのボーカルもすごく良い。まだライブを観られていないのではやく目撃しにいきたいな。

 

FREAK/ネクライトーキー

FREAK

FREAK

  • ネクライトーキー
  • ロック
  • ¥2139

「はよファズ踏めや」の”ネクライトーキー”全開なリズム感とその流れを踏まえてファズ踏んで「大事なことは大事にできたら」とかいうド名曲に飛び込む流れが最高×∞。終盤のMr.エレキギターマンも爽快なネクライトーキーポップって感じで良かった。13曲46分なのも最高。

 

ことばとおんがく/SAKANAMON

2曲目の「かっぽじれーしょん」ではネクライトーキーもっさとのコラボ曲なので一個前のネクライトーキーアルバムが刺さった人はこちらもチェックしてほしい。

某教育番組のようなユーモア全開で楽しいアルバムなのに最後の最後で「PACE」とかいうド名曲ぶち込んでくるカタルシスが最高。8曲21分と驚きの短さも良い。

 

FIZZY POP SYNDROME/秋山黄色

FIZZY POP SYNDROME

FIZZY POP SYNDROME

  • 秋山黄色
  • ロック
  • ¥2139

筆者が一番好きなバンドである某ゾンスクエアガーデンでいう4thアルバムのようなポップ爆発の1枚。恐ろしいスピードでこの域に到達してしまう秋山黄色の才たるや...という完成度だった。 

勝手に影を重ねて申し訳ないのだけど、ライブだと若き頃のユニ某スクエアガーデンのSKみあるルックスでTBCばりのやりたい放題な楽しみ方してるのも秋山黄色に彼らを重ね合わせてしまう要素だったりする。

”刃も包帯もついてるよ言葉には”とかいうキラーフレーズを孕んだホットケーキホットバニラが一番好き。

 

Moving Days/Homecomings

Moving Days

Moving Days

  • Homecomings
  • J-Pop
  • ¥1833

実態が良く掴めてないまま音源どんどん好きになちゃったシリーズ②

ちょっと凄すぎるアルバムに出会ってしまった。根本的な音楽の良さ、アルバムの構築美どちらもめちゃめちゃなハイレベルで、筆者の耳にぶっ刺さりだった。

序盤から聴き心地の良いポップな曲がひっきりなしに並ぶのがまず最高。3曲目「Pedal」と4曲目「Good Word For Weekend」が前半部分では特に良かった。

 圧巻は「Pet Milk」→「Blanket Town Blues」の流れ。初見では繋ぎ目がわからないくらいスムーズな繋がりで衝撃だった。

今までこういう系統の音楽に触れてこなかった筆者がハマったくらいなので、多分同じように琴線に触れる人はたくさんいるのではないだろうか。

 

USELESS/XIIX

Useless

Useless

  • XIIX
  • J-Pop
  • ¥2444

「おもちゃの街」→「ユースレス・シンフォニー」に敵う並び、存在なし。そのくらいのド名盤だった。

まあ現世で一番好きなギターボーカルが歌っているので「そりゃ好きになるだろ?」と言われたら「はい」しか言えないけど...。

斎藤宏介さんの才に初めて恐怖を感じたくらいにめちゃくちゃな好きアルバムだった。

別記事でたくさん喋っているので細かい話はそちらにて(最後にリンク載せておきます)

 

さて、お次はEP編5選に参ります。

 

EP編(表記:作品名/アーティスト名)

THE ORDINARY LIFE/ヤユヨ

THE ORDINARY LIFE - EP

THE ORDINARY LIFE - EP

  • ヤユヨ
  • J-Pop
  • ¥1020

ヤユヨ、またまた良いバンドになっていて良いです…。去年のEPも良かったけどこちらもヤユヨのポップさが引き続き発揮されてて笑顔になりました。

「春の街へ」が名曲だった。どんなライブをするのかめちゃめちゃ興味があるので今一番ご縁を持ちたいバンド。みなさんもぜひ。

 

若者たち/ズーカラデル

Wakamonotachi - EP

Wakamonotachi - EP

  • ズーカラデル
  • ロック
  • ¥1019

「スタンドバイミー」が一番刺さった。優しい声に良く似合う、なんか泣いちゃいそうになるようなメロディラインが仕組まれていて最高。こういうところがズーカラデルの一番好きなところだなと改めて感じた。

こちらは今度ようやくライブを拝見できるのでめちゃめちゃ楽しみ。

 

はしりがき/マカロニえんぴつ

Hashirigaki EP

Hashirigaki EP

  • マカロニえんぴつ
  • ロック
  • ¥1222

圧巻の世の中手中に収めちゃったバンドことマカロニえんぴつ。”無駄を愛すのだ”のフレーズの強さが愛おしすぎちゃう。

4曲目のメレンゲもかなり好き。空を飛ぶことを比喩に持ってくる曲大体好きになっちゃう病なので。

 

the world/リーガルリリ

the World - EP

the World - EP

とかく音像に惹きこまれてしまうタイプのバンド。曲が良いのはもちろん、「東京」→「地獄」→「天国」と並べるセンスが好きだしそれぞれの繋がりも良かった。

実は筆者、メンバーチェンジ前のリーガルリリーをライブハウスで観たことがあるので「あの時のあの人達がこんなに凄い音楽をやり続けてるんだな」という思い出補正的なエンジンがかかってしまうのだけど、それを差し引いてもとにかく良い4曲が閉じ込められているEPだった。

4曲目「天使と悪魔」はSEKAI NO OWARIの楽曲で、えげつないクオリティで乗りこなしているので必聴。

 

薄暮/anone

薄暮

薄暮

  • anone
  • J-Pop
  • ¥1428

実態が良く掴めてないまま音源どんどん好きになちゃったシリーズ③

しっとりポップが耳を掴んで離さないんですよね、1曲目から惹きこまれてしまうし、「in moonlight」→「macro」みたいな流れの良さも持ち合わせていて強すぎた。

あんまり括ったりしない方が良いのかもしれないけどYOASOBIヨルシカ系の音楽が好きな人には刺さりそう。ネクストブレイクな予感がヒシヒシ。

 

最後は楽曲10選。

 

楽曲10選

なないろ/BUMP OF CHICKEN

なないろ

なないろ

  • provided courtesy of iTunes

”失くせない記憶は傘のように鞄の中そっと出番を待つ” 圧倒的良い歌詞すぎて…。

うまく言語化できないしこれは多分詳細に言語化しなくていいことだと思うけど、「今のバンプが歌うこと」がそれぞれの言葉に重みをもたらしているのかなと思ったりした。

 

COLORS/ハンブレッダーズ

COLORS

COLORS

  • ハンブレッダーズ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

ハンブレッダーズの1stシングル。

ハンブレッダーズは音楽に光を追い求めてる姿のキラキラ感と歌ってる曲の絶妙なくすみ方のバランスが最高。その最大の具現化がこのCOLORSな気がしている。

2サビ”涙拭くから”、Dメロ気がしてしまうから”にそれぞれ”COLOR”が隠れているのが良い。

ズーカラデル、UNISON SQUARE GARDENとの3マン楽しみすぎるわね…。

 

足跡/the peggies

足跡

足跡

  • provided courtesy of iTunes

ヒロアカ全然話わかってないのに曲がカッコよすぎて毎回ED聴きに行ってたくらいには好きになった曲。(その後コナン観るところまで様式美)

2B”躓いて気付く現在地 変わりたい 用意された正解当てるための僕じゃない”や2サビ”さよならは明日を呼ぶサイン”がカッコよすぎ。まさしくロックヒーローなフレーズでグッと心を掴まれた。

 

 ホットバニラ・ホットケーキ/秋山黄色

ホットバニラ・ホットケーキ

ホットバニラ・ホットケーキ

  • 秋山黄色
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

FIZZY POP SYNDROMEの曲はどれもめちゃめちゃ好きなんだけど、頭一つ抜けて好きなのがこれ。

ホットバニラやホットケーキといったポップでかわいいものをタイトルに飾っているのに蓋を開けると”刃も包帯もあるよ言葉には””何回人生があったら僕らはうまく生きていけるだろうか”と荒んだ歌詞が散りばめられているギャップや押韻連発のリズム感が心地よい。甘味と苦味のバランス感で言ったら完全に令和のシュガーソングとビターステップ。(ここでも勝手に影を重ねるオタク)

 

さんさーら!/ARuFa 

さんさーら!

さんさーら!

  • ARuFa
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

広告代理店バーグ・ハンバーグ・バーグ社員で、インターネットやってる人なら一度は目にしたことがあるであろうARuFaさんのキャラソン。(キャラソン?)

↓の記事で詳細が読めます。人生をオモロに全振りしてて本当に最高。

【動画あり】一般人だけど20代最後なのでプロにオリ曲を作ってもらった | オモコロブロス! (omocoro.jp)

過去にも何度かオリジナルソングを出していたり、けいおん!の”存在しない曲”をつくっていたりとブログだけでなく音楽活動も謎の充実っぷりで笑える。

もう万人が言っていることを再放送することになるけど、”日常を照らす+何か(プラスなにか)”が最後に”+α(プラスアルファ)”になるの本当に天才だし、輪廻を意味する”さんさーら”とサビの円環構造(何か/α→頭身体...)の掛け合わせが面白すぎる。

完全に余談ですが筆者の好きな匿名ラジオはバズってるツイートに来てるリプライを予想する回、スーパーのお客様のお声バトルの回、キッザニア回などです。5周年おめでとうございます。

 

創造/星野源 

創造

創造

  • provided courtesy of iTunes

現存する人間で最も無敵の人に一番近い存在、星野源さんじゃないですか?

しかし無敵とはいえ、いきなり無敵のスターを取ったんじゃなくて相当な地獄から這い上がって無敵の星を掴んだ感があって素敵ですよね。

幼いころから大きくなった今も含めて、人生のどこかで一度は耳にしたことがあるニンテンドーサウンドとそれらを思わせるフレーズがこれでもかと詰め込まれていて、言うなればデジタルおもちゃ箱みたいな最高の存在。

”遊び”が神聖なものに昇華されている感じが最高だし”進化を君に 外れ者に授ける”が良すぎて…。

 

ユースレス・シンフォニー/XIIX

ユースレス・シンフォニー

ユースレス・シンフォニー

  • XIIX
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

これまた無敵楽曲。”譲れるわけがなァ~~ぁアイ!”の発声、全斎藤宏介さんの歌い方の中で一番好きなシリーズです(ex:オリオンをなぞるのラスサビ、春が来てぼくらのきっと暖かな風が吹く)

”役に立たないものすべて 最高だ”へ通じる斎藤宏介さんが踏みしめてきた人生、本当に愛おしいし、永遠にこの曲を歌い続けてほしいなとなる。

 

おもいでしりとり/DIALOGUE+

おもいでしりとり

おもいでしりとり

  • DIALOGUE+
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

なんだかんだで身体が作詞作曲田淵智也に抗えない構造にカスタマイズされてしまったので好きになっちゃった曲。ストリングスの使い方とか”物語を紐解いていけ”という言葉とそのリズム感に”その節”が詰め込まれていて良い。

しりとりによって言葉をリレーしていくのと疾走感あるテンポ、彼の生み出す音楽の総集編的な感じすらあるなと思ったり思わなかったり。

ちなみに歌声的には宮原颯希さんの声が一番好きです。ハリがあって絶対的な存在感が合って良いですよね。多分誰にも伝わらないだろうけど嵐における櫻井翔さんの声的な役割と重なるところがあるなと思ったりする。

 

きらり/藤井風

きらり

きらり

  • 藤井 風
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

去年のアルバム曲たちも良かったけど個人的にはこの「きらり」が藤井風史上一番好き。文字通りのきらきらして爽快なポップと彼の声が持つ渋みのバランス感が最高だし落ちサビのベースが気持ち良すぎよね。

誇張抜きでCMで流れるあの一瞬で耳に残ったし、フルを聴きに行って期待を遥かに上回るものがいとも簡単に飛び出してきて本当に本当にすごい。いま我々は恐らく彼がJ-POP界を揺らしている瞬間を生きているのだろう…。

 

おもちゃの街/XIIX

おもちゃの街

おもちゃの街

  • XIIX
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

世紀の大名曲。(厳密に言えば去年先行リリースしてたけど2021年換算させてください。)

初めて聴いた時からあまりに良くて震撼したし、それから日を追って聴けば聴くほどに斎藤宏介さんの才に恐怖を抱く曲。

スカースデイルから通底している柔らかくて澄んでいて優しい音像、言葉が年月を経て大輪の花になった感があって本当に最高。

これからXIIXとして編んでいくページをめくるの”も”楽しみにしています。(この”も”は並立累加の”も”です)

 

以上!

こんな感じでたくさんの良い音楽に囲まれてなんとか2021年の半分を生き抜きました。たいへんよくがんばりましたね...。

楽曲10選は相変わらず好きな曲の系統がモロに出てて面白い。「明るい、軽い、速い、楽しい」の4本柱と奏でる側の背に見えたり見えなかったりする”物語”要素が加わるとはちゃめちゃに好きになっちゃう。

一方でアルバムやEPの方ではhomecomings筆頭にBPMゆっくりめなアーティストも聴くようになったあたりに明らかに好きな音楽の範囲が広がった感があって面白かった。(よくよく考えるとこの傾向はXIIXに起因している気がしなくもない)

そんな感じで好きな音楽の自己分析をしてみました。好きなものの深堀は楽しいのでおすすめです。

上半期の音楽まとめのついでに印象に残ったライブを挙げるとするならやっぱりビバラのユニゾン赤い公園のラストライブです(1つにゃ絞れん)

ニゾンは通常営業の方ばかり見ているからこそ感じたフェスの特別感(情勢的な意味合いも込みでの気合の入り方)、赤い公園の方は言うまでもなく特別な1本だから(KOIKI→NOW ON AIR→yumeutsutsu→夜の公園、本当に人生のハイライトすぎて...) 

語り出したら止まらないオタクなので長くなってしまいましたがそんな感じで締めようと思います。

お読みいただきありがとうございました!最後にXIIXと上述のライブ2本について語った奴載せておきます。

tsubamenote.hatenablog.com

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赤い公園 THE LAST LIVE 「THE PARK」を目撃した話

先に言います、ロックバンドが好きな人全員このライブは観た方がよい…

赤い公園 『赤い公園 THE LAST LIVE 「THE PARK」』Stagecrowd

アーカイブ今日5/29の夜中まで!急いで!!

 

ここから先はレポートというよりは感情の整理用なので諸々大目にみてください、大好きなバンドの解散ライブを目の当たりにした話。

ここまでの人生において、「解散ライブ」なんてそれこそ友達が学生時代組んでたバンドの単位でしか味わってこなかったので、音楽を生業にしている人たちの世界でのそれがどんな空気になるのか全く想像もできなかった。

「最終回」となるライブであり、大げさに言ってしまえば、ひとつの「死」を迎える瞬間がこの日のこの空間なわけで。多分誰しもが特別な心意気で赤い公園の音楽を聴き入れていたと思う。

始まってみれば、「ランドリー」という初期の楽曲から幕を開け、「オレンジ」という最新の楽曲で本編を閉じ込める、バンドの歴史をなぞっていくような美しい構成になっていた。

2曲目「消えない」”終わらせるなら今だけど こんなところで消えない消さない”や5曲目「紺に花」”二度と逢えない気がしてる”と、このタイミングであまりにトゲを持ってしまう歌詞を奏でていたりと、楽しげな楽曲の背に確かにある最終回の空気が堪らなかった。

昨年夏のオンラインライブでの最高な繋ぎが再現された「絶対的な関係~絶対零度のような勢いのある元気な曲を聴いている時くらいは楽しいで満たされるんだけど、余白があるたびに「こんなにいいバンドが音楽を止めてしまう悔しさ」が沸々と起き上がってしまった。感傷の極みは「play」、めちゃくちゃ良かったな。

サポートを入れての演奏や、”さんこいち”と題されて演奏された「衛星」「Highway Cabriolet」「Yo-Ho」など、形を変えて音を鳴らしていく道を選んでいくという選択もある中で選ばれた「解散」という答には<頭ではわかっているけど吞み込みきれない>悶々とした感情も覚えた。

それでも3人の言葉から透けて見えたのは「津野米咲のいる赤い公園」を遺す意味での解散なんだという、選んだ道の位置づけだ。

解けて散ると書く「解散」ではあるが、どこか3人から津野さんへ向けて「赤い公園」というバンドをプレゼントしているかのような意味を持った決断だったように見受けられた。

最後まで津野さんが描いたたくさんの赤い公園の楽曲たちは、揺るぎない演奏技術を持つ3人と、この日限定のサポートメンバーの3人の力でどこまでも明るく美しく染められていた。

本編終盤はツインギターでたくさんのやりたかった曲を並べたメドレーからバンドの代表曲「KOIKI」「NOW ON AIR」「yumeutsutsu」と立て続けにキラーチューンをぶつけて、この日までの赤い公園を総ざらいするように「夜の公園」で仕上げた。(好きな曲だらけのブチ上げゾーンで最高すぎた)

最後の3人のMCでは「生きている人は物語のページをめくることもできるし、書き足すことも燃やしちゃうこともできる。2人もなんでもできるから、私の携帯番号は緊急連絡先にしてね」というベース藤本ひかりさんの言葉があり、

「私自身が赤い公園の曲に救われ、助けられ...。米咲の曲が大好きだし、赤い公園の曲を自信を持って叩けるようになりたいと思ってここまでやってきたけど、それができたと思う!」とドラム歌川菜穂さんが続け、

そんな2人、いや3人のお姉さんメンバーやスタッフ、ファンへ向けてボーカル石野理子さんから「赤い公園の楽器隊の楽しそうな姿に魅了された。8個も9個も年が違うのに、一人ひとりリスペクトしていけるバンドになろうねと受け入れてくれて嬉しかった」と感謝の想いを述べていた。

本編ラストは昨年11月にリリースされた「オレンジ」で”最後くらいかっこつけたい””さよなら”と締めくくった。最新曲でありながら、このバンドが生み出した最後の曲となってしまう結末を迎えてしまったが、そんなこの曲が本編ラストという最大限輝ける位置で演奏されたことも嬉しかった。

演奏が終わると「赤い公園でした!」と潔く締めくくり、大きな拍手に埋め尽くされていた。

 

そして、鳴りやまない拍手に”呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン”とアンコールへ。拍手が一体になっていくあの感じ、今まで見てきたどのアンコールよりも自然発生的に空気がひとつになる感じが強くてびっくりした。

"ひとりじゃないのさ"と歌う「KILT OF MANTRA」はボーカルが抜けてしまった時代につくられた曲。不思議な引力か、最後もメンバーを欠いてしまった文脈での演奏になった運命に心が唸った。

クラップに導かれて始まった「黄色い花」は金テープと溢れんばかりの幸福感に華々しく彩られ、最後は「12年間お世話になりました。ありがとうございました!」と「凛々爛々」で力強く駆け抜けて飾った。

最後はお立ち台に3人で上がっての挨拶、そして「じゃあみんな、解散で!解散!」と結んだ。

”ずっと愛してあげるわ”と言いたいのはステージを観ているこちらも同じだったのではないだろうか。バンドとしての活動はこの日を以て打ち止めになるが、この日演奏された全29曲の音楽と、そこに収まりきらなかったたくさんの赤い公園の音楽は、強く記憶に刻まれ、忘れたくないものであり続ける。

良い音楽、良い演奏が揃う最高でしかないライブで、こんなに最高な音楽を持っているバンドと時を共にできることももうないのかと思うと本当に寂しい。しかし、これもまたひとつの結末だ…。ある種の「死」である解散だが、その名前と音楽は生き続けるのである。

何か一つでも違えば、また違う未来も見えていたんだろうなとか思ってしまうけど、これが赤い公園の歩んだ道と表現した音楽の全てなので、その全てを受け止めたい。

 

そしてメンバーの御三方にはどうか今後もたくさんの幸せに囲まれてほしい。いつかまたどこかで、できれば音楽をやっている姿を拝見したいな。

赤い公園、本当にありがとうございました。最高にかっこよかったです。これからもお世話になります。

 

 

最後にもう一度、ロックバンドが好きな人全員このライブは観た方がよい…

赤い公園 『赤い公園 THE LAST LIVE 「THE PARK」』Stagecrowd

「最後」を覚悟しているバンドマンのアクト、本当に響くものしかないし、今を生きているバンドの凄さ、尊さ、ありがたさモロモロが逆説的に浮彫りになってしまう副産物まで得られるので。

好きになった、琴線に引っかかったタイミングはもう運命みたいなものなので早いとか遅いとか関係なく割り切れるけど、一度好きになってしまったものはできるだけ捕まえておいた方が色々楽しくなるよね。

 

ということでライブが終わった勢いでの深夜(早朝)の殴り書きが終わりました。

ここまで読んでいただいた方、お付き合いいただきありがとうございました!

 

【ライブレポート】UNISON SQUARE GARDEN Revival Tour Spring Spring Spring 5/20東京ガーデンシアター公演

みなさんこんにちは、ツバメです。

タイトル通り、今回は再演されたSpringツアーについて語り倒していきます。

筆者はリアルタイムで9年前の彼らのステージ上で起きていたことを知らなかった側の人間ですが、このツアーに対して沸き起こる感情を言語化していこうと思います。よろしくどうぞです。

Normalツアーのブログのように視界に見えたものの話は普通のサイズ、うろ覚えMCとオタク特有のセットリスト解釈は文字のサイズ下げているのでじゃんじゃんよみとばしてくださいね、長いので

 

0.Revival Tour Spring Spring Springの位置付け

ライブの前に「そもそも」の話、このライブがどんな位置づけだったかを考えてみる。

オリジナル版は5枚目のシングル「オリオンをなぞる」と3枚目のフルアルバム「Populus Populus」をリリースした翌年の2012年に東名阪ツアーとして開催された。(3公演のみだった)

当時のUNISON SQUARE GARDENはというと、音楽面ではアニメタイアップ曲としてkid, I like quartetや、オリオンをなぞるといった今後のバンド人生を大きく支えていく曲を生み出している。

その傍ら、Populus Populusツアーで指定席公演を取り入れたりと、ロックバンドのスタンディング至上主義やライブシーンにおける一体感至上主義に一石を投じるような主張をしている。(まだJPOPをひっくり返そうとしていた時代なのでこの頃のベースお兄さんは若干思想が強いが、それはそれで好き)

根本に眠るマインドとしては今とさして変わらないだろう。「自由に」「君の好きなように」そんな言葉と共にライブという形で音楽体験を届けていたこのバンドの心意気や意図やはブレずに確かに存在し続けているはずだ。

そして今回のリバイバル版はそこから9年の時を経ての開催となる。Normalツアーに続く2021年2発目のワンマンツアーの開催で、ライブができる状況である限りは”普通にやる”というのが今のUNISON SQUARE GARDENのスタンスだ。自ら暗黒期とまで評してしまうJET CO.の曲を救ったツアーの直後にこのセットリストをぶつけてくるのも憎たらしい。

「バンドはいつだって新曲が必要なわけではない」「長く続けるためには工夫がいる」そんな言葉と共に飾られてた≪再演≫を語っていこう。

 

SE.絵の具

1.Overture ~Spring Spring Spring~

SEが切れると軽妙な歪みのギターから、このツアーの目玉の一つであるセッションへ。

長く伸ばす「イェーーーーーーーイ」や短く切って繋げる「イェイイェイイェーイ」を組み合わせてタイトルコール「Spring Spring Spring!」と展開する。

服装に始まり、低いシンバル、赤いベースを始めとした機材の様相はもちろん、それらのサウンドやボーカルの発声方法など、全てが"9年後のUNISON SQUARE GARDEN"なのだ。

偶然か、このツアーからドラムとギタボのステージ衣装が新調されたのも2021年要素となっていて良かった。

2.フルカラープログラム

「お待たせ!」の一言から七色のライティングとともにお馴染みのイントロへ。

 七色の光の下に輝くギターリフが終わるとAメロからいきなりドラムが立ち上がりフロアをスティックで指しまくるのが良かった。最近ドラム立ち上がりがちで好き。

1サビの入りがMMMツアーの時のようなスネア連打タイプだった気がする。

イントロ七色なのにラスサビで「モノクロでは説明できない」と歌いながら照明の色が抜け落ちてるというコントラストが相変わらず最高。

プログラム違いだけど、リバイバルという情景なら”あの日に見た虹みたいな音楽だって変わらず鳴っているよ”が似合ってしまうわね…。

3.プロトラク・カウントダウン

フルカラープログラムの最後の一音を残しながらそっと優しくそして素早くカポを外してドラムからスタート。

間奏のソロ回しも迫力満点。ギターソロ後の歌に戻ったところから裏のドラムが滝のようにスネア連打するのが好きすぎる。

疾走感のあるアクトで”走るよ 君の涙が止まるまで…”と締めくくっていく。

最後のカウントダウンを終えるとドラムがスティックでギターを指して次の曲へ。

前の曲のサビ”涙キラキラ”に対して、”君を泣かせる世界の方がおかしいよ”とバンドきってのキラーチューンにカウンターをかますような歌詞を持つこの曲をこの位置に置いているのがこのツアーのコアな面白いところ。後述していくが”涙”に関する描写が目立つ曲が多く、セットリストのキーワードになっていることを伺わせる。

4.23:25

スティックで示された方角からギターが始まりお馴染みのイントロへ。

サビの”今握りしめて走り出せば/誰も知らんよな抜け道をさ”の裏声の当て方がこれまで以上に美しくなっていてよかった。(多分歌い方変えたのこのツアーからだよね?)

今までは「イマァ!ニギリシメテェ!」だったのが、

「今ぁ⤴握りしめてぇ⤴」と優しく裏声を当てていく感じ。(伝われ案件)

また「この曲」という単位を超えてこのライブ全体でのハイライトの1つとして落ちサビの照明を挙げたい。”揺らいでる風景も七色に変えてキラキラ”で背景が虹色にバチっと切り替わる演出が本当に最高だった。23:25という曲のライティングの正解が出てしまった感すらある満点の虹色演出だった。

アウトロのドラムが暴れまくってたのも良かったよね。

歌詞的にはプロトラクト・カウントダウン”時計の針がチクタクチク”やカウントダウン”3,2,1”から23:25へとカウントダウンとアップが続いているかのような感じで繋がる。(強引)

”涙キラキラ西の空に光る”→”今週末の天気はけっこうぐずついています/宇宙に雨なんか降らないのに”→”彩られては花盛り少しあっては雨降らし/いまだかつてない未定の空模様”などと、空模様にかかる表現を盛り込んだ曲が続いてくるのも何かあるのかもしれない。

 

MC(ざっくり)

斎藤「今日は9年前にやったSpring Spring Springツアーと全く同じセットリストでやります。

最後まで楽しんでいってください。よろしく!」

5.空の飛び方

そんないつも通りなMCから始まったのは、2019年のBee Sideツアーで「恥ずかしいからもうやらない」と称されてしまった曲だ。こういう曲が復活してしまうのだからリバイバルという概念には感謝してもしきれない。(空の飛び方に投票したオタクより)

一部例外はあれど、今ではワンマンツアーにカップリング曲を引っ張ってくる事自体がレアになってきているし、この曲みたいなシンプル歌モノポップソング自体も貴重な存在だし、”僕らの時代ですな”なんて歌詞はもう生まれないだろうなとも思う。(笑)

青空を映し出したような照明と、落ちサビで三人の頭上からピンスポが降り注ぐのみになる光景が相変わらず良い。

最後は「ジャーン」と音を鳴らしながらカポを外し、「ジャン!」と鳴らして〆るという器用なやり方だった。

MCを挟んで”空も飛べるようなお年頃ですもの”と歌ったあとに置かれる空の飛び方。

”嵐は過ぎたようだ”や、”泣いてちゃ動けませんよ”とここまで述べてきた空と涙にかかる表現も盛り込まれていることが、この曲がこの位置にいる意味なのかもしれない。

6.デイライ協奏楽団

空の飛び方の余韻を残さず独特のヘンテコリフとゆらゆらした黄色い照明でデイライモードに突入する。

9年前と現在とで明らかにセットリストの組み方に相違があるのがこの空の飛び方-デイライ協奏楽団-スカースデイルの部分。

現在であれば、Normalツアーでコーヒーカップシンドローム→BUSTER DICE MISERYと繋げていたように、もっとアップテンポの曲を繋げてひっきりなしに演奏しているだろう。

真ん中にメドレーがある分のバランスを取っての構成なのかもしれないが、序盤のこの位置で心を穏やかにステージを眺める時間があるのは、良い違和感のある体験だった。

”俺泣き出しても一人ぼっち”とまたまた涙に関する描写があったりもする(こじつけ)

7.スカースデイル

デイライを〆てステージが暗転。閉じたハットでの4カウントから展開した。

武道館の時と照明が似ていて、上部から白いライトが降り、左から右へ順々に点滅しているのがMVのように森の中で風を感じているようで爽快だった。(もしかして毎回この照明だったり?)

あとギターソロの音色がめちゃめちゃ良かった。あの耳さわりの柔らかい音とリバーブ感がとても好き。

去年の配信ライブの際は「歌詞が青い」とか「恥ずかしい」だとか散々言われた”スカデー”であったが、「1,2,3僕の声を初めて君がキャッチした~」のコーラスは相変わらず綺麗で儚くてよかった。なんだかんだ3人とも良い顔で歌ってるから良い(良い)

8.誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと

シンバルで余韻を残しつつ1フレットにカポをつけて4カウントからスタート。

この曲が描く光景も9年かけて大いに変わっただろう。新曲として披露され、CP曲となったりワンマンツアーのタイトルになったり、10周年ベスト盤に収録されたり、武道館ライブの1曲目に選ばれたりとオリジナル版Springツアーでの初披露から、至るところでこのバンドに色を付けてきた曲だろう。

音像としても、One rollツアーごろから始まった2ABのドラムアレンジを中心にめちゃくちゃ筋肉質なものになっている。ちなみにこの部分、照明がバスドラのドコドコに合わせて左右でチカチカ点滅する演出で笑った。 

 9.セッション~マスターボリューム

001終了後はカポ外しつつ、3人がタイミングを合わせて9年前には存在しなかったセッションへ。

ギターソロの冒頭部分→Aメロ直前のバッキングをアレンジしたような感じの特殊演出からイントロへ飛び込んだ。思えばCIDER ROADツアーあたりからワンマンライブのセットリストのフォーマット的なものが成立しはじめたが、そこに常に付随していたのがセッションという存在だ。次に演奏する曲を匂わせて観る者の心を奪っていくというカラクリが今回も大いに発揮されている。

Aメロ開始即上手に爆走しだしたベースはある意味9年前とそんなに変ってなくてウケたよね。オリジナル版もかなりの熱量だけど、この曲は特にドラムの味付けがハイカロリーにアレンジされていて良い。

一番良かったのはラスサビ手前の照明。”突き刺してよマスター”に合わせて斎藤さんの頭上1時の方角と斜め下4時の方角から伸びる白銀のサーチライトが交錯してバチっと決まるあの光景は、このツアーのハイライトの一つに違いない。

また、冒頭で”涙”に関する歌詞の話を展開したが、この曲のサビ”泣いてるまた泣いてるよ”もそこに加えたい。

9年前のツアーで示したかったのは、涙を流してしまうような哀しいことへの感情や、それに対する怒りの感情、それをライブという楽しくて喜ばしい舞台で鳴らすという喜怒哀楽のコントラストだったのかもしれない。

 

MC(ざっくり)

 斎藤「静かに待っていてくれてありがとうございます。このツアー通してお客さんがどこでもみんなマナーが良くて感動しました。そういうお客さんに恵まれていることを誇らしく思いますね。」(客拍手)

「今ここまで9曲やっているんだけど、もう次いつやるんだよ?みたいなのもあって、

1曲1曲「行ってらっしゃい、またね」と空に還すような気持ちでやっています(笑)」

「このSpringツアーは今までのライブで唯一メドレーというものをやっていて

それをこれからやるんですが、再現ツアーということで、せっかくなのでMCも再現しようと思います。」(ギター鳴らす)

「ついて来れる人はついて来てチョーだい!」(若干声作ってる)

10.スペシャルメドレー (文章もメドレーチックにいきます)

そんなMCと同時に始まったのはライドオンタイム。ステージ上方に白銀に煌めくミラーボールが出現し、会場を手玉に取った。

「ライドオンタイム…ライドオンタイム…」と連呼するコーラスを切り裂くように等身大の地球のスラップが跳びこみ、たちまちオレンジ色の照明に包まれながらダンサブルな歌とリズムに転がされた。

サビ手前では珍しく「カモンッ!」と一言挟むなど、細かなところまで9年前のフレッシュさが再現されていて良い。

そんな軽快なビートから流れるようにMR.アンディ「君が残像に」のコーラスに飛び移る。群青色に染まるステージ、黄色く照らされるミラーボールと”月が出るみたい”なライティングが際立っていた。時節柄客席を取り巻くのが”濃い層”故、クラップがやたらにしっかり聴こえてくるのが趣深い。

MR.アンディのアウトロとCAPACITY超えるの冒頭のドラムが一体化したようなキメを重ねる繋ぎのアレンジからベースが主導するイントロへ突入すると同時に怪しげなバイオレットのライティングに切り替わり、ムーディーなモードへ。

3人で奏でるサビのメロディラインに浸っていると、あっという間にアウトロのギターリフからワールドワイド・スーパーガールへ転換し、ステージはガーリーなピンクのライトに包まれる。ありったけのポップが大爆発するサビでは客席から無数の腕が上がり今世紀最大級の多幸感に襲われた。

またしてもアウトロとイントロのバッキングが重なるようにコーヒーカップシンドロームへ。3人での「アンドゥトロワ!!!」が添えられて展開するこのツアーならではのアレンジや、回るようなライトの演出に高揚感が煽られる。曲を〆つつドラムにピンスポを当てて繋ぐ間に4フレットへカポを装着。センチメンタルピリオド!」のタイトルコールと共にイントロへ突入した。

シンプルにまばゆい白い光に包まれながら鳴らされるのがどこまでも似合ってしまうのが愛おしすぎた。(めちゃめちゃいい曲なんだから5年に1回じゃなくて3年に1回くらいはやってほしい)

センチメンタルピリオドを終えると「オンドラムスタカオスズキ!」の一声と共に、9年の時を経て「パワーアップ」や「進化」とかの言葉の次元では捉えきれないくらいの変貌を遂げているドラムソロへ突入した。

後光が指すような後方からの照明の中で鬼の手数をこなすドラマーと、あまりのすごさに棒立ちで拝むのみな観客という構図が相当にシュールだった。

中盤のシャッフルビートに合わせて反時計回りにピンスポが点滅していくところが一番好き。

最後はドラマー自らマイクに向かってガリレオのショーケース!!!!」と叫ぶと同時に

「スタイルは上機嫌だってさ」と”ス”でギタボへバトンが渡されるアレンジに。

曲が始まっているのにベースが帰ってこないところまで完全再現仕様なのが良かった。この日は登場しつつも上手袖に即消えゆき、2人しかいないステージで”謎の第三の音がする状態”になっててウケたね。

この日の間奏は珍しく斎藤さんの方がはっちゃけていて、上手へ下手へ縦横無尽にベースおじさんと追いかけっこを展開する謎サービスでどちゃ笑った。ギター弾いてるのに地味に逃げ足が速い斎藤さん本当に良かった。(笑)

一番運動量多い人が突き抜けすぎていて目立たないけど、残りの2人も本質的には同じ多動の血が流れているのが愛。

最後は「サンキュー!」で締め、束の間の暗転。そして...。

11.シャンデリア・ワルツ

完全無欠の今ツアーMVP曲。

生きたライブの中で演奏されるのがプログラム15th以来という「大きな時間軸の流れ」と、直前の20分間アレンジされた短い尺の曲を間髪入れずに聴いていたという「小さな時間軸の流れ」の相互作用から感じるカタルシス、浴びるフル尺のシャンデリア・ワルツが最高じゃないはずがないじゃないですか。

9年前のオリジナル版では「新曲やります」的な一言があったり、そもそもガリレオのショーケースを〆て一度流れが完全に止まっていたりしたが、その時間を完全にカットして繋げてしまうのが、”行き着いた先に存在するUNISON SQUARE GARDEN”感がある。

新曲枠としてこのツアーで生命が宿されたという意味では、001とシャンデリア・ワルツがオリジナル版Springツアーとリバイバル版Springツアーの意義深さを教えてくれる存在なのかもしれない。

「わからずやには見えない魔法をかけたよ」の例のポーズがすっかり定着しているのも、この曲が歩んできた道のりを思い起こさせて良い

何通りもの感情をぐちゃぐちゃにしていくタイプの本当に良いシャンデリア・ワルツだった。(毎回言ってる)

 

12.クローバー

暗転を挟みクローバーへ。バラードながら、なんだかんだで至るところで披露されているこの曲の息の長さが凄い。まさに”未来のパズルに続いてる”と言ったところだろうか。(無理やり)

思えばon the SEAT以来の拝聴、しかも同じ会場。しかし、あの時はアカペラやBPM上げ気味の特殊演出もりもり版だったので、同じ会場と言えど同じ曲を聴いている気分ではなかった。

殆どの場面が明るく照らされていたシャンデリア・ワルツと対局の終始暗めの演出で、クローバー特有の静謐な空間が広がっていた。

このツアーのセットリスト的に言えばメドレーとシャンデリア・ワルツですべての力を持っていかれているタイミングだし、次の曲も記憶領域を奪ってくるタイプの曲なので、正直言うとあまり視覚の記憶がない(ごめんなさい)。

 

13.シュプレヒコール~世界が終わる前に~

暗転から息を吸い込むわずかな音が漏れ、

”あなたの名前を呼ばなくちゃ” と弾き語りのアレンジを挟み、エフェクターのスイッチをカチッと踏んで歌い出しへ戻っていく。(エフェクター踏む音フェチだからあの音が会場に響くのめちゃすき)

冒頭ボーカルアレンジは、思い当たる範囲で古くは武道館のMR.アンディ(武道館を古くと表すの凄い違和感ある)やプログラムcontinuedツアーのさわれない歌、最近ではBee SideツアーのI wanna belive、夜を行くや配信ライブのmix juiceのいうとおり、NormalツアーのPhantom Jokeとここ5年でよく見られるようになったものである。

アレンジされた部分の歌詞をサビで2度目に聴いた時の伏線回収感は堪らないものがある。

最近では観客の集中力を鑑みて、バラード系の曲をあまり多く並べない構成になっているので今回に関しては、バラードゾーンにメリハリをつける狙いがあったのかもしれない。このバンドのライブが進化した証の一つでもあるだろう。

3人で儚く奏でるサビ、”何度も星を数えたよ”以降の切迫するような歌い方、どこをとっても力強く訴えかける何かを感じとれてしまって良い。

サビ最後の"世界が終わる前に"は「せ」を一拍遅らせて「セカイがぁ〜終わる前にィ〜」とライブ版のアレンジで歌い上げていた。

”あなたの名前を呼ばなくちゃ”は、「あなた(⇔リスナー)の名前を呼んで、気が付いてもらわなきゃいけない」と置き換えることができてしまう。これは9年前も今も根底にあり続けている感情のひとつなのだろう。最近の「ちゃんと見てくれよ」に繋がるものを感じる。

この曲をアルバム的な時間軸で見ていくと”あなたの名前を呼ばなくちゃ”はCIDER ROADの数々の楽曲で回収される。(シャンデリア・ワルツ”ちゃんと名前もある 譲れないものもある”など) 

一方、ライブ的な時間軸で見ていくと”夜が明ける前に”が後続の曲で回収される。そんな風にして9年前のセットリストであっても変わらず、歌詞を通してはじめて見えてくる世界が存在しているのだ。これこそ魔法のそれなのかもしれない。

14.cody beats

シュプレヒコールに続きカポ1の曲なのでスムーズ歌い出しへ。

今ではすっかりその存在を隠すようになってしまったけれど、本当に良い曲。当時の主力曲であったことを示唆するこの位置いるというだけで愛おしい。(これで最後じゃないって保証されてるのも心身ともに安らかに聴ける要因になって良かった)

心が折れそうな状況の詞が散りばめられているシュプレヒコールから、”この足”で向かう覚悟を決めるcody beatsが続くところに文脈性を感じてしまって良い。(良い)

”あなたの名前を呼ばなくちゃ 夜が明ける前に”→”その声がする方へ僕は歩き出す””夜が明けないのを誰かのせいにしてるやつはもうどっかいってしまえ”と「夜」というフレーズを介して物語が進んでいく。

15.オリオンをなぞる

”こんな深い夜に”行き着いた先でなぞるオリオン、本当に2012年のUNISON SQUARE GARDENのすべてが集約されている感が全開で良い。

トリ前に勝負曲置きがちなのは当時も変わらずだし、それがこのバンドの代名詞であるオリオンをなぞるであるというのが「物語」なんだよな。

どうやら先日でリリースから10年経過したようだけど、この曲の輝きは微塵も色褪せないし、9年前のセットリストを今演奏するからこそ”昨日までをちゃんと愛して見たことない景色を見るよ”という万能フレーズがまた一段と輝いてしまっている。

何でもないような言葉で”泣いたりする”涙の描写に、”こんな深い夜”に”オリオンをなぞる”の空模様の描写と序盤の歌詞の回収祭り。単にこの時期の曲に空に係る表現が多く盛り込まれているという捉え方もできるし、単純な強い曲の並びとも捉えられるけど、ちょっと捻った解釈を重ねる方が楽しいのでお許しを。

16.場違いハミングバード

「ラスト!」の一声から親の声より聞いた絶叫4カウントで爆上げイントロへ。

"hard day's night”に羽ばたくのはオリオンと並んで9年間以上もの間このバンドのライブを支え続けた場違いハミングバード

叫ぶドラマーに走るベーシスト、何食わぬ顔で歌い続けるギタボと最後まで画の情報量が渋滞していて愛。オリオンも場違いもBメロコーラス伸ばしまくりなオンドラムスタカオスズキ最高だし、サビのバスドラに合わせてサビで左足ドスドスしまくる田淵智也さんも大好き(オタクだから場違いの左足の話マジで100回はしてる)

「こちらのアドレス」のアレも健在で笑ったし最後までロックたっぷりのボリューム感満点の”再演”だった。

”ああ僕はまたつまらないことで君を泣かせたりしてるの”とここでも涙への描写を見つけることができる。

 

ENCORE

MC(ざっくり)

斎藤「アンコールありがとうございます」

後ろからすかさず「新シャツいいね」と弄る鈴木貴雄さんに対して「音楽が良ければシャツなんてなんでもいいと思ってるんですけどね、女性スタッフからシャツ変えなさいって苦情があったんで…」

と弁明する斎藤宏介さん、本当にシャツのことなんてどうでもよさそうで笑っちゃった。

斎藤「今回のツアーはこの状況下、まだまだライブに来れない人もいる中で、最新のアルバムツアーはまだやるべきじゃないと判断して、じゃあ何か面白いことはできないかと探した中で始まったものでした。

リバイバルツアーはとても楽しかったし、またこの後本数は少ないけどリバイバルツアーをやって、秋からはようやくPatrick Vegeeのツアーやろうとしているところです。またライブでお会いしましょう!」的な感じで締めて演奏へ。

01.アイラブニージュー

この位置にはっちゃける系の曲が置かれているのも9年前のセットリスト感が漂っている。9年後ならではだが、最近のJET CO.の波を回収するかのようにこの位置で聴ける面白さもあった。

このツアーでは例の風船を模したような浮揚感のある照明演出が施されていた。相変わらずの多幸感満点のアクトに笑みがダダこぼれになってしまったよね。

斎藤さんが一番楽しそうにギター弾いてる曲な気がする。

02.サンポサキマイライフ

この位置にこういうロックなテイスト強めな曲が来るのも今ではあまり見られないパターン。

「ハイ!」の部分で上がる腕に対して嬉しそうな表情をしてるように見える斎藤さんの顔が良かった。

ギターソロが聴くたびに分厚くなってて良い。タッピングやらチョーキングやら技のオンパレードでギタリスト斎藤宏介がエンジン全開になっていて良いよね。

本編の感情回収に引き続き、「今夜のライブも最高ですわ」なアイラブニージューで喜と楽、「愚かなこの世の不条理にギャフンと言わせたい」サンポサキマイライフで怒を回収している。1,2,3で端から端→”サン”ポサキマイライフ→”4つ”の感情が行きかってとも繋げられて楽しい。

03.kid, I like quartet

「ラスト!」と置いてスタート。

喜怒哀楽を全開に表してきたセットリストの行きつく先に待ち受けるのが”この街を幸せにする”この曲である。

なんといってもラスサビで客席の照明を全灯にする演出にやられた。境界線が引かれているはずのステージとフロアに、最後の最後で同じ光が灯されてお互いそれぞれの世界に帰っていくという流れ、本当に本当に良い。

”as you like”というこのバンドのライブスタンスを端的に表したフレーズと共に、9年後の世界特有の間隔が空いた客席と、can you see?の声も出さない光景がまさに「今じゃなきゃわからない答」になっていて最高だった。

9年後の春が来ても、大音量で街を行くUNISON SQUARE GARDENの相変わらずな姿にどこまでも力を貰ってしまった。時間が経って変わったこと、変わらなかったこと、その全てがUNISON SQUARE GARDENUNISON SQUARE GARDENたらしめているモノなのである。リバイバルリバイバルという存在にわずかな期待を込めながら、一旦このセットリストにお別れをしたい。またね!

 

Revival Tour Spring Spring Spring セットリスト

01.Overture ~Spring Spring Spring~

02.フルカラープログラム

03.プロトラクト・カウントダウン

04.23:25

05.空の飛び方

06.デイライ協奏楽団

07.スカースデイル

08.誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと

09.セッション~マスターボリューム

10.スペシャルメドレー

≪ライドオンタイム-等身大の地球-MR.アンディ‐CAPACITY超える‐ワールドワイド・スーパーガール‐コーヒーカップシンドロームセンチメンタルピリオド‐ドラムソロ‐ガリレオのショーケース≫

11.シャンデリア・ワルツ

12.クローバー

13.シュプレヒコール~世界が終わる前に~

14.cody beats

15.オリオンをなぞる

16.場違いハミングバード

-ENCORE-

01.アイラブニージュー

02.サンポサキマイライフ

03.kid, I like quartet

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ツイッター写真下手部(もう少しちゃんと撮ればよかった)

お読みいただきありがとうございました!