つばめも

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ライブレポート VIVALA ROCK2021 5/2 UNISON SQUARE GARDEN

みなさんこんにちはツバメです。

 

今回はビバラロック2021のUNISON SQUARE GARDENについてレポート書いていきます。

本当は目に見た全アーティストの良いところ全て書き起こしたいけどあいにくそんな力はないのでご容赦ください。

 

0.サウンドチェック

ワンマンでは見られない、フェスならではの醍醐味でもある音出し。

多くのアーティストは持ち歌をワンコーラスのみ演奏したりして各楽器の音量を確認していくので実質本編のおまけ的に曲を聴くことができてしまう。

UNISON SQUARE GARDENはそうした方法とは一線を画して、「ないメロディ」を演奏しながら準備をしていく。

明らかに「オンドラムスタカオスズキのそれ」とわかってしまう特殊な手数のドラムのサウンドチェックや、独特の音圧が心地よいベース音、

ギタボによる高低長短を織り交ぜた「Check Check Check…」を繰り返すセッション、どれもその日その場にいた人だけが享受できる特別な音で、最高に心が舞い踊る時間だ。

 

01.セッション天国と地獄

いつも通りSEの絵の具から3人が入場。

SEが切れる頃には3人が向き合って

「デン…… デン……… デン……」と一音ずつ刻んで、観る者の全ての視線を奪っていた。

一音目が鳴る瞬間という観客の集中力が一番高いポイントでこの構成のセッションを設置しているのが憎たらしい(最高)

セッションはかなり複雑な構成で、ドラム→スラップメインのベース→ドラム→ギターの順で展開していった(ように記憶している)

妖しげなグリーンの照明が照らすステージ上で繰り広げられたセッションは

「客を乗せる」というよりは「魅せつける」感が強く、早速オーディエンス置き去りモード全開で楽しかった。

ギターの後半からは天国と地獄感(伝われ)が漂ってきた。(ちょっと舞洲のセッション感)

セッション後半、ステージは赤い照明に包まれ、聴く人によってはお馴染みのイントロから

「天国と地獄!」
視界には多くの腕が上がり、UNISON SQUARE GARDENの1曲目がスタートした。

音楽フェスが止まってしまった2020年を経て、

「退屈に殺される前に」「大人を舐めるなよ」と駄々騒ぎを重ねたアクトは観るものを圧倒していた。

毎回アレンジの変わるソロ回しのドラム、この日はスネア連打の原曲チックな感じだった。

1曲目ということもあり若干落ち着き目だったような気もする。最後はヘッドフォン装着と同時に流れるように次の曲へ。

02.シュガーソングビターステップ

最後にぶちかますのかなと思っていたのでびっくりした。斎藤さんがイヤモニさわる回数多かったのが印象的。

ここまでの流れで既に

「これがUNISON SQUARE GARDENです」を単純明快極まりなく表現できてしまうこの曲の強さが素晴らしい。

生きてく理由、死ねない理由が連鎖して導かれたライブに添えられる大ヒットアンセム、いつどこで聴いても輝いてしまうんだよな。

全然どうでもいいけど、蓋然性合理主義のアレとクレーンカメラが完全に重なって見えなかったのが面白アクシデントすぎて笑った。

あと「Q.E.D.」後の大サビのキメ、ドラムが立ち上がってリズムに合わせて空気を叩きまくってたのでほぼドラムの音がしてなくてウケた。

03.桜のあと(all quartets lead to the?)

ヘッドフォンつけたままハットで4カウント→Aメロ叩きながら外す の流れ好き(鈴木貴雄ヘッドフォン過激派)

ダメ押しのポップロックで既にSSAを握りつぶしてた気がする。

やっぱりBメロコーラスをしっかり聞き取れる今の環境が大好きなのでもう一生ライブは発声禁止でいいと思ってしまう(リズム隊コーラス過激派)(でも意外な曲が始まった時の驚嘆の歓声は好き)

5月に歌われる「桜が咲いて散ったその後で...」の詞、最高に旬なフレーズになっていてよかった。

「そう 今は奏でて」とあるように、ロックバンドにできることはライブをやることだけなんだというマインドが体現された詞に、この日この場所における桜のあとの意義を見出せるだろう。

04.何かが変わりそう

繋ぎも流れも歌詞も、もちろん演奏も、何もかも最高だった。

繋ぎについてはシンプルに、桜のあとからほぼシームレスにドラムに入るのが良かった。

流れについては、シングルの強い曲→ややコアなアルバム曲の順に繋がっていく部分に

「どんな曲も自在にエースのように扱って演奏できるカッコよさ」を感じる。大富豪のジョーカー的なズルさがあるよね。

周り見る余裕がなかったから知らないけど、この流れだったからフロアはやや置き去り気味だったかもしれない。

歌詞もこの日この場のこの瞬間だからこそ深読みしがいのあるフレーズに化けていた。

ギリギリで繋がってきて、音楽フェスが新しい一歩を踏み出している「何かが変わりそうな夜」に

「その一瞬を奏でるのに どれだけの犠牲がいるんだ」を奏でる意味の深さよ。(詠嘆)

MCという形は捨てて、ひたすら音に乗せる表現を止めないバンドだからこそ強力な引力になってしまうのだ。

「忘れていく 忘れていくよ 幻と出会ったように」のコーラスは相変わらず儚く美しかったし、「一人だけど独りじゃない 鮮やかに鮮やか」とこれまた文脈性の塊のような詞を歌いながらボルテージが上がっていき、

「涙が零れそうな夜だ」と3人の声がユニゾンする刹那と、追いかけるように鳴り響くロータムの衝撃を感じる瞬間が本当に好き。

繋ぎと流れと歌詞の文脈性と演奏の全てが最高の掛け算になっていて、痛烈に記憶に残ってしまった何かが変わりそうだった。

 

05.黄昏インザスパ

無音の暗転状態から静寂を引き裂くようにロータムを鳴らして入っていくのが好き。

オレンジの照明に照らされての演奏が素晴らしかった。この時ちょうど外の空間も”黄昏時”だったと思う。偶然か必然か、相変わらず手が込んだセットリストで最高。

新形態のフェスの生命が芽吹いたタイミングに持ってくる黄昏インザスパイ、一発レッドカードなパワーだった。

イベント全体(なんなら鹿野さん宛)に贈られたかのような、

「止まれないなんて焦っている君に歌うよ 止まれないなら車に轢かれちゃう」

「迷いそうなら深呼吸をせめて、/大丈夫、の3秒間」

「正解基準なんてさ僕も知らないから君が決めなよ」

「負けないどうせ君のことだから」

といったフレーズの数々が華麗に橙に染まっていた。

バラード歌う斎藤さんの立ち姿は本当に美しくて強くてかっこよいんだよな…。公式で上がってた写真もよかったです。↓

PHOTO & REPORT !!!| UNISON SQUARE GARDEN VIVA LA ROCK 2021

06.Phantom Joke

黄昏インザスパイの余韻に合わせるような閉じたハイハットでの4カウントから妖艶なギターリフが響いた。

途中まで明らかにフロアがステージに置いていかれていて面白かった(筆者も脳内処理が追い付かなかった)

この日のPhantom Jokeで1番良かったのは間奏のドラムの激しさ。普段外さないリミッターが外れていたように見えたのは、ワンマンに比べて演奏時間が短いからだろうか。

ドラムと体力管理の話は至るところでされているので、今後もPhantom Jokeは演奏位置とアクトの激しさに注目してみようという新たな発見にもなった。

セットリストの流れに話を移す。この1年様々なPhantom Jokeを見てきたが、なんとなく夏影テールライトや黄昏インザスパイのような緩やかで優しい曲と組み合わせたギャップで絞め殺しに来る使い方が一番似合っているように思った(多分コロコロ変わる見解)

Normalツアーの時も思ったが「忘れないでほしい」という言葉が良い。最近のベースおじさんの言動とリンクしてしまうので。

桜のあと「忘れない忘れないよ今も大人になっても」

何かが変わりそう「忘れていく忘れていくよ幻と出会ったように」

これらの詞からただならぬPhantom Jokeとの相関性を感じる。(桜のあと「あますな必要ないよ”噓つき”」も込みで)

07.スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

Phantom Jokeをばっちりキメてハイハットのカウントから可愛げのあるリフへ。

最新アルバムの曲なので曲を知ってるか否かが割と鮮明に可視化されていてこれまた面白い光景だった。

間奏アレンジがNormalツアーで聴いた時とはまた変っていたのも良かった。ここのアレンジは言語化が難しいので秋までに語彙を増やしておきます。

わざわざこのブログを読んでいる皆さん(いつもありがとうございます)ならもうみんな気が付いているはずの歌詞の話もしていこう。

「You may doubt "Rock festival"」

元来は”周りのノリ方を探りながら合わせてしまうライブシーン”や”自分だけの楽しみ方を持てないこと”を疑ってもいいんだよと鮮やかに皮肉ったような意図があったと推測できる。

これだけでも既に十分な含みだが、世の中が転じている最中では、フェスを取り巻くすべての事象に突き刺すことができてしまう痛烈なフレーズと化していた。細分化して語り切れない!

迫力満点の演奏で勝手にたくさんの腕があがってしまうライブをしておきながら「腕は上がんなくちゃなわけがない」と言い残すのもズルさ満点だ。

そんなこんなで混沌としている時代でも不変のスタンスを貫いて”君の覚悟を聞いているんだよ”と問いかけ、心の隙間を埋めてくれるロックバンドにまたまたやられてしまった。

08.

繋ぎ方はNormalツアーのそれと同じだった。

同期の関係か繋ぎに束の間の余白があるんだけど、そこがドラムのピンスポになるのが楽しい。

2年後くらい経ってスロウカーヴ→君の瞳が定着した頃、急にスロウカーヴ→like coffeeのおまじないとかやって「オヨヨ~」になる準備はしたのでいつかよろしくお願いします(?)

ここまでの7曲で完全に埼玉を掌握していたので、勝者の余裕を感じるぶち上げモードだった。

ギターソロ前のドラムがはちゃめちゃに楽しかった。ギターソロはおふざけ絡みなしで斎藤さんは上手前方、田淵さんは上手の際の際まで前に出てきていた。(もちろんマイクへダッシュで戻る)

大サビからアウトロまで、あまりに完璧な大団円だった。

何かが変わりそう「君の声も聞こえたけれど今は空に消えていくだけ」が

「せめて君くらいの声はちゃんと聞こえるように」と移ろうのも良い。

「後悔したまま死ぬかもしれないし保証なんかどうせ役立たず 甘い一瞬に騙されて」というフレーズがいくつもの人を救ったことだろう。

ここまでで完全に君の瞳で完結な空気を感じたが、斎藤さんが一言

「ありがとうございました。UNISON SQUARE GARDENでした。」と置いて即イントロへ。

09.春が来てぼくら

最後は過去聴いてきた中で一番感情がこもっている春が来てぼくらだった。

 歌い方に顕著に表れていたのは落ちサビの

「これまでの大切が続くように」の部分。

はてなブログを精一杯つかって文字で表現すると

れまでの切が、づくように

みたいな。明らかに今まで感じなかった”熱”を感じた歌い方だった。

コンディション的にもセットリストの流れ(ラスト1曲をビバラへのメッセージ代わりにする)的にもフルパワーで飾っていた春が来てぼくらだったと思う。

黄昏インザスパイに引き続き示唆に富みまくりの詞がひたすら良かった。

各アーティストがこの状況下でのフェスの開催自体や観客を含めた関係者への感謝や賛辞のMCをする中、UNISON SQUARE GARDENらしく、演奏の一点張りでメッセージを送る姿が美しい。

文脈性の塊のようなセットリストをぶつけてくるやり方をとるのがセルフプロデュースの天才で最高だった。

全員良い顔をしていたけど特に、

「今じゃなきゃわからない答がある」をこれ以上ないくらい花マルの表情で口パクする田淵智也さんが本当に良かった。スクリーンに抜いてくれたスイッチャーさんビックプレーをありがとうございました。

45分という持ち時間の全てを演奏に充て、9曲かけて喜怒哀楽が全開に表現されたセットリストには緻密なメッセージと濃密な演奏がみっちりと詰められたものだった。

そんな甘い蜜を吸わせてもらえるライブ体験が、どうかシンプルにこの後も続いていけばいいなと思う。全人類健やかに生きよう…。

そういう祈りを書き残して、今回はこんな感じで締めます。

お読みいただきありがとうございました。

 

VIVALA ROCK2021

5/2 -ULTRA STAGE- UNISON SQUARE GARDEN セットリスト

セッション~天国と地獄

シュガーソングとビターステップ

桜のあと(all quartets lead to the?)

何かが変わりそう

 

黄昏インザスパ

Phantom Joke

スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

君の瞳に恋してない

春が来てぼくら

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SSSツアーの話やCIDER ROADツアーの話など書きたいことが渋滞しているので、またそのうち更新します。それでは!

【ライブレポート!】 UNISON SQUARE GARDEN LIVE TOUR2021 「Normal」2021/3/2 Zepp Yokohama公演

※本記事は開催中のUNISON SQUARE GARDEN LIVE TOUR2021 「Normal」に関するネタバレを含みます。

従って、これからライブに参加する方は読まないことをオススメします。(予習したい方、ネタバレ上等な方々はぜひ読んでくださいね)

 

ということで書いていきます。今回は見た目の読みやすさを考えて以下のようにしてみます。

ライブの感想は普通にこのサイズの文字

オタク特有の考察は控え目にこのサイズの文字

と書き表していくので、ライブの感想とか雰囲気を流れよく読みたい方はこのサイズの文字を追っかけてください。

そんでもって、オタク特有の考察を読みたい人はこのサイズの文字も楽しんで頂ければと思います。

今回は長いので無理に一気読みせず、じっくり読んでいただけたら嬉しいです。

 

00.開演まで

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今回の会場はライブハウスZepp Yokohama。フロアに椅子が並べられている状態だった。

久々のライブハウスで、筆者は斎藤さんの(ほぼ)ド真ん前の席を引いてしまい戦慄しながらその時を待っていた。

あまりにも前方にいたので、今回のブログでは会場全体の雰囲気とか動きは全然お伝えできないが、代わりに斎藤さんの細かい話をたくさんしていこうと思う。斎ギャなので(?)

さて、場内では今回も開演前に「立って見てもいい」「声は出さない」「マスクをする」等のアナウンスがされていた。

会場のキャパとライブ本数的にかなりの倍率を潜り抜けての参加となったが、始まってみればライブハウスなのに開演前や暗転中に座って一休みできたり、隣の人との感覚が開いているので自由に動けたりと今回のセッティングは快適極まりない環境だったわね。

 

SE.絵の具

個人的には2020年2月のメロディックスフェス以来の生絵の具。中にはBee Sideツアーや舞洲まで遡るような人もいたことだろう。

前回のツアーでは観客の退場SE的な演出に回されていたが、やはり青いライトとこの曲の静寂から始まるライブには堪らないものがある。

絵の具からライブを始めるという意味で「UNISON SQUARE GARDENにおけるNormal」を冒頭から味わえる。

お召し物は斎藤さんが黒×ピンクのシャツ、田淵さんがin the HOUSE2とかで着てた紺のTシャツ、タカオさんが黒シャツ(多分前のツアーから着てるやつ)+背面になんかカッコいい刺繍入りの黒ロングジャケット

いつものSEにいつもの装いで、いつも通りロックバンドの通常営業は幕を開けた。

 

01.セッション~Phantom Joke

絵の具の最中から斎藤さんはずっとドラム向きにギターを構えていた。久々のライブで思い出したが、絵の具が鳴りやむあの瞬間こそ、この世でもっとも緊張と興奮がせめぎ合う一瞬だ。

そんな一瞬を吹き飛ばすようにドラム起点から3コード弾いてセッションへ。ドラム→ギターとソロを繋ぎ、気づいた時には不意打ち気味に

「悲しくちゃ終われない まだずっと愛していたァーい!」というアレンジからイントロへ。

最初のコードがめちゃくちゃDizzy Tricksterっぽくてテンション上がってたんだけど、徐々に激しさが増していき、観客を置きざりにするかのように曲が始まっていたのが最高だった。

「Phantom Jokeのシングルツアー」という位置づけで1曲目にそのPhantom Jokeを置くのは、普段から捻くれたセットリストを展開するバンドにおいては意外なところ。

裏の裏は表だよと言われてるような感覚だった。順張りなのか逆張りなのかわからないナイスな配置で、またしてもセトリおじさんにしてやられてしまった。

この日のアクトは開幕からエンジン全開。以前までこの曲の演奏には殺気に近い雰囲気を感じていたが、今回はどちらかというと余裕を感じさせるようなアクトだったように記憶している。また、2020年というPhantom Joke修業期間を乗り越えたおかげか、音の厚みと圧がますます増して聴こえた。

細かい動作で言うとBメロのタンバリン連打が相変わらず光速すぎて面白かった。ドラムも近いからよく見えたんだけど本当に手数やばすぎ。また、昨年のオンラインライブで苦戦を強いられたように見受けられたDメロ(悲しくちゃ終われない~)も、今回は涼しい顔で歌い切っていて良かった。相変わらずのバケモノギタボ。

 

歌詞に着目していくと今回のセットリストでは「常識(≒ノーマル)」「忘れないでほしい」「旅」などがキーワードになっていたように感じる。これについては追って語っていく。

 

02.オリオンをなぞる

Phantom Jokeをバッチリ仕留めて(?)、「ようこそ!」とそのままオリオンへ突入した。

青い照明もすっかり板につくこの曲だが、ワンマンツアーでセットリストに入ったのは2015-16年のプログラムcontinuedツアー以来。

それ以外の場所で聴くチャンスが豊富にある曲ではあるが、久々のツアーセトリ入りとなった。

何度聴いても「あぁUNISON SQUARE GARDENのライブに来たんだな」という感が最高潮になってしまうし、色褪せない輝きがあって最高。

この日は周りから声が聞こえることもなくリズム隊のBメロコーラスが聞けたのも最高ポイント。

「僕がいて、あなたがいて、それだけで十分かな」って歌詞が何年経っても良すぎるんだなぁ。

そしてお馴染みのドラムアレンジ、2Aの追い込みとか、ラスサビでクラッシュガシャガシャ叩くのも本当に大好き。

 

2曲目での披露となったオリオンをなぞるだが、筆者的には以下のような点にPhantom Jokeとのリンクを感じている。

「昨日までをちゃんと愛して」→「まだずっと愛していたい」

「見たことない景色を見るよ ココデオワルハズガナイノニ」≒「この空の先を見たい」

このあたりに、「Phantom Jokeのシングルツアーとして聴くオリオンをなぞる」の文脈性を見出せるのではないだろうか。

 

03.meet the world time

オリオンの余韻が残る中、聴き慣れないリフからまさかまさかの曲に突入した。

この曲のライブでの披露は2014年の桜のまえツアー以来。筆者にとっては初めましてだ。

どの時代の曲だろうと、今のUNISON SQUARE GARDENは何を演奏してもかっこよくなってしまう無敵さがあって、本当に抗えない。

CD音源でキーボードのタイプ音などが入る間奏のキメの部分はドラムアレンジが入っていて良かった。(ブレイクだったりシンバルミュートだったりタムドコドコしたり)

ギターソロはなんか尺伸びてたような気もするけど、原曲聴きなおしたら元から意外と長尺だったので原曲通りだったかも。(曖昧)

どちらも音源以上に遊びが利いたアレンジで楽しかった。ちなみにこの部分ベースがめちゃくちゃシンプルなフレーズなのでベースの人は物凄い勢いでグルングルン回ってて笑った。

 

また3曲目という位置には、前回のon the SEATツアーで3曲目にフィクションフリーククライシスを置いたのと似た気配を感じる。今のセトリおじさんのトレンドは冒頭にちょっと変わった曲を挟むことなのだろうか。

セトリ入りした理由は色々こじつけられるが、しっくりくる解釈としてはPhantom Jokeの「まだまだ旅は終わらない」→「旅≒すごろく」という変換だろうか。

このバンドの詞には割と頻繁に「サイコロを投げる」「賽を振る」「振り出しに戻る」などすごろく的なワードが登場することから、その可能性は多いに考えられるだろう。

また前後の曲との繋がりの面では

“5”thシングルのオリオンをなぞる→世界をすごろくに見立てて6通りの道を進むmeet the world time→"No.6"へとリレーになっている。(アトラクション以降は後述)

 

04.アトラクションがはじまる(They say call it "No.6")

シンバル4カウントからスタート(まんまMMME音源の感じ)。最初に4曲も聴けるタイプのセットリストが久々だったので既におなか一杯になりそうなくらい楽しかった。

Aメロでライドを叩くドラマーの人の顔が爆イケ。「君が満足そうに抱える常識を~」のコーラスで白目がはみ出そうなくら目玉ひん剥いてたベースおじさんも最高。

ギターソロはめちゃめちゃ気持ちよさそうに弾いてたギタボおじさんも最高。

歌詞も演奏も音数たっぷりでタコほど忙しいはずなのに、なんであんな軽々しい身のこなしで引き倒せるんでしょうね…。サビの爆発力も凄かったな。

 

考察的な側面に話を転がすと、この曲がセトリ入りには2つの理由が深読みできる。

1つ目は「君が満足そうに抱える常識(ノーマル)を徹底的に壊して」というフレーズに由来するもの。

2つ目は「アトラクション(≒JET CO.)がはじまる」と解釈して、次に続くJET CO.の1-2曲目を暗示していたのではないかというもの。ちょっとこじつけ度が高い気もするけど。

なんにせよ、事前においしい位置で使われそうだなと思っていた曲だったので、なにやら意味ありげな使われ方をしてくれたのが嬉しい。(歪んだ感性)

 

最後はCD音源通りの締め方で、音を切って「UNISON SQUARE GARDENです!」と残して暗転した。

 

MC

斎「こんばんは、UNISON SQUARE GARDENです。今日は最後まで自由に楽しんでいってください。よろしく!」(的な感じのいつもの挨拶)

MCひとつとっても何気ない”いつも通り”に嬉しくなってしまう。

 

05.メッセンジャーフロム全世界

meet the world timeだけでもびっくりだったのに、重ねてJET CO.からの選曲が続き驚いた(このあともっと驚く)。

というのもJET CO.というアルバムはライブシーンにおいては不遇の象徴的ポジションにいて、主に演奏されているのはcody beats、ライドオンタイム、アイラブニージュー、23:25で、それ以外は演奏されただけで阿鼻叫喚が沸き起こってしまうような状態だった。

やっぱりこの曲は「少しくらいのシアワセ運べる力持ちなんです」のワンフレーズに心を浄化させられてしまう。いきなり泣いちゃったよね。

 

「君が泣いてたって生きてる”世界”(Phantom Joke)から聞こえる声が力になっている」と無理やりPhantom Jokeとこじつけることもできる。(かなり強引)

JET CO.とNormalツアーの関連性については次の曲で語ろうと思う。

 

青×白の照明がとても綺麗で良かった。アルバムジャケットのせいか、青のイメージがなかった曲なのでどこか新鮮だった。

 

06.コーヒーカップシンドローム

アンドゥトロワのリズムで始まるこの曲も、噂のJET CO.からの選出。ライブ中盤にアルバムの1-2曲目をそのまま引用するスタイルは「ありそうでなかった」ものなので、なかなか新鮮だった。

 

今回の物語の構図としては、アトラクションがはじまるによって遊園地に導かれ、アトラクション(コーヒーカップ)が始まったというところだろうか。(?)

筆者的には「コーヒーカップ≒せわしなく、ぐるぐる回る日々の暗喩」だと思っているので、「こんな鬱屈とした世の中での演奏」自体に意味が見出せるのかもしれない。

とすると、NormalとJET CO.は以下のように結びつくのではないだろうか。

JET CO.:自分たちの音楽がうまく鳴り響かない(結果に繋がらない)世界に絶望している中で、それでも可能性を見つけて(音楽の楽しさを信じて)完成にこぎつけたアルバム

<可能性なら、いくらでもある>

Normal:自分たちの音楽がうまく鳴り響かない(満足にライブができない)世界に悲しさがあるが、それでも普通にライブができる可能性を探して辿り着いたツアー

<悲しくちゃ終われない/ダメだそんな悲しいこと言うな>

要するにセトリおじさんの中では、JET CO.の制作時代に自分の目に見えていた世界」と、「この1年見てきた世の中」とが重なって見えていたのではないだろうか。

もちろんライブ中はこんなところまで考えられないので、ライブ中とライブ直後は全然JET CO.曲を連発した意図がわからなかったが、冷静に振り返るとこういう共通点があると言えそうだ。(去年頑張って書いたJET CO.考察ブログが役に立ちました。最後にリンク張るのでこのブログ読み終わったらぜひそちらへ!)

 

話をライブへ戻そう。この曲は「バカにつける薬を今日も考案中」の”バカ”の言い方とアウトロのベースソロが好き。

こういうベースの目立ち方って最近の曲にはない気がするので嬉しい。

等身大とか23:25みたいに音の方でもうちょっとベースが前に出てくる曲たくさん聞きたいな~(物理的/視覚的にはベースがたくさん前に出てきて嬉しいのよ?)

歌詞を見ていくと、今この時世で聴く「回る回るよ時代は回る」が沁みるし、今のUNISON SQUARE GARDENがこの曲を演奏すると「可能性なら腐るほどある」にはより一層の深みを感じる。本当に昔からいい歌詞ばっか書いてて最高。

×オレンジのハロウィンチックな照明が良かったよね。メッセンジャー同様に、こんな色のイメージのない曲だったので意外だった。

 

07.BUSTER DICE MISERY

痺れる繋ぎだった。2012年から2016年に飛ばされる急展開に笑った。

今聴くと曲調がシュガーソング+Phantom Joke÷2みたいな印象を受けた。恐らくAメロのベースラインとBメロの変則的なキメとリフの雰囲気が原因なんだろうけど。

間奏のドラムソロが大好き。

間奏直後の「ヘッダー、パンドラ、クルセイダーから~」で斎藤さんが意図的に息を吸う音をマイクに入れつつ、左半身を逸らしてゼスチャー大きめに歌に戻ってくるところがとても好き。

カウントなしで3人が同時に音を鳴らすので、その合図として斎藤さんがわざとそういうアクションを入れているんだと思われるが、間近で見るとスリリングなステージ上の空気がひしひしと伝わってきて最高だ。

 

この曲が今回選ばれた理由を考えてみると、meet the world time等との「DICE(を転がして)」繋がりや、Phantom Jokeとの「冗談(が上手くなる)」などの関連ワードの存在が思い浮かぶ。(もしかして10% rollやったのって「DICEを転がして→roll」ってことだったり??)

常世の業はげにげに深い」とかも深読みしたくなる。

2019年まで、この曲は対バンライブやフェスなどでそこそこ頻繁に演奏されていたが、そういう類のライブがなくなってしまい活躍の場が減っていたところだった。そういう意味でも、Normalツアーというライブの場が設けられたことによって救われた曲に当たるだろう。

(似たようなポジションにいる(と勝手に思っている)流れ星を撃ち落せやCheap Cheap Endrollも早く救われてほしいよね。)

 

08.instant EGOIST

BUSTER DICE MISERYを締めて音が止んだところでボーカルきっかけでのスタート。今回はドラムの繋ぎなしだったのが逆に新鮮で良かった。(なのでライブプレイリストを作るのが趣味の方はライブ音源ではなくCITSの方のCD音源を入れるのがオススメ。)

あんまり周りの観客を見ていなかったが、JET CO.繋ぎ→バカテクバスターダイスでやや置いていかれ気味だったフロアがこの曲で一気に縦ノリに呑まれたような感じがして面白かった。わかりやすい乗りやすさみたいなものも時には大事ね。

今回は斎藤さんの間近にいたのでエフェクターの踏みかえを凝視していたが、

歌い出しの軽い歪みの音から始まり、イントロ用に踏みかえ、Aメロ(左足でミュート?→右足でワウ踏んでカッティング)→Bメロで歪みに左足で踏みかえ、サビ前のキメでまた別の踏みかえ、サビに行く前に最初の音に戻る、等々踏みかえがめちゃくちゃ忙しかった。(間違ってたらごめんなさい)

踏みかえの数が多いわ、スイッチの位置的に踏む足も決まっているわ、それに伴って重心置く足が変わるため歌い方の姿勢も変えないといけないわ、と文字に起こすと、あの短い間に流れるように詰め込まれる工程の多さに驚く。やはりこのバンドのギターボーカルは多忙を極めている。

あと「We're kiddig ヒャハハ! 」の奇声にめちゃエコーかかってるのも面白かった。

そしてJET CO.曲がたくさんセトリ入りしている中で、23:25のリフを鳴らすのも一興。

 

歌詞の面からセトリ入りした要因を探してみると、

「We're kiddig(冗談だぜ)」がPhantom Jokeツアー要因として光り、Normal要因として「常識はどっか飛んで行っちゃったよ さぁ眼鏡を曇らせたまえ」の1フレーズが光っている。センス抜群すぎる選曲…。

そういえば昨年の投票で30位と好成績ながら披露機会がなかった曲でもあるので、それを回収した意味合いも10%くらいはあったのだろう。(文章すら繋ぎにこだわるオタク)(この10%に深い意味はないです)

 

09.10% roll, 10% romance

 instant EGOIST後、シンバルで余韻を残しつつ、ベースが一音ずつ音をあげていき、その間にカポを装着して2カウントから曲入り。

「お、ベースが音出してるしなんかするぞ?!」って感じですっかりそっちに視界を奪われている間に斎藤さんがカポをつけていたので、見事に策に乗せられてしまった。こういう隙間隙間までこだわってライブを作っているのがこのバンドの好きなところなんだよな~。

曲はと言うと、相変わらずAメロで歌詞のごとくrolling playingしていくベースが楽しそうで何より。上手の方まで回りながら遊びに来てくれて面白かった。

上手から下手へ戻っていく途中「ベースの人、絶対俺と目が合って笑ってくれたな」的瞬間があったのも嬉しかったわね(オタクあるある勘違い)

「だってこんな君を」で両足トントン、「近くで見れるのは」で首ブンブンのベースおじさん謎振り付けも健在でかわいかった。

この曲を聴くこと自体が、どこの遊園地のジェットコースターよりもスピーディーでスリリングでハッピーになれる体験かもしれない(?)

ラスサビの溜め込んで放たれる「僕だけで十分、だからさぁ~~~~~~」も高らか極まりないトーンで最高だった。 

 

歌詞を深読んでいくと

「善も悪も笑止 like 常識の坩堝 一方通行のメガネじゃ嗤われちゃうぜ」がそのままinstant EGOIST「常識はどっか飛んで行っちゃったよ さぁ眼鏡を曇らせたまえ」とリンクするし、このツアーの主軸となるPhantom Jokeとも結びつく(善々悪々、常識)。

また、Phantom Joke「だめだそんな悲しいこと言うなまだ世界は生きている」だから「君がどんな風に世界と踊るのか もったいないからちょっとずつ教えてほしいんだ」と繋げてしまえば、オリオンをなぞる同様にNormalツアーで聴く10% roll, 10% romanceとしての味が出るだろう。

あと個人的にスッキリしたのはDメロ「10% rolling playing 10% romance...」のロマンスがめちゃくちゃハッキリ聴きとれたこと。One rollツアーの頃からずっとちゃんと聴き取りたいと思っていたのがようやく回収できた気分だった。(笑)

 

MCざっくり

斎「今Normalというツアーを周っています。これはステージ上はもう元通りになったぞ!というのを示すためのツアーで、Phantom Jokeのシングルツアーということでやっています。

今日は見ての通りカメラも入っています。今回は映像化したものを本気でやったらどれだけの期間で出せるんだということに挑戦しまして、今日のこの映像が5月の28日に出ます!」(観客拍手)

(拍手に対して)斎「あぁすいませんね…。でも映像化するのに、ここからはちょっとレアな曲をたくさんやるんですよね。UNISON SQUARE GARDENといえばあのアニメの曲とか、あの曲とか、ってのが色々あると思うんだけど、

ここからやるのは俺でもお蔵に入ったと思ってたやつとかなのでね、、(笑)

映像売りますって言ってやる曲がそんなみんな知らないやつばっかで本当に売る気あるんかって思いますけどね(笑)」

→タカオがタムの端っこの木の部分使ってシュガーソングの冒頭フィルイン叩く→メンバー&会場笑うの流れがマジで面白かった。ネタにされる大ヒットシングルの扱いがかわいい(笑)。

 

10.RUNNERS HIGH REPRISE

ギタボドラムが向き合ってスタート。もうピロウズが関わるライブ以外で聴けないと思っていたからめちゃくちゃ嬉しかった。

割とこの曲は手拍子したい派なんだけど、この日はあんまりいなかった気がする。

ミドルテンポの曲として最高のテンポ感で最高の歌声だった。この曲のメロディライン本当に好きなんだよな。

10%からMCを挟んで10%のカップリングであるこの曲に繋がるのもアツい仕掛けである。

 

今回セトリ入りした意図としては、「bus stop mouseへ送る曲として作られたmouth to mouse(sent you)を使うセットリストなので、

同じくロックバンドにインスパイアされた曲であるスロウカーヴは打てないとRUNNERS HIGH REPRISEもセトリ入りした」という流れなのではないだろうか。

そんな深読みを踏まえた上で「安易な言葉の焼き直しじゃ反吐が出るやつもいるだろう」と聴くとまた味わいが増す。

instant EGOISTに引き続き、2度目の匂わせ登場となる23:25の存在にも気づいてあげたい。(謎に上から)

はやく本家23:25も聴きたい~~~~~。

 

11.キライ=キライ

MCで斎藤さんが言ってた「お蔵に入ったと思ってたやつ」はこれだろう。筆者も同感だった。もう生じゃ聴けないのだろうなと思っていたので嬉しかった。

真っ暗なステージに赤いライトが差し込み、切れ味抜群のギターのサウンドが最高に映えていた。

2番のドラムがけっこうアレンジ入っていて良かった。全体的にドラムはシンプル目(当バンド比)なので1音1音をしっかり味わうことができたのも良かった。

最大の目玉はベースソロ。歪んだ野太い音が最高にツボ。

完全にいらないことを言うと、あれだけJET CO.曲を演奏した流れで「まだレアなやつをやる」発言があったので、なんとなく察知できてしまった人もいたかもしれない。なんにせよ嬉しいけどね!

 

セトリ入りの要因としてはコーヒーカップシンドロームの項で述べたJET CO.とNormalへの親和性に加え、「キライ=キライ」≒「全部嫌になった」ということなのだろうか。

また「誰を泣かした?君を泣かした?」とPhantom Joke「君が泣いてたって生きてる」のリンクも感じられる。

Phantom JokeとJET CO.収録曲とを、ここまで色々な要素で結びつけることができるとは思わなかった。セトリおじさんの頭の柔らかさに今回もまた恐れおののくばかりである。

 

12.ぼくたちのしっぱい

やや長めの暗転からスタート。

ステージ暗めで、照明がドラム後方のうす黄色いライト1つだったのも優勝ポイント。(MMMクローバーに近いイメージ)

聴かせるタイプ、浸れるタイプの曲ではあるが、そこまでローテンポな訳ではないのもポイントだろう。次の曲も同系統なので今回のツアーにはローテンポのバラード(ex:光のどけき春の日に/クローバー等)がゼロという珍しさがあった。

聴かせるタイプだからといって音が静かというわけでもない点も抑えておきたい。この曲は特に静と動の対比がハッキリしている。

特にドラムの音が前に出るところと引くところのメリハリが抜群についているのが楽しさを助長させる。

このメリハリに関して、またまた斎藤さんのエフェクターの話になるが、

1サビが終わった瞬間にリフに入るのでサビを歌いながらエフェクターのスイッチを踏んでいて、ここでも器用じゃなきゃこなせないギタボの凄さを目の当たりにした。

Bee Side新木場のサイコロで偶然聴けたのももう1年半くらい前の話だが、あの頃のことを思い出した。(ここでもサイコロが関わってきてるのウケる笑)

 

13.流星のスコール

流星のスコールは2019年の舞洲ライブ以来の披露となった。あの時はまだ太陽が昇っている時間帯なのでステージが明るい状態だった。

一方、今回は暗いステージに展開する青メインの照明と白いライトが星の降る夜のように輝いていて、その情景がどこまでも幻想的でドラマチックだった。

 

意外な選曲だなと思った人も多いのではないだろうか。筆者もその一人なので歌詞の面から、セトリ入りやこの位置に置かれた要因を探してみよう。

まず思い当たるのは、僕たちのしっぱい「捻じれた夜空では」→流星のスコール「今夜、流星の指す方へ」という歌詞繋ぎ。とてもオシャレな情景描写に胸を打たれる。

また、シングル16曲のうち14曲は昨年のLIVE (in the) HOUSE以降のライブで最低1回ずつ演奏されている状況で、残るcody beatsはSpring×3再現ツアーでの演奏が決まっていたことも、この曲のセトリ入りに関わってきているような気がする。

そしてこの曲は”6”枚目のシングル 。今回序盤で散々サイコロの話をしてきたが、それにこじつけた”6”枠も兼ねていると受け取れそうだ。

果たしてどこまでがセトリおじさんの意図なのだろうか。真相は知り得ないが、仕組むのがうますぎて怖い。

バラードゾーン2曲目、ドラムソロへ行く直前という魅せポジションで聴く流星のスコールの美しさは筆舌に尽くしがたい。聴く状況に応じて楽曲の色が無限に変わっていくのもライブの醍醐味だ。 

 

ドラムソロ~セッション~

1曲目の前についていたセッションと雰囲気が似ていた(なんなら繋ぐ曲も似てた)。

ドラムソロはマーメイドスキャンダラス等で見せるフロアタム×バスドラで疑似ツインペダルを表現するアレが盛り込まれていて、いつも以上にドコドコバンバン低音の雨に打たれているような感覚だった。(雨というかもはや暴風雨)

スッキリした尺でセッションに移るまでがかなり速かったような気がする。ギターソロのあとベースソロ行くんだと思ったら存在しなくて悲しかった。

14.パンデミックサドンデス

「ロックバンド~~~~~~~~~!」以外の感情がなくなった瞬間だった。

タイトルやら何やらから、しばらく演奏から遠ざかるものだと思っていたが、「そんなタブーは存在しないぞ」と言わんばかりのセッション後の披露にやられた。

同系統の曲であるPhantom Jokeとの相乗効果もあるのだろう。この曲の音の厚みや、まとまりも相当にレベルアップしていたように感じた。

ドラムソロで全開にドラムを叩き倒してから、この手の力強いドラムが特徴の曲に繋がるのも良い。

そして相変わらず「少し静かにしてもらえますか」のピンスポがエロくて良かった。

 

Normal(普通)を謳うツアーの中心曲として「僕は異常なんかじゃないのに→なら僕は異常だって構わない」を歌う構図に痺れる。

正解の見えない問題に悩まされたり、何かに怒っている人が多い世の中、そんな解決策のない時代を”じゃあその前提で賽を振れ”と半ば諦め前を向くマインドが本当に好きだ。

取りまとめると、セットリストの核として置かれたこの曲には「異常なんかじゃない」「その前提で賽を振れ」等、ここまで述べてきたようなツアーのキーワードが曲の根幹に存在している。

また、2015年秋冬のこの曲を先行披露していた頃、インタビューで「(パンデミックサドンデスを演奏することで)この人たち武道館やったけど(売れ線に走るでもなく)何も変わる気ないんだなってのが表現できればいいと思っている」というような趣旨の発言を田淵さんがしていたのを覚えている。

シチュエーションこそ大きく違うが、今回のツアーでのパンデミックサドンデスも「この人たち変わる気ないんだんだな」というメッセージ性を感じさせる文脈での起用になっていることも、この曲のバックグランドストーリーとして加えておきたい。

 

15.スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

ハイハットを8回鳴らすと、パンデミックサドンデスの余韻を良い意味で吹き消すような陽気なイントロが始まった。イントロ部分でベースが和音?コード弾き?(呼び方がわからん)をしてて良い。

ギターソロが今回もアレンジが入っていて良かった。場違いハミングバードのギターソロみたいな感じで、その時々でアレンジが変わっていくスタイルの曲になりそうで今後がとても楽しみ。

Catch up, latencyに繋ぐのベタに良いな~~~と思いこんでいたらまさかの裏切り。突然ヘッドホンお兄さんの登場で一気に先行きが全く読めなくなって楽しかった。

 

例によってセトリ入りの要因を探していこう。

まずは筆者が元々思っていた、「You may doubt ”Rock festival”」「腕は上がんなくちゃなわけがない」等々、昨今のライブシーンにおける”ノーマル”に一石を投じている曲という解釈が1つ当てはまるだろう。

また、パンデミックサドンデスの演奏と併せて、「世の中的なNormal」と「UNISON SQUARE GARDENにおけるNormal」の色合いの差が鮮明に表れる並びと解釈する余地があるだろう。

また、癖になる造語「恋に短し愛に長し」を「君の瞳に”恋”してない」と、桜のあと「”愛”が世界救うだなんて僕は信じてないけどね」で回収する構図も最高だ。愛についてはPhantom Joke「まだずっと”愛”していたい」とも重ねられるだろう。

 

16.君の瞳に恋してない

ヘッドホンつけたならシュガーソングかな?と思ったらこちらでまたまた裏切られて楽しかった。

底抜けに明るく、多幸感溢れるイントロで、一気に会場を包み込んでいた。しかし一方でライブの終わりの近づきも感じさせるどこか切なげに明るい瞬間だった。

そして、すっかりこの曲の目玉と化している間奏でのおふざけパートについても触れていこう。

この日は田淵さんが斎藤さんの目の前へスタンバイ。ギターソロになると斎藤さんが下手へ駆け出し田淵さんはその場にズッコケて客席に身体を倒しながら足だけ動かして床を擦っていくように下手へ移動していた(見たものをほぼそのまま文字に起こしているのに意味がわからない)

斎藤さんの目下5,6mのところにいた筆者視点だと、マイク前でスタンバってる汗だくベースおじさんの身体で斎藤さんが完全に隠れていて面白かった。(笑)

 

歌詞の面から見ていくと、スロウカーヴは打てないの項で触れた、「恋に短し愛に長し」とのリンクが想像できる。言い換えれば”恋”担当。いや恋してないんだけど。(うまい)

これを言い始めるとキリがないかもしれないが、そもそも「君の瞳に恋してない」というタイトル付けは、UNISON SQUARE GARDENにおけるNormal」な捻くれ方である。14-16曲目リレーにはそんなNormalの解釈をなぞっている意図があるのかもしれない。(やや力業)

 

最後はアウトロの最後の一音を弾かずに2カウント。

 

17.桜のあと(all qurtets lead to the?)

まさかの繋ぎ方にビックリした。今までカウントするなら4カウントorカウントなしで前の曲からダイレクトに繋ぐの2択だったのをひっくり返してのスタートで、既に楽しかった。(繋ぎ方のオタク)

相変わらずAメロから上手端でベースの人が遊んでいる謎空間が広がっていた。流し目に微笑むギタボの人の表情が菩薩だったね。

上手端から下手マイク前への爆走もなぜか見慣れてしまったが、毎回斎藤さんが笑っているのを見て心が安らぐ。(誰目線?)

 

「恋に短し愛に長し」の”愛”担当。いや愛が世界救うだなんて僕は信じてないけどね(これはややくどい)

そんなことよりデカい声で語りたいのは「忘れない忘れないよ」というフレーズについてである。

先日、斎藤さんのラジオに田淵さんがゲスト出演した際に「もともとライブをやりたくて組んだバンドだから、ライブがないと何していいかわからないし、みんなにも忘れられちゃうんだよ」というような趣旨の会話があった。

この感情は今回のセットリストの

1曲目Phantom Joke「だけど忘れないでほしいまだまだ旅は終わらない」

17曲目桜のあと「忘れない 忘れないよ 今も大人になっても だからこの瞬間だけは楽しませて」

というフレーズに込められているに違いないだろう。

ライブができる状況なら”普通に”ライブをやる。なぜならそれはUNISON SQUARE GARDENがロックバンドだからであり、ライブこそ彼らの生命線だからである。

このセットリストにおける桜のあとには、ライブやロックバンドを、そして楽しんでいる今この瞬間を”まだずっと愛していたい”と言わんばかりの深くて重い意味が込められていたように思う。

 

18.mouth to mouse(sent you)

「ラスト!」と一言置いてからスタート。

カップリング曲が本編ラストを飾るのもシングルツアーならではの趣きを感じるし、明るくも泣けるメロディーラインと歌詞の相乗効果で、最後の曲適性(?)が凄かった。

戦友bus stop mouseに向けた言葉であったはずの「さよならが聞きたいんじゃなくて また会えると言ってほしい」を2021年になっても我々が聴けてしまうことに感動せざるを得ない。

演出面では、Dメロ「妄想ブルー 枕オレンジ」という歌詞に寄り添うようにジワリと照明が×オレンジに切り替わるのが最高に泣けた。めちゃくちゃ綺麗だったんだよな。

 

特に深読み要素はないけど、強いて言えば今回のセットリストを俯瞰すると

Phantom Joke:最初

ぼくたちのしっぱい:真ん中

mouth to mouse(sent you):最後

とPhantom JokeのCDの構成っぽくなっており、こんなところからもシングルツアーらしさを感じて好き。(多分狙って組んだものではなく、楽曲が呼ぶ位置に置いた結果の偶然がなしたものだとは思うんだけどね)

あと「いたずらな蜃気楼」が偶然にもPhantom Joke要素。

 

Encore

斎「アンコールありがとうございます。今日の会場換気がすごいいいですよね。

(下手の方を見ながら)田淵の背中の汗を見て春を感じています。

はやく帰ってほしいので1曲だけ!」

と残して4カウントから最後の曲へ突入した。

(MCの内容+タカオがヘッドホンだったので完全に”春が来るアレ”やるんだと思った)

 

19.さわれない歌

予想外もいいところ。2019年の横須賀で「この曲に会えるのは少なく見積もっても5年後かな」なんて思っていたのに、こんなにも早く再会できるとは思っていなかった。またしてもやられてしまったね。

ありえない動揺と興奮でかなり記憶がないんだけど、万感の思いに満たされる本当に良い演奏だった。

全19曲久々のフル尺ワンマンでお腹いっぱいのロックバンドを摂取できた。本当に楽しい瞬間の連続だった。

 

最後にこの曲についても意図を手繰り寄せてみよう。

「2021年はとにかく普通に」

「ステージに音楽がある。観たいやつが観に来る。世の中に難しい決まりがあっても結局やることは変わらない。なぜなら我々はロックバンドだから。」

そう銘打って始まったNormalツアーを結ぶ曲が「僕(UNISON SQUARE GARDEN)が今日も旅に出る理由」を歌う、さわれない歌である。

このバンドのスタンスを明示するような歌詞が続くさわれない歌であるが、今回のツアーにおいては、その詞の全てを「UNISON SQUARE GARDENにとってのNormal」を示すメッセージとして受け取れるだろう。(ここまでこのブログを読んでいただいている皆さんに対してなら説明もいらないと思うので、この曲自体の歌詞の凄さの話は勝手に甘えて割愛する)

最初の曲に乗せて宣言した「まだまだ旅は終わらない」

最後の曲で「僕が今日も旅に出る理由は多分君には教えないけれど 届くなら let me sing...」と回収される壮大な伏線だったのだろう。

 

このツアーは、Normalを貫くスリーピースロックバンドの、誰にもさわれない旅が続いている様を表していたのかもしれない。

ベースおじさん曰はく、”共犯関係”と類される我々観客だが、彼らはそんな我々をまたしても1人きりじゃ行けないトコへ連れてってくれた。

 

セットリスト

01.セッション~Phantom Joke

02.オリオンをなぞる

03.meet the world time

04.アトラクションがはじまる(They say call it "No.6")

 

05.メッセンジャーフロム全世界

06.コーヒーカップシンドローム

07.BUSTER DICE MISERY

08.instant EGOIST

09.10% roll, 10% romance

 

10.RUNNERS HIGH REPRISE

11.キライ=キライ

 

12.ぼくたちのしっぱい

13.流星のスコール

 

ドラムソロ~セッション~

14.パンデミックサドンデス

15.スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

16.君の瞳に恋してない

17.桜のあと(all qurtets lead to the?)

18.mouth to mouse(sent you)

 

Encore

19.さわれない歌

 

お読みいただきありがとうございました。

本文中で触れていたJET CO.の考察はこちらです。(7枚分書こうと思っていたけど4枚目以降は後回し中…)

tsubamenote.hatenablog.com

 

そして今回のツアー開始前に考えた予想(妄想)セットリストの話がこちら

tsubamenote.hatenablog.com

ざっくり予想を総括すると、曲目で見たらほとんど掠ってないけど、Normalについての読み込み自体は近い部分をついていたような気もします。(Who is normal in this show?やらなかったの意外すぎたわね)

ということで興味のある方、まだオタクの長文に付き合ってやんよという方は是非よろしくお願いします。

 

ご意見ご感想はこちら…

Twitter→ https://twitter.com/_tsubamenote_

・質問箱→ https://peing.net/ja/me/home

 

それではまた!

USELESS XIIX ディスクレビュー!

みなさんこんにちはこんばんは。

今回はXIIXの2枚目のアルバム「USELESS」について。簡易的に、というか殴り書き的に語ってみる。

ちなみに筆者、ラジオをほとんど追いかけていないのでなんか間違った解釈とか変なこと言ってるかもしれないのでその辺は多めに見てください…(これはラジオで言ってたよ的なのがあったらご指摘いただけると幸いです)

 

曲の感想へ行く前に前提となる背景を整理しよう。

まずこのアルバムはちょうど1年前にリリースされた1stアルバム「White White」に次ぐ作品である。つまり1stリリース後に生まれた曲がほとんどということだ。(それはそう)

知っての通りの世の中の状況なので、1stアルバムの曲を演奏する場は次々なくなっていった。しかし、その代わりに制作に充てたり、音楽に向き合う時間が増えたからこそ生まれたアルバムだと言える。斎藤さんのアイデアをとにかく最大限引き出して、最高の形に仕立て上げてくれたのが須藤さんであり、多くのXIIXの楽曲に関わるミュージシャンたちなのだろう。

そのおかげか、1stアルバム以上にアプローチの多彩さには磨きがかかっており、カラフルな楽曲がたくさん閉じ込められている。

 

そんなUSELESSへの感情をぶちまけていこう。

 

01.Halloween Knight


XIIX「Halloween Knight 」MV

先行公開されていた曲。こういう曲は2曲目とか11曲目とかなのかなと思っていたから1曲目だとわかった時はびっくりだった。

10月20日結成に由来しているXIIXだから、同じ10月のイベントであるハロウィンをモチーフにした曲が生まれたという流れなのだろうか。そうだとするならば、1曲目への配置は、このバンドの名刺としての役割を担うためと受け取れるだろう。

また、闇を垣間見ているような歌詞や曲調がポップに歌われていて、ダーク感強めな1枚目「White White」と、ポップ強めの2枚目「USELESS」の架け橋となるような曲としても受け取れる。

歌詞を見ていくと、「なんてハイセンス!」「なんてナンセンス!」と”!”がついているのがかわいい。

 

02.No More

ロックなモードから反転してポップ路線の2曲目へ展開する。こういうメロディラインとても好き。

「まるくなってうずまって過ぎ去っていくより はみ出しながら今を歩きたい」というのはまさに1年前の音楽が大々的にできなかった期間の言葉なのだろう。

この曲には、斎藤さんの“素の心”が一番まっすぐ歌詞に乗っかっているように感じる。改めて、本当に素敵で綺麗な言葉を紡ぐ人だなと思う。

綺麗なだけでなく「嬉しくなって下/悲しくなって上」と一捻り効いた歌詞も散りばめられていてとても好き。
どの曲にも言えることだが、ちょっとした違和感を与えるような言葉の選び方や韻の踏み方に斎藤色が濃く表現されている。一つ一つの表現に奥ゆかしさを感じるのがツボ。

あとしれっと「虹」という言葉が出てくるのも良いよね(虹に過剰反応してしまうオタクの図)

 

03.フラッシュバック

「かなりやばめなフロウ」が癖にならざるを得ない歌モノ感強めの3曲目。

ポップながら全く毛色の違う3曲が続くことで、このアルバムの、ひいてはXIIXというバンドのふり幅の広さを存分に感じることができる。その一方で、キャッチーなメロディーの曲が続くことで、USELESSのポップな表情も存分に伺える。

開放感のあるメロディーがメインにいる一方で、それを邪魔せず各パートの音が遊びまくってて良い。ベースがワウワウしてるのとか、DJのサウンドとか、わかりやすく主張してて良い。

あとBメロとサビの下ハモは恐らく須藤さんの声が入っていて良い。ライブで聴くのがより楽しみになる。

 

04.ブルー

美しい表現の応酬に心を奪われてしまう4曲目。囁くような低音と霞んで消えそうな高音に美が詰め込まれている。

こういうメロウな雰囲気を作るのがうますぎてズルいですね…。こうしたメロディーや雰囲気を作るのは斎藤さんの得意な領域なんだろうなとうかがい知れることができる。

「ブルー」と一言の中に”切なさの藍色”、”寂しさの水色” と種々の表現が織り込まれている。その上で、それらの「ブルー」に対して”静かな火を青く灯した”という表現ができるのが凄まじい。斎藤さんはこの曲に対してどんな青を思い浮かべているのだろうか。

「白い息」や「真っ白な雪」という詞から冬の情景が浮かび上がる。ここで全体の構成を思い返してみると、

ハロウィン(Halloween Knight)→雪(ブルー)→春眠(ZZZZZ)・春の風(おもちゃの街)→夏(Endress Summer)と12曲を駆けながら季節が一巡するように仕組まれている。

 

05.Vivid Noise

筆者の一聴目の瞬間最大風速がトップだった曲。

「ブルー」→「ビビッド」と色合いの移り変わりがなんとなく伝わるような流れになっている。

鼻息荒めな歌い出しからもうカッコいいが渋滞している。落ち着いていたアルバムの流れにメリハリをつけるような構築美を感じて良い。

何気に歌い出しのバッキングがかなり変則的な気がするんだけど、あの半端な節で途切れる音はシンセなのかな?耳が雑なのでイマイチ聞き分けられない。

滝のように言葉が流れていくAメロと、そこから急激に音数が減って明らかに歌うのが難しそうなBメロへの展開が凄すぎた。しかも音の高低の往来が激しすぎてこれまた凄い。

16年やってる方のバンドでもここまでの暴れ馬メロディーな曲はないんじゃないだろうか。音も歌詞も展開も詰め詰めで、耳が振り回され病みつきになる。

自分で自分にこの無理難題を課していると考えると、このバンドの作詞作曲おじさんも、本業バンドの方の作詞作曲おじさんに負けず劣らずのバケモノクリエイターだなと思ってしまう。

また一つ別次元への扉を開けたようなメロディーを歌いこなし弾きこなす姿をはやく見てみたい。

あと落ちサビのベース良すぎて好き。全体的に見ても疾走感を表現するようにメロディラインの周りを這うようなベースラインが最高…。

吹き消す「フッ」については”逆に”語るまでもないですね…。表現の強さに尽きるけど、自分の中にああいう引き出しを備えているのがもう凄い。抗えない案件。

 

06.ZZZZZ

一転して再びメロウなモードの6曲目。

前作に収録されているXXXXXとのリンクを匂わせるタイトルが良い。

「XXXXX」では自主規制的な意味合いとしてタイトルの文字列を活かしていた。

今回も同様の手段が取られており、「ZZZZZ」は眠りを表す記号として用いられている。

「寝言」「春眠」「夢現」など徹底して眠りにまつわる言葉を並べた歌詞が印象的。

さながら朝の眠りを切り裂く目覚まし時計かのようなアウトロのギターが良かった。フェードアウトしていく仕掛けも面白い。しかもちゃんとこの部分の歌詞は表記されているのがより面白さを増長させる。

ボーカルをかき消すような歪んだギターをライブでどう表現していくのか要注目。

 

07.おもちゃの街


XIIX「おもちゃの街」MV

世界に誇る大名曲。12月のライブで初めて聴いた時ヴォイヴォイ泣いてしまった。

LIFE IS MUSIC!!!!!やSaturdaysなどポップ路線の曲こそあれど、ピックアップされる曲はStay MellowやHalloween Knightなどあからさまに闇を孕んだ曲ばかりだったので、「XIIXでこんなポップな曲が聴けるのか!」と初めて聴いた時から衝撃が凄かった。

まるで絵本をそのままメロディーに変身させたかのような幻想的で温かな歌詞がどこまでも続くので一生浸れてしまう。本当に好き。

この優しいフレーズやメロディーの源流はどこにあるのだろうかと考えると、やはりその答えはスカースデイルに帰する。あの曲のような優しさを、今も揺るがないものとして発揮しているということに感激してしまう。

「おもちゃ」をシンプルに「子どものころ遊んでいたおもちゃ」と解釈すると、この曲は「持ち主に遊んでもらえなくなったおもちゃ」の視点で描かれているように見える。(なんかトイストーリー3っぽいかも?)

あとこれは以前も書いた気がするけど、斎藤さんが放つ「ようこそ」という言葉には色々な光景が付随して聴こえてくるので良い。

 

08.ユースレス・シンフォニー


XIIX 「ユースレス・シンフォニー」MV

世界に誇る大名曲その2。12月のライブで初めて聴いた時ヴォイヴォイ泣いてしまった。(天丼)

爽快なグッドメロディが息つく間もなくぶん殴ってくるおもちゃの街-ユースレス・シンフォニーの並び、本当にヤバくないですか?(理由は他にも色々あるので後述)

タイトルのユースレスはuseless(役に立たないもの)とyouthless(若さを失ったこと)を掛けてカタカナ表記になっているのだろう。コーラスに挟まる「it's oh(?) ユースレス」はどちらの意味にも解釈できるのがより面白い。

歌詞カードに記載されていないのも意図的で、解釈の余地を持たせているのかななんて推測できてしまう。

そしてこれはあくまでも筆者の見解だが、「ユースレス」は「斎藤さんにとっての音楽の位置づけ」なのだろう。

”痛いくらいの情熱も、焦げのついた欲望も、しがみついている自由も、古くなっていく衝動も、尽きることのない情熱も、眩しいくらいの欲望も、いつもそばにある自由も”、すべて音楽という名のユースレスが従える感情なのだろう。

不要不急という言葉がしきりに叫ばれるこんな世界でも”役に立たないものすべて 最高だ”という詞を紡げてしまう才(斎)には抗えない。

当然と言えば当然だが、前向きな感情でないと生まれてこないようなフレーズだ。

せっかくのバンド結成から色々な枷があった期間に、こうした前向きな曲を沢山こさえていたという事実に、より勇気づけられた気がする。

また、Bメロの歌詞もこれまで歩んできた道のりを想起させる力を秘めていて好き。

”誰の言うこともわかっちゃいない それでも全てを手にしてきた 譲れるわけがない”

というフレーズには、ギターと歌を両立させ、2つのバンドを自在に奏でている彼の音楽人生とその覚悟の強さがそのまま反映されているようで胸が熱くなる。

あとこの部分の声色と音の振り方(「なぁ~アアィ!」みたいな感じの)、斎藤さんの歌い方の中で一番好き。

 

~くそでか感情論~

先述したおもちゃの街の「おもちゃ≒子どものころ遊んでいたもの」の解釈にこの曲を掛け合わせて考えると、

「おもちゃ≒子供の頃遊んでいたもの」→「ユースレス(役に立たない+若さを失ったことの象徴)」とも捉えられるのではないだろうか。

そして斎藤さんにとっての”おもちゃ”はきっと「音楽」にあたるはずだ。

だとすれば「使い古されて役に立たないかもしれない子どものころのおもちゃ」である「音楽」を今も愛していて、その愛が爆発した結果が「おもちゃの街」と「ユースレス・シンフォニー」という曲なのだろう。

おもちゃの街は「昔やっていた音楽への感情」、ユースレス・シンフォニーは「昔~今やっている音楽への感情」を表していると考えられる。だからこそこの2曲はこの順番でアルバムの中心に並べられているのだろう。

「セットで聴いてください」と言わんばかりの2曲の配置にはこんな背景があるのかもしれない。

 

09.ホロウ

ポップ大爆発ゾーンから流れを切り替えて変化球なサウンドの目立つ9曲目へ展開していく。

シンセベースっぽいサウンドがたまらない。相変わらず音の引き出しが多彩すぎるし、適材適所な音選びがすごい。

歌詞を見ていくと、こちらも表記のないフレーズがいくつもある。ちゃんと聞き取れているかわからないが「退廃的やりたい放題」の語感が最高。

パッと見だと「恋の歌」というより「音楽への恋の歌」という感じがする。(前の2曲と次の曲が好きすぎて咀嚼しきれていない面が多分にあるが、ご容赦いただきたい。ちゃんとこの曲も好きだから。)

 

10.Regulus

7-8-9-10の曲順がとてもツボ。9-10の繋ぎは聴けば聴くほどくせになって抜けない。

この曲はおもちゃの街とユースレス・シンフォニーの影に隠れて(?)12月のライブで披露されていた曲。ライブで聴いていた時から「好き~!」って感じだったので、音源で聴いてもちゃんと「好き~!」となりましたね…。(それはそう)

「境界線/平行線/未来永劫」の音の載せ方がもう性癖レベルで好き。

真夜中の狭い部屋で禅問答のように歌われていたかのような曲が、終盤で歌詞をなぞるように夜空に羽ばたいていくような展開が大好き。

1サビとラスサビで同じメロディーを歌っているのに雄大さが全然違って聴こえるのがすごい。バックの楽器のアレンジの妙。

そして1番好きなところ。しれっと流れるように歌っているけど「太陽が昇って沈むまでにこの声は何を残せるんだろう」って歌詞、激重感情が爆発してしまっていて好き。

2つのバンドでギターボーカルを極める斎藤宏介さんが残すこの言葉の意味が重すぎてひれ伏すことしかできない…。

また、「終わらない夜に焦ってる」と「夜空を焦がすよ」の対句的な表現にも美を感じて良い。

 

11.like the rain

聴かせる系な11曲目。いよいよアルバムのフィナーレを予期させるような壮大なストリングスが最高。思わず「どこの映画の主題歌ですか?」って言いたくなるような王道バラード。

「当たり前の日々は当たり前のことが起きればよかった」など去年の巣ごもりの時期に書かれたものと思しき歌詞が特徴的。

そう仮定すれば「雨」というのはたまたま起きてしまった不幸なことのモチーフで、「あなた」は音楽やライブや音楽を聴いてくれる人を意味しているのだろうな。どこまでも表現が洒落ていて…。

 

12.Endress Summer

タイトルから底抜けに明るい曲を連想していたが、思ったよりもバラードチックで、良い意味で裏切られた爽快な12曲目。

でもよく考えれば斎藤さんは夏!アゲ~!みたいな曲書かなそうだよな…(「海にもやしって生えてないじゃないですか」発言を思い出しながら)

「Endlessなのに終わろうとしている夏」 のもどかしさが、これまた詞的で美しい言葉に囲まれて書き表されていて最高。

「そっと水平線をなぞって雲と海の隙間こじ開けよう」とか「塗りたての絵の具のような毎日」とか、良いが過ぎる。3分足らずで爽やかであっさりと終わってしまうのも良い。

何より、このアルバムの最後を締め括るフレーズが

「変わらないものは一つもないらしい

今を愛して気がついたこと」

というのも夥しい数の物語を背景に見出すことができて好き。

まさしく”XIIXの(斎藤さんの)今”を表したアルバムの結びに相応しいフレーズだろう。

前述したようにこの曲で夏が終わり、1曲目のHalloween Knightへ季節が巡っていく。

もう1周、もう1周とUSELESSを楽しむことができる仕掛けまで愛おしいことこの上ない。後味が良すぎるんだよな。

 

~おわりに~

と全12曲。なるべく初めて聴いた衝動が残っているうちに文章化したいと思い、駆け足気味に感情を言語化してきましたがいかがだったでしょうか。

聴けば聴くほど、斎藤さんの音楽への向き合い方や秘めたる思いが透けてが見えてくるような気がして、とにかく衝撃的な楽しさがあるアルバムだったなというのが所感です。

当たり前のように気持ちのいいメロディーが次々襲いかかってきて、それでも12曲47分というまとまりの良さ。

まがいもなく、「良いアルバムだ!」と言い切ることができるのではないでしょうか。

1作目以上に、何か「新しい世界が拓かれたような感じ」を覚えるような作品でした。

今後もXIIXの音楽がどんな方向に転がっていくのか、楽しみで仕方ないです。

 

ということで今回はこの辺で。 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

UNISON SQUARE GARDEN LIVE TOUR2021 「Normal」セトリ予想!

去年あんなにハイペースで文章書いてたのに今年はこれが初投稿です。あけましておめでとうございます…

正月休みは遊びまくり、仕事が始まったと思ったら連日の残業残業、、気づけば1月が終わりそうで困っています。月日が経つのはやすぎて怖いですね…。

時の流れに負けないように頑張るので、皆さま今年もよろしくお願いします。

てことで遅すぎる年始の挨拶を済ませたので、恒例のセトリ予想をやっていきます!

 

昨年のライブは演奏する可能性のある曲がある程度限定されていたり、ライブの時間が普段より短かったりと何かと特殊な条件が付いて回っていました。

しかし、今回はその類のものがほとんどないのが特徴です。そして久々のフル尺ワンマンということで20曲程度演奏することが予想されます。

よく喋るブログで公開されたヒントは「Phantom Jokeのシングルツアー的な感じで考えようかな」というもののみ。

最近のシングルツアーでいうとOne roll, One romanceのような雰囲気のセットリストになることが予想されます。

「のような雰囲気」ってのはざっくり言うと「コンセプトが明確にあって、それに見合うキーワードを持った曲がセットリストに入ってくるんじゃないかな」という感じ(ざっくり)

もう少し噛み砕いて説明すると、

「軸になる曲(シングル曲/リード曲等)と共通項となるフレーズを持つ曲が多く入ってくる」っていうもの。

例えば

10% roll, 10% romance

roll(回る):ノンフィクションコンパス(ぐるぐと回る物語)

romance:メカトル軸探検隊(見たこともないラブロマンス)

fake town baby

town(街):kid, I like quartet(この街が幸せになって)、クロスハート1号線(まだこの街を嫌いにならないのは)

神様:僕らのその先(神様となら昨日話してきたけど)、23:25(浅きゆめみし神の力で)

・・・長くなるので以下割愛!(大体伝わっているでしょうか…?)

こういう観点で今回もPhantom Joke、ぼくたちのしっぱい、mouth to mouse(sent you)を解析していきたいと思います。

 

そしてこの「コンセプトに沿った曲が入ってくる」という予想の仕方ですが、もちろんツアータイトルである「Normal」についても同様にやっていきます。

これは連想ゲーム的な感じで、

「ノーマル:普通、通常、正常、標準、基準...」とノーマルに似ている意味の単語、ノーマルに繋がりそうなワードを出してその言葉が含まれる曲を探していくというやり方。

これやっていて一番「繋がった?!」ってなったのは

ノーマル、標準、基準、、、当たり前、常識という流れで作詞作曲おじさんが良く使う「常識」という言葉と結びつけられた瞬間でした。

「常識」という言葉とUNISON SQUARE GARDENの関係性を考えてみると、

「そうやって世界の常識がひっくり返るのを待っている」(水と雨について)とか

「君が満足そうに抱える常識を徹底的に壊して」(アトラクションがはじまる)やら

「君が持ってる常識なんかガラクタなんだよ」(fake town baby)

これでもかと常識に対して好戦的なスタンスを取り続けています。

もっと言えば今回のツアーで主軸になりそうなPhantom Jokeにも

「正体不明の引力が常識をかき乱す引き金を引いてしまうから/常識をかき乱しても抗うのをやめない」

というフレーズが入っており、この言葉からただならぬキーワードの気配を感じてしまいます。

そして社会的に見ても「常識」という言葉は、この一年であちこちから「当たり前が変わった」とか「これまでの常識は通じない」とかみたいな使われ方をするようになりました。

そうやって常識と向き合ってきたバンドが、常識が変わりつつあるこんな社会で、

敢えて「Normal」を掲げて、普通のロックバンドとしてライブツアーに出るというのが今回のツアーの根底にある深読みポイントなのではないでしょうか。

ということで今回注目したのは以下2点。

➀「Phantom Joke、ぼくたちのしっぱい、mouth to mouse(sent you)」との共通項を持つ曲

②「ノーマル(普通、正常、基準、常識等々)」を連想させる歌詞を持っている曲

ここをベースに他の色々な要素もかき集めて妄想してみました。

だいぶ長い前置き失礼いたしました、以下が予想セトリです!

 

01.弥生町ロンリープラネット

02.天国と地獄

03.10% roll, 10% romance

 

04.スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

05.Catch up, latency

 

06.マジョリティ・リポート(daring, I love you)

07.シューゲイザースピーカー

08.Dizzy Trickster

09.黄昏インザスパ

 

10.ぼくたちのしっぱい

11.デイライ協奏楽団

12.シャンデリア・ワルツ

 

13.夢が覚めたら(at that river)

ドラムソロ~セッション~

14.アトラクションがはじまる(They say call it "No.6")

15.カウンターアイデンティティ

16.Phantom Joke

17.23:25

18.春が来てぼくら

 

en1.僕は君になりたい

en2.mouth to mouse(sent you)

en3.オトノバ中間試験

 

ということで、なぜこの並びなのかざくざく語っていきます

 

01.弥生町ロンリープラネット

→ノーマル≒日常という解釈から、

「日常が生まれ変わる そんな冬の終わり」と結び付けての選曲。

1曲目に置いたのは、もう一つややこしい深読みと意図を込めているため。

というのは、

➀このツアーの後、4月に開催が予定されている「Spring×3の再現ライブ」=「僕らの春」と見立ているのではないかという深読み。

(ex:One rollアンコールラストシャンデリア・ワルツ→MMM「わからずやには見えない魔法をもう一度」的な)

②なので、それの伏線として今回のツアーで春が来てぼくらを本編ラストかアンコールラストに置くのではないかという深読み。

③そして、春が来てぼくらを使うなら、弥生町ロンリープラネットもセットで持ってくるんじゃないかという深読み。

④でもラスト春が来てぼくらで、その前に弥生町ロンリープラネットを置く光景はあんまり思い浮かばないな、

→じゃあ1曲目弥生町ロンリープラネット、本編ラスト春が来てぼくらでセトリを挟み込めばいいんじゃないか?

という流れでこの位置に置きました(ここまで一息)(オタク特有の早口)

Normalツアーは時期的な側面から見て

【”僕らの春”に至るまでの物語】≒【弥生町~春が来てぼくらに挟まれるセットリスト】なんじゃないかなと勝手に解釈して、セットリストを組んでみました。

02.天国と地獄

→Who is normal in this show?という詞から今回のセットリストで大事な位置に来そうだなという解釈をしている曲。

Phantom Jokeとセットで終盤ブチ上げ枠に収めるのもいいけど個人的には2曲目推し。

いつもワンマンで2,3曲目にライブ定番曲を置いているという傾向と、そのローテーション的に天国と地獄がその役にハマりそうな気がしている。

03.10% roll, 10% romance

→キーワードとして挙げた「常識」を含む曲。

「善も悪も笑止 like 常識の坩堝 一方通行の眼鏡じゃ嗤われちゃうぜ」とややこしい歌詞ですが、ざっくり言えば「善と悪が笑っちゃうくらい入り乱れてるけど、偏った見方してちゃだめだよ」的な意味だと解釈してます。

これってPhantom Jokeの「善々悪々も審議不能になる」で歌ってることと半分被ってるよな~というところからシンパシーを感じたのでセトリに突っ込みました(やや雑)

天国と地獄同様、そろそろ序盤の演奏がされそうな気がするのでっていうのも込めて3曲目とした。

 

04.スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

→「You may doubt ”Rock festival”」「腕は上がんなくちゃなわけがない」等々、昨今のライブシーンにおける”ノーマル”に一石を投じている曲!

と強引にこじつけてみたけど、どちらかというと「セトリおじさん贔屓曲っぽいからやるだろうな~」という直感の方が強い。

でも「自由に楽しんでいってください」からこの曲聴きたくないですか???

ちなみに10% rollと「テイクミーアウト」という共通フレーズがあるので地味に3-4曲目にもリンク要素があります。

05.Catch up, latency

 →弥生町→春が来てぼくら、夏影→Phantom Jokeを披露済みなのでこの2曲もセットでアルバムツアーより前にワンマンで披露するんだろうなというメタい読み。

ノーマル要素はいまいち感じとれてないですが、ここは繋ぎが大事なところなので寛容であってください…。(逃げの姿勢)

 

06.マジョリティ・リポート(daring, I love you)

→「ノーマル→標準≒多数派?」というやや心許ない連想から選んでみた。

この曲は「少数派である私」が「マジョリティ(世の中におけるノーマル?)」を歌っているというなんともユニゾンスq…的な曲なので「ノーマル」を掲げるセットリストにマッチしそうな気がしている。

セットリストの流れとしてはスロウカーヴ→Catch up, latencyで一回流れが止まって、Dr. Izzyの時のようなオシャセッションからこの曲に入っていくというイメージ。

真ん中のセクション(4~9曲目)が長尺なのでここで一息つけるというのもイメージしている。それっぽさ is 大事。

07.シューゲイザースピーカー

→マジョリティとDizzy Tricksterを繋ぐ役割としてこの曲を選んだ。

マジョリティ「最新版のヒットソングも良く思えないから」

シューゲイザースピーカー「どんなヒットソングでも救えない命があること言いかげん気付いてよねえ、だから音楽は今日も息をするのだろう」

→Dizzy Trickster「みんなが大好きな物語の中じゃ呼吸がしづらいんだね/あなたの世界で息をさせて」

→黄昏インザスパイ「相変わらず息をしてる」の歌詞リレー完璧じゃないですかね?!

厳密に言うとノーマル要素は薄目だけど大目に見てくださいシリーズ。

08.Dizzy Trickster

→「ノーマル:正常」と解釈したら「依然体制異常なしだなんてわがままが芽生えたんだ」と繋がるんじゃないかとこじつけての選曲。

アルバム2曲目でMMM、MMMEで良い位置(セッション後、アンコールラスト)を担ってきたが、それ以降披露がなく、そろそろ演奏するんじゃないかなというメタい考えも孕んでの予想。

あとPhantom Jokeにこじつけて「一蓮托生なんで”冗談”」という歌詞があるのもプラスポイント。

こういう情勢だからこその「席はちゃんと空けておくから」や「この高揚感は誰にも奪えない」が染み渡りそうな予感。

09.黄昏インザスパ

→「ノーマル:基準」と解釈すると「正解基準なんてないしさ僕も知らないから君が決めなよ」という詞をリンクするんじゃないかと考えての選曲。

そして前述の歌詞リレーをやりたかったのも選曲理由。

この位置、この流れに置いたのはDizzy Tricksterと組み合わせて最近流行りのアップテンポな曲からバラードへ飛び込む流れの作り方を模倣してみたかったというところ。(ex:ギャクテンサヨナラ→僕は君になりたい/世界はファンシー→君はともだち)

 

10.ぼくたちのしっぱい

→Phantom Jokeのカップリング曲ということは演奏されるだろうと楽観的な推測での選曲。

黄昏インザスパイ(黄昏時)→「捻じれた”夜空”では安いなぐさめがはびこる」という時系列を意識してこの並びとした。Dizzy-黄昏-(暗転)-ぼくたちのしっぱいという流れをイメージしているんだけど、ここの流れマジで良いので是非プレイリスト作って再現してみてください…。

黄昏インザスパイ「正解基準なんてないしさ僕も知らないから」→ぼくたちのしっぱい「どうせ失敗はするだろうから」も良い繋がりですよね?!

そしてここからは黄昏~捻じれた夜空と繋がった流れを「ほっといてなんだか眠たいよ」という歌詞から「眠り」を軸に後ろに繋げていった。

11.デイライ協奏楽団

→「あぁもう寝そう」を取ってこの位置に置いた。

直近の演奏は2018年のMMMツアー。そろそろ演奏してもいい頃合いな気がするしバラードゾーンからアップテンポな曲へ行くための緩衝材的な役割に適任な気がするので。

12.シャンデリア・ワルツ

→「チクリ 時計の針が時計だけじゃなく心も指していくような気がするから眠れない夜

ふわり それでも漂うまま眠り 気づけば朝が来る…」

という情景描写がこのセットリストの流れにピッタリなのでこの位置に置いた。

デイライからシームレスに繋がるのもアツいし、デイライのアウトロアレンジや、シャンデリアのイントロアレンジセッションが付く流れもアツいよね。

 

13.夢が覚めたら(at that river)

→「気づけば朝が来る≒夢から覚める」や「時計の針を止めて目を閉じたのに」というフレーズからシンパシーを感じるシャンデリア・ワルツと繋げてみた。

未だにライブで披露されていない曲だが、Patrick Vegeeのツアーより前に演奏してくれるんじゃないかという期待と邪推の入り混じった感情を込めて選んでみた。(それもめちゃくちゃおいしい位置)

 

☆ドラムソロ~セッション~

ここからドラムソロに入って終盤のブチ上げゾーンに突入していくイメージ。

ライブが無さ過ぎて久しくオンドラムスタカオのドラムソロを生で拝めていないので早くあのドラムを爆音で浴びたいよね…。

14.アトラクションがはじまる(They say call it "No.6")

→セッションから繋がる曲はこれ。

冒頭に記したように「ノーマル:常識」と解釈するなら「君が満足そうに抱える常識を徹底的に壊して」という歌詞は一番輝くところに置きたくなるよね、というのが理由。

やはり「UNISON SQUARE GARDENと常識との関係性」を最も明確に歌っているのがこの曲だと思う。

前回のon the SEATが「世界(世の中)と仲良くする」を隠れたテーマにしているように感じたので、

今回こうして「世の中のノーマルに抗う(UNISON SQUARE GARDEN/ロックバンドとしてのノーマルを貫く)」をテーマにしたセットリストになっていたら激アツいですよね。(文脈のオタクなので…)

15.カウンターアイデンティティ

→アトラクションの最後のキメからシームレスに繋がるイメージでこの並びにした。絶対かっこいいよね。

「どうにも尋常普通じゃいられない」と、数少ない「普通」という歌詞を持つ曲なのでどうしても目立つ位置に持ってきたかったのが選曲理由。

最近あんまりやらない曲だけど、今回は聴けると信じています…。

16.Phantom Joke

→今回のツアーの主役曲で16thシングルなので16番目に置いた。カウンターアイデンティティの流れから刺々しさを残して繋がるの、なんか良さそうですよね。

「少し黙ってよ」と「冗談じゃねぇよ」にもどことなくシンパシー感じちゃう。

17.23:25

→Phantom Jokeとの歌詞繋ぎでこの位置。

「だからこの空の先を見たい」→「未だかつてない未定の空模様 千に一つの確立で幻(Phantom)」

このセトリの流れだとPhantom Jokeの後ろにポップでライブ終盤を飾れるような強い曲を置きたいのでライブ主力曲のなかからPhantom Jokeとリンクしそうな曲を探してこの曲のこの詞にたどり着いた。

18.春が来てぼくら

→本編ラストは1曲目弥生町ロンリープラネットの項で語った理由から春が来てぼくら。

弥生町ロンリープラネットにも言えることだけど、Hatch I needや101回目のプロローグがいるPatrick Vegeeのツアーで弥生町や春が来てぼくらを1曲目やラストには置きにくいような気がするので、この機会にこういう良い位置置くのはけっこうあり得るような気がする。

前回on the SEATツアーのような綺麗な締めくくりを引き継ぐイメージ。終盤にオーケストラを置いたin the HOUSE2然り、こういう構成がセトリおじさんの中でのトレンドなんじゃないかなぁという深読みも込めている。

 

en1.僕は君になりたい

→「普通じゃないは普通だよ」のフレーズからこの曲を選んだ。

15周年でたくさん演奏したカップリングなので演奏するか怪しいような気はするけど、大晦日に不意打ちピストルギャラクシーが爆誕していたのできっと演奏するよね(楽観視)

バラードゾーンに置いてもいいんだけど、このセットリストの中だとアンコール1曲目が適任だと思うのです。ちなみにこれは勘です。

 

en2.mouth to mouse(sent you)

→今回の数少ない演奏が確実視されている曲。

アンコールのMCの最後に「今日は楽しかったです。UNISON SQUARE GARDENでした!」と言ってこの曲に入っていくイメージ。この曲のサビはアンコールに相応しすぎると思うんですよね…。

最近のアンコールは

無言で1曲目演奏開始→ちょっと喋る→2曲やって締めるという流れなのでそれを模倣してみた。

en3.オトノバ中間試験

→「さよならが聞きたいんじゃなくて また会えると言ってほしい」→「see you!」で締める流れ本当に天才だと思うんですがいかがでしょうか。ご査収ください…。

本当にそれだけの理由でここに置いてみたので他の曲のような掘り下げ事項が思い浮かんでいないのだけどこれもまた大目に見てください。

でもラストこの曲でベースの人とギタボの人がひっちゃかめっちゃかやっていくイメージはなんとなーく目に浮かびますよね??(2番のBメロとか特に)

 

という感じで全21曲構成の予想といたしました!今まで以上に全部の曲にそれなりの選曲理由を付与できたのが達成感アゲアゲなポイントですね。

いつもそうだけど、予想というよりは「自分ならこうする(こうしたい)」を積み上げたものになっております。今回もいい妄想ができて楽しかった~。

いつにも増して妄想の濃度が高めなので蓋を開けてみたら掠りもしなかったいみたいなことは存分にあり得そうな気がしますが、セトリ予想は当たった喜びはさることながら、想像もしなかった曲やその繋ぎとかアレンジが披露された時の「なんじゃそりゃー!」が楽しいので問題なしです。(笑)

筆者は幸運にも神奈川公演に参加させていただく予定なので、答え合わせはそこですることになります!

はやく生のバンドサウンドを浴びたいですね…あまりにも生活に音が足りていないので…。

そんなこんなでまだまだ厄介な日々が続きそうですが、なんとかやり過ごしていきましょうね。と、雑に締めくくって終わろうと思います。

お読みいただきありがとうございました!

 

好きなアルバム、好きな曲。~2020年下半期~

みなさんこんにちはこんばんは。ツバメです。

色々ありすぎた2020年もいつの間にか暮れてしまうということで、音楽を振り返っていきます。

今回の記事は下半期特化版で上半期にやったこれの続き的なものです↓

tsubamenote.hatenablog.com

 

ということで下半期好きなアルバム&好きな曲について語っていきます。

これはランキングというよりは「10個選んでみました」感が強いです。(でも後ろに行くほど愛が強くなっていく構造です)

ヤユヨ/ヤユヨ

ヤユヨ - EP

ヤユヨ - EP

  • ヤユヨ
  • J-Pop
  • ¥1222

モヤさまのEDで流れていたのをきっかけに知った新進気鋭のスリーピースロックバンド。現役大学生らしくてびびりましたね…。

王道ポップロックみ溢れるエネルギッシュなメロディがとても好みでした。

EPとしての完成度がはちゃめちゃ高いのでSHISHAMOとかyonigeとかの系統が刺さる人には漏れなく刺さるのではないでしょうか。

推し曲:いい日になりそう

いい日になりそう

いい日になりそう

  • ヤユヨ
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

朗らかな皮膚とて不服/ずっと真夜中でいいのに

Hogarakana Hifutote Fufuku - EP

Hogarakana Hifutote Fufuku - EP

  • ずっと真夜中でいいのに。
  • ロック
  • ¥1222

安定感抜群の美しい旋律に襲われる感覚が心地よかった。

秒針を噛むからブレることなく一貫してこのタイプの曲を奏で続けているのが良いですよね。洪水寸前の音数がギリギリのバランスで駆け抜けていくタイプのポップソングはやっぱりもれなく好きになってしまいます…。

最近リリースされた「暗く黒く」「勘ぐれい」「正しくなれない」のどれも好き。次なるアプローチも楽しみにしています。

推し曲:低血ボルト

低血ボルト

低血ボルト

  • ずっと真夜中でいいのに。
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Sensation/POP ART TOWN

Sensation

Sensation

  • POP ART TOWN
  • J-Pop
  • ¥1833

iPhoneのミュージックの「見つける」欄で偶然の出会いをしたバンド。こうやって良い音楽との僥倖が起こってしまうサブスクには頭が上がらんですね。

綺麗な音像で、おしゃポップな曲に囲まれていて幸せになれます。酒悦なメロディに浸り放題な作品だった。

ベースが働きまくるタイプの曲が多いのでリズム隊ばっか聴いてしまう人にもおすすめ。要所要所で楽器陣が畳みかけてくる曲が多いのが楽しいを助長していて最高です。

推し曲:センセーション

センセーション

センセーション

  • POP ART TOWN
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

HOLIDAY/MASH BROWN 

HOLIDAY - EP

HOLIDAY - EP

  • MASH BROWN
  • J-Pop
  • ¥1528

Twitterでこのバンドの他の曲を褒めちぎっている人がいたのを見かけて聴いてみたアルバム。こちらも思いがけぬ良い出会いになりました。

起承転結の綺麗さが本当に凄い。一つの作品としての満足感がとても高く味わい深いEPでした。

1曲目の最初の1秒だけUNISON SQUARE GARDENの「オーケストラを観にいこう」を味わえるので普段からこのブログに遊びに来てくれるユニゾン界隈の方々にもぜひ聞いてほしいです。↓

エクスプローラー

エクスプローラー

  • MASH BROWN
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

エクスプローラーもハイパーいい曲だけど、個人的にはYongStarみたいなポップど真ん中をアクセル全開で突っ走っていく感じの曲が最高に刺さるんですよね。

推し曲:YongStar

YoungStar

YoungStar

  • MASH BROWN
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

おいしいパスタがあると聞いて/あいみょん

1曲目「黄昏にバカ話をしたあの日を思い出す」からはあいみょんあいみょんたる所以を感じさせ、ド頭から最高な感情になってしまう名盤。

「ハルノヒ」や「さよならの今日に」「空の青さを知る人よ」等、名曲のオンパレードでその間に挟まるアルバム曲も最高で埋め尽くされている。

筆者の好みは「マシマロ」。短くて軽快で爽やかで、あいみょんのアルバムの中に置いては他の曲とのメリハリをつける意味もあって最高さが際立つような気がしています。

推し曲:マシマロ

マシマロ

マシマロ

  • provided courtesy of iTunes

 

STRAY SHEEP/米津玄師

STRAY SHEEP

STRAY SHEEP

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥2546

もはや暴力的と言ってもいいくらいの充実のラインナップを誇る大作。

あまりにボリューミーなので最初の内は聴けども聴けども脳みそが処理落ち気味でしたが、徐々に咀嚼できるようになっていきました。

語彙がないので、アルバムの流れの側面の話をしようとしても、「どれもつよい」に集約されてしまうのですが

Lemon→まちがいさがし→迷える羊の流れは絶品ですね。どこにケチがつけられようか。

そんなド名曲の応酬の中で筆者が特に好きなのは「TEENAGE RIOT」

こういう疾走感ある曲はどうしても贔屓してしまいますね…。

推し曲:TEENAGE RIOT

TEENAGE RIOT

TEENAGE RIOT

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

This is 嵐

This is 嵐

This is 嵐

  • J-Pop
  • ¥2139

これまでのキャリアで築き上げてきた多彩なバリエーションの楽曲と、失われずに輝きを増し続けるポップさがこれでもかと詰め込まれている一作。

ソロ無しの11曲で完結性が高く、めちゃくちゃ聴きやすい。それなのにメッセージ性もめちゃくちゃ強くてちゃんと心を持っていかれてしまう最高のアルバムでした。

まさに”これが嵐”と呼べるような集大成の作品になっているのではないでしょうか。

基本的に筆者はポップな曲が好きなので1-3曲目の暴力ポップゾーンと4-7の聴かせゾーンが終わったあとに迎えるBRAVEのカタルシスが好きです。

エンディングへ向かっていく転換点という流れで聴くBRAVEは泣けます。

推し曲:SHOW TIME

SHOW TIME

SHOW TIME

  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

2020/a flood oh circle

2020

2020

ロックバンド、やっぱり最高だよね。そう言わざるを得ないアルバムでした。

1-3曲目は“フラッドらしさ”の塊だし、要所要所に配置されるバラードがどれも名曲で心を揺さぶってくる。

そしてポップ大好き筆者的にはSuper StarやWisky Poolのような軽快な曲も忘れずに推しておきたい。

でもやっぱりこのアルバムの象徴するのはRollers Anthem。

ロックンロールに服を着せたような人間佐々木亮介が「誰が何と言おうとこれをロックンロールと呼ぼう」とか歌ってしまうの本当にズルいですよね。

「間違うことは間違いじゃないぜ」と聴く人を救ってしまうようなキラーフレーズが散りばめられた最高の1曲でした。

推し曲:Rollers Anthem 

Rollers Anthem

Rollers Anthem

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synonym/パスピエ

Synonym

Synonym

多彩と多才が極まった傑作。「まだら」や「OTO」などの近年のパスピエらしさを象徴するようなド級の技巧派曲に加えて、「Q.」や「プラットフォーム」などの疾走感と爽やかさに満ち溢れるポップアンセム(既存曲で言うところのS.Sやトキノワ路線の曲)まで大充実のラインナップ。

ポップ大好き人間にはどうしても刺さってしまう作品でした。

女声VO.バンドという括りで2020年を総括すると上半期はTHE PARK/赤い公園、下半期はこのsynonym/パスピエがマイベストでした。

推し曲:プラットフォーム

プラットホーム

プラットホーム

  • provided courtesy of iTunes

 

Patrick Vegee/UNISON SQUARE GARDEN

聴いて楽しい、(歌詞を)読んで楽しいの大渋滞で大満足のアルバムではないでしょうか。

本来点と点である曲と曲が歌詞のリンクによって一つの線になって形をなす美しさ(面白さ)をはじめとした「アルバム」としての完成度の高さはこのPatrick Vegeeが図抜けていたと思います。(110%の贔屓目)

自他ともに認めるライブバンドであるところのUNISON SQUARE GARDENが最も重きを注いでいる「流れ」や「繋ぎ」といった部分がこれでもかと具現化されているのが最大の特徴。

自称「なんかグチャっとしたアルバム」であるが、「グチャ」の裏側にはこのバンドの多才さが潜んでおり、前述した繋ぎを含めて1周では聴き足りない感覚に襲われる。

どこまでもロックバンドに飽き足らないUNISON SQUARE GARDENの16年目のモードが如実に反映されており、例えそれが物好きでなかったとしても一度深みにハマると抜け出せなくなるアルバム。

推し曲:101回目のプロローグ

101回目のプロローグ

101回目のプロローグ

  • provided courtesy of iTunes

 

入れるか迷ったやつ

ヨルシカ「盗作」

オレンジスパイニクラブ「非日常」

BIGMAMA「Snow Motion」

ストレイテナー「Applause」

などなど 

 

ちなみにPatrick Vegeeについてはこっちで語り倒しています(約1万字超えなのでお暇なときに…!)

tsubamenote.hatenablog.com

このPatrick Vegeeのブログ、どうやら毎日のようにアクセス頂いているようで、本当に嬉しい限りです。

「面白かったです」的な感想も多々頂いてめちゃくちゃ元気になれました!

好きなものを好きって発信したり、良いものを良いって発信するのってとても楽しいのでこれからも続けていく所存でございます。

 

ということで、ここまで2020年下半期を象徴する10作品を紹介してきました。

ざっと10選振り返るとまぁ偏りが凄いような気もしますが、今はそういう耳なのです。

好きな音楽を語るためのブログなので好きなバンドを贔屓してしまうのはご容赦くださいませ。

何年かあとにこの記事見返してみたいですね…。

年間まとめについてはまた別の記事で語っていくのでそちらもぜひお楽しみに!

てことで今回はこの辺で。

お読みいただきありがとうございました。

 

 

☆ご意見ご感想募集中でございます☆

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・質問箱↓

t.co

【ライブレポート!】XIIX 「CURIOSITY」2020/12/21 新木場STUDIO COAST

みなさんこんにちはこんばんは。ツバメです。

今回は12月21日に開催されたXIIXのワンマンライブ「CURIOSITY」のレポートをお届けしていきます!

f:id:tsubamenote:20201226124456j:image

0.開演前

”ライブハウスでライブを観る”という体験をおよそ10か月振りにしてきました。

道中、同じ目的であろう人を発見して嬉しくなったり、駅から会場までの道のりを駆け足気味に歩んでしまうこの時間こそ、ライブがなくなったことで失われていたものなんだよな~とか思いながら1年3ヶ月ぶりの新木場に到着しました。それにしても冷え込みが凄かったですよね。

 

接触確認アプリの確認や電子チケットのセルフもぎり(?)、検温、手指の消毒を済ませて無事に入場。こんな時期のライブだからこそ、こういうことも文字にして残しておこうと思います。

今回は立ち位置指定制ということで自分の整理番号が書かれた紙を探しながらの入場。

規則正しく貼られた紙の上に人が一人ずつ立っている光景はなんか違和感ありすぎて笑っちゃったよね。

足元の紙の間隔はだいたい50~80㎝くらいだったかと思われます。ちゃんと身体揺すってもぶつからない距離だし足元にペットボトル等の小さな手荷物は置いても問題ないし、何かと快適空間でした。

ステージは下手からDJブース(向かって左奥)、ベース(左手前)、ドラム(中央奥)、ギター(右手前)、キーボード(右奥)の配置。(メイン二人が前、サポートが奥というわかりやすい構造だね。)

開演前はマスク着用、発声禁止等の諸注意のアナウンス。その中に収録カメラが入るというサプライズなお知らせもありました。

SE.White White

まずはXIIXというバンドの出発点であるWhite Whiteからスタート。ほぼ同時に二人が入場しスタンバイ。

アルバム1曲目をSEに持ってくるの、王道的な熱さがあってとてもいいんだけどXIIXのWhite Whiteに関しては演奏しているところも観たいよねなんて思ってしまったな。

01.talk to me

メンバー二人によるセルフレコーディングであるin the Roughシリーズからの1曲。

”また会える日まで 動き出した計画はdon't stop"とバンドとしての活動が表向きには止まってしまっていた期間のことを表しているような歌詞の曲が1曲目に置かれるの、とても嬉しいよね。

サビは須藤さんもコーラスで参加。スタイル良いうえにお声までよろしくてズルかった。

歌詞的にアンコール1曲目とかに置くんだろうなと思っていたのでちょっと意表を突かれた。でも1曲目に聴かせるタイプの曲を置くセットリストはいつでも最高ですよね。(結局ここでもセットリストのオタク)

ちなみにカポ4でギターは赤ストラトでした。カポはユニゾンの時には使ってない銀色で持ち手が上に飛び出してないタイプのやつだったように見えたな。

02.LIFE IS MUSIC!!!!!

同期音が始まり咳払いなしでのスタート。

軽快なギターのサウンドとリズム感が徐々にフロアを温めていく感じがしてよかった。

Bメロの水色の照明に包まれるステージがとてもきれいで見とれてしまったよね。ここクラップ煽る須藤さんのスタイルの良さにまたもズルいな~ってニヤけてました。(ここクラップポイントなんだって驚いたのはナイショ)

2番から徐々にベースが前に出てくる(音的な意味で)のが良いよね、この曲。

爽やかなテンポ感で駆け抜けていくように演奏を終え次の曲へ。

03.XXXXX

数秒の暗転を挟んだあと、激しめのリフと赤い照明の中でのアクト。

1サビ終わりのギターに合わせて斎藤さんがセルフで(?)ハミング入れるアレンジがとても良かった。器用ですよね本当に。

ここまで3曲聴いて思ったこと「XIIX、音の情報量が多すぎてキャッチしきれないな」です。

同期音があるのもそうなんだけど、目まぐるしく奏法やエフェクトが変わっているのが相まって「今どの音を鳴らしているのか」を把握するのがけっこう難しかったです。

単純に筆者の聴きこみ不足な面も多いにあるとは思うけれど、いつも以上に耳を研ぎ澄ませながら音楽に浸ったライブでした。

 

04.E△7

一度暗転を挟み、仕切り直し。斎藤さんは確か白ジャズマスでのプレイ

この曲は同期でサビのハモリが入っていたのだけど、いつもの活動の方だと自分でハモリ入れたり、それをライブで流すというのは殆どないので、ある意味での違和感(ネガティブな意味は含まれてないです)があって面白かった。まぁ多くのアーティストがやっていることではあるんだけど。

White Whiteではトップクラスに好きな曲で、こういう歌モノ路線めちゃくちゃ好きなのでこういうタイプの曲はもっと増えてほしいなぁ。

05.Light&Shadow

キーボードが光るイントロからこの曲へ。

「お、おおっ~」のコーラスをする須藤さんがとても良かったです。もっとがっつり歌う曲もやってほしいなと思っていたらこの後この感情は回収されました(後述)。

底知れぬダークな雰囲気とその中に垣間見えるポップさのバランスが絶妙で、個人的に抱くXIIXへの不気味な印象を形作っている曲だなと改めて実感しましたね…。

(不気味な印象っていうのは「どんな音楽をやってくれるのか」という楽しみと恐ろしさの混ざり合った感情です、念のため。)

06.Fantome

たしかここでギターを持ち替え。クリーム色のおニューのギターだったと記憶してます(ピカちゃんってこれだよね?)

ベースもギターもエレキなのにアコースティックのような暖かくて柔らかな音が鳴っていて最高に浸ってしまった。

07.4:43AM

ステージにはピンスポに照らされた須藤さん一人の状態へ。

椅子に腰かけてのベースソロは他の楽器隊がいないのにメロディアスで幻想的なベースの音が響き渡っていて本当良かった。

08.曙空を見つめて

袖から斎藤さんが手ぶらで登場。二人で目を合わせて歌い出しに突入する瞬間の集中した空気感は生だからこそより心打たれるものがあった。

09.5:03PM

数秒の暗転の間に斎藤さんはギターをセッティング。

弾いた音を重ねて流し続けるルーパーを用いてミュージシャン斎藤宏介の奏でる世界が心地よすぎた。

10.夕映えに紛れて

引き続きルーパーを用いてのアクト。アルバムに収録されていない2番からはバンドアレンジスタイルでの演奏となった。

このバンドのライブ初参加だったのでわからなかったが、どうやらこのスタンスは以前のライブでも行われていたようだ。

雄大なストリングスと斎藤さんの声とメロディの相性が抜群で、どこまでも果てしなく続く夕焼け空が背後に見えたような気さえしてしまった。

ライブ限定に留めておくのはあまりにも惜しいので是非音源化していただきたい。

11.Regulus

タイトルはナタリーの記事より。

前回のライブで披露されていたがここまで音源としては公開されていない隠し玉的存在の曲。

曲調はマイナーキーでラップ気味に言葉数の多いメロディが特徴的。エッジの効いたギターとノリのいいテンポ感で初めて聴く知らない曲なのにめちゃくちゃ気持ち良く聴けてしまった。

XIIXの既存曲でタイプが似ているのはAnswer5、某UそんSくえあGでんで似ているのを無理やり探すとなると曲の雰囲気はスノウリバースとかマイノリティ・リポート系統で、もう少し闇感を足した感じ?(伝わらない)

めちゃくちゃ好みの曲だったので是非音源化されてほしい。(2回目)

MC

(覚えている限り書き残しておきますが発言の順番とか細かい言い回しとかはだいぶざっくりなので参考程度に見てください)

「いや~実に11か月振りのライブです。楽しいね。あと寒くない?」

「楽しいね。」

(筆者:わかるめっっっちゃ寒い)

「XIIXは今年1月にアルバムを出して、よしこれからドンドンやっていくぞ!という段階だったんですが、そのタイミングでライブができない状況になってしまったんですよね。

で、表向きには、僕らの活動は止まっている状態になってしまっていて。その間”やっていくぞ”って気持ちは曲を作っていくことにしかぶつけることができない状態だったんだよね。

次はそんな中できた新曲をやろうと思います。

曲を作るくらいしかできない期間だったけど、とても前向きでいい曲ができたよね。」

「いい曲だよね。うん。」

「聴いてください。おもちゃの街」

12.おもちゃの街


XIIX「おもちゃの街」MV

泣きました。なんですがこの世紀の大名曲は…。サビへ入る前のタメが良いし、そこから世界が拓けるように突入していくサビはもっと良い。

なんだかやたらと馴染みを感じてしまう言葉である”ようこそ”がいい味出してますよね。

XIIXというバンドの曲はどちらかというと「日々の生活で生まれる歪み」をバネにしていると感じていたので、こういう純度120%の曲がリリースされることにはめちゃくちゃ意表を突かれた。

それぞれの生きる世界をひとつに結んでしまうような優しさと温かさに完全に虜になってしまったと同時にミュージシャン斎藤宏介への畏怖の念が強まった。めちゃくちゃいい詞かくじゃないですか…。その才能を隠してるのズルすぎる。

優しいけどどこか切なさも併せ持つような世界観はスカースデイルに通ずるものを感じるし、色々な意味での”原点”はやはりスカースデイルなんだろうなとも思う。

 

(完全に余談だけどこの類の曲は某作詞作曲おじさんが大好きな路線だと思うので彼の感想も聞きたいですね…。)

13.あれ

名曲で言えばおもちゃの街を挙げたいが、ベストアクトで問われれば間違いなくこの曲を挙げたい。

せわしない音の交錯と共に「素敵なメンバーを紹介します!」とギタボから一言。

DJ vs Key.→Ba. vs Dr.ときて最後はGt.へとなだれ込む構成。

サポートメンバー(DJ HIRORONさん、Key.山本健太さん、Dr.よっちさん)の紹介は斎藤さんから。

最後のGtは須藤さんからの「ギター斎藤宏介!」痺れましたね…。

やっぱりプロのミュージシャンたちが鳴らす音は最高にカッコよかった。

そして相変わらず難解な譜割りをいとも簡単に歌いこなしてしまう斎藤さんの技量の高さに脱帽。ギタボとしてのハイスペックさが極まっている。

これも余談だけどRegulusやあれのような”一聴じゃ読み解けない”ような曲を外バンでも自ら作詞作曲して演奏しているのを見ると、「普段歌っている難解な曲もちゃんと斎藤さんの好みなんだな、良かった良かった」と安心してしまう。(どこまでもオタク)

14.Stay Mellow

あれを締めてバンド全体の音が止まって数秒でこの曲のイントロへ突入。ラストスパートを予感させる使い方で良かった。

生バンドでより化ける曲で、イントロ中心にピアノのサウンドがとても映えていたよね。

ラップ調のところは生歌だと音源とは違う音の当て方をしていたりして、今後の進化をもっと見ていきたい気持ちが強まったな。

15.ilaksa

畳みかけるようにベースのイントロへ。終始ワウの効いたベースがめちゃくちゃ心地よくて踊ってしまいました…。

※ワウっていうのはエフェクト(音色)の種類のことで、波打つような感じの音に変化が加わるって感じです(伝われ)

踊るベースラインに合わせて踊る須藤さんのスタイルが良すぎてびびった。このバンド、総じてスタイリッシュすぎる。

 

16.Answer5

Dr.よっちさんの4カウントでイントロへ。

ここまでアップテンポながら変則的な曲が続いてきただけに、この曲の持つストレートな疾走感には安心感さえ覚えてしまった。

ステージ、フロアともに熱量は最高潮に達し、激しめの照明と共にバチバチにかっこいいアクトだった。

須藤さんが下手→上手の順でステージ前方まで乗り出してきてくれて沸いた。

Stay Mellowからの一連の流れはライブのフィナーレに向かっている”畳みかけ感”がヒシヒシと伝わってきて最高だった。 

MC

「いやぁ~あっついね!汗かいたわ。楽しいね。」(数十分前まで寒がってた人)

「お、よかった(笑)

いやほんと楽しかったね。ありがとうございました。」

という平和すぎるやり取りを終え

「汗かいたといってもアルバムでやってないのあと1曲なんだけどね(笑)

最後にその曲をやって終わろうと思います。

またどこかでお会いしましょう!今日はありがとうございました!」

17.Saturdays

歌い出しの静謐さから雄大な締めくくり方までの全てが本編ラストに相応しすぎる曲。この曲の持つ世界観とその表現力が本当に好き。

各楽器隊が生き生きとしていたしそれを背に受けて斎藤さんの歌声もめちゃくちゃ透き通っていてよかった。

楽器隊が一つずつ減っていって最後にボーカルだけが残る幕引きがとても魅力的。ライブでは歌で締めたのちに「ジャーン!」と最後の余韻を残すバンドの演奏が付け加えられ本編が終了した。

 

Encore

MC

「ありがとうございます。いっぱい喋ろうかな。」

客:拍手

「これで沸いちゃうと歌ってない方がいいみたいな気がしない?そんなことない?」

「みんなしゃべれないからやめて(笑)」

相変わらず絡みが平和すぎる。

 

「今後のXIIXの活動について、ちょっとご報告したいと思います。

さっきも言ったけど、1月にアルバムを出して、どんどんライブをやっていくぞというところでライブができなくなってしまいました。その間は曲を作ることにしか力をぶつけることしかできなくて、でもおかげさまでたくさんいい曲ができたのでそれをアルバムにして出すことが決まりました!

「2021年の2月24日、タイトルは「USELESS」です。

このあと22時20分に、さっき演奏したおもちゃの街のMVを公開します。

そして24時からはサブスクでも聴くことができるようになります。

また、1月30日にはこの5人で配信ライブをやろうと思います!

お値段の方も張らないようにするのでぜひよろしくお願いします。」

「今からアルバムUSELESSから1曲ユースレス・シンフォニーというをやるんですが、

そのMVをこれから撮ろうと思ってね、

色んな都合があるだろうから映りたくない人はマスクを顔まであげてください。」

 

という怒涛の情報の嵐。

そして斎藤さんは”USELESS”を「みんなが思い当たるほうのユースレスじゃなくて」と言っていたけど果たしてあの場面で”youthless”を想像していた人はどれくらいいたのだろうか…?

そしてこの後、髪ハネを客に指摘され(斎藤さんの前のお客さんがみんなして頭さわるジェスチャーしてた)、それを須藤さんが拾って髪の話に。

「髪直した方がいいってみんな言ってるよ」

「え?いやいいよもう」

「いやいやいや…」

と斎藤さんに近寄って髪を直してあげる謎のサービスシーン。(笑)

そういうところに無頓着な斎藤さん本当に面白いよね。

 

そんなこんなで情報過多のアンコール1曲目

01.ユースレス・シンフォニー

これまた特大級のポップど真ん中アンセム。おもちゃの街は浸れるタイプの多幸感まみれなポップ曲だったけど、こちらは思わず楽しく乗れてしまうタイプの多幸感に包まれるタイプの曲でした。

サビの後半「~~ユースレス!~~ユースレス!」みたいな感じで須藤さんのコーラスパートがあるのが良かった。

リリースが待ち遠しいし、アルバムではおもちゃの街→ユースレス・シンフォニーと並ぶようなのが楽しみポイント。このポップ大爆発ゾーンに耐えられる自信がないよね。

MC

「いや良かったんじゃない??」

「よかったね~!」

的なやり取りのあと

「次で本当に最後の曲になります。最後はまだやってないアレをやります」

「アレね、二人でゾンビにもなりましたもんね。」(お化けの手)

 

「今日はありがとうございました。

ライブハウスじゃなくてもね、配信とか何らかの形でまたお会いしましょう。

国に反対されない限りはライブやるので!」

02.Halloween Knight

アップテンポで攻撃的なギターリフがバチバチにカッコよかった。

イントロの照明がオレンジ×緑のハロウィンカラーなのがベタで良かったよね。COAST特有のミラーボールとの相性も抜群で、一番ライブ映えしていた曲だったかもしれない。

半ば弾き逃げ的な感じでこういうカッコいい系統の曲を最後に持ってきてキメに来るのズルいですよね~。でも本編終盤のおいしいところで輝いているところも早く観たい。

おもちゃの街、ユースレス・シンフォニー合わせた3曲の時点で次のアルバムのバリエーションの豊富さがうかがい知れるし、XIIXというバンドの実力と可能性の底深さに恐ろしささえ感じてしまう。

 

と、全19曲。濃密な音の数々にただただ圧倒され続けたアクトだった。

前半にも書いたように音の多彩さ故、「いまどこの音を奏でているのか」を探すのがむずかしくて楽しいところだった。まぁこのバンドに限った話ではないが、聴けば聴くほど新しい楽しみが見つかっていきそうで、とにかく今後の展開が楽しみになるライブだった。

夕映えに紛れてや”あれ”のアレンジや、未公開曲の存在など、ここでしか味わえない楽しみに満ち溢れていたのも良かったところ。

「あれ?音源全部聴いてたはずなのになんだこの曲???」みたいな感じで予想の範疇を超えることが起きてしまう楽しさを味わえたのも良かった。

ライブは予習するタイプなので(セトリ予想が最たる例)、久々に「知らない曲にやられる感覚」に陥れたのが最高でした。

XIIX的には恐らく徐々に二人の呼吸や、バンドの方向性等、今後の展望が見えてきたところなのだろう。真剣なプレイとほのぼのMCのバランスも面白かった。

こんな社会情勢の中、バンドとしてのスタートダッシュが世界に許されなかったのが残念だったが、来年はさらに輝きを増していくことに違いないだろう。

筆者はひそかに、”こっちのバンド”から”あっちのバンド”への技術のお土産的なものが現れるのにも期待しているので、来年はそういう観点でも音楽を楽しんでいきたいな。

そんなこんなで生きる楽しみをまた一つ見つけることができたライブでした。

斎藤さんが言っていた通り、何らかの形でまた会える日を楽しみにしています。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

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参考

natalie.mu

閑話

みなさんこんばんはツバメです。

 

11月ブログ更新してないな~と思いながらぼやぼやしていたらもう月末になってしまいましたね。

毎月更新が途切れるのもなんか勿体ない気がしたので更新数稼ぎに無駄な話を書いていきます。だからタイトルは閑話休題じゃなくてただの閑話。

今年も残すところあと1か月なので、12月のうちにこのブログでやっておきたいことをざっと箇条書きにしてみます。こんな感じ。

・XIIXのライブレポ

→奇跡的にチケットが当たったので行きます。世の中的に暗雲が立ち込めているような気がするのが心配なところ。無事に見届けたいが果たして…。

・2020年下半期好きな音楽まとめ

上半期でやったこれ↓の下半期版を書きたい。

tsubamenote.hatenablog.com

 ・2020年の好きな音楽まとめ

下半期まとめの記事に年間好きな曲10選的なものも添えたいという欲。

最近ちょこちょこ選曲作業してるんだけどこれが楽しすぎてね。

CIDER ROAD語るやつ

シリーズ続編はやく書きたいんですよ。頭の中に構想はあるけど時間が取れないのでついつい後回しにしてしまってここまで来てしまっているので年内にはちゃんと完成させたいやつ。

tsubamenote.hatenablog.com

・妄想Patrick Vegeeツアーセトリ

プレイリスト作るのが趣味なので、ある程度のたたき台的なものはもうできあがっているんですよねこれも。

一個だけネタバレするとマーメイドスキャンダラス→場違いハミングバード(STUDIO LIVEver./トリビュートCDの音源)の繋ぎがバカみたいに綺麗に決まるのでオススメです。

(これに投票してくれた方々ありがとうございました&お待たせしてごめんなさいです)

 

とりあえずこんなところかしら。

他にも積読大量に消化したり行きたい所がいろいろあったりなので冷静に考えて時間が足りないのですね…。

ちなみになんで11月ブログ書いてなかったかって言うとnoteの方で美術館とか展示会に行った話を書いてたからなんですよ。芸術への理解は皆無に等しいので堂々と「読んでください!」と言えるほどの自信はないんですが興味があれば…!

note.com/tsubamenote

そのうちどっちかに絞るかもだけど今は、

音楽の話:はてなブログ

その他の趣味の話:note

って感じで使い分けているつもりです。

noteの方は更新予告も宣伝もしてない雑でゆるい感じですが何卒…。

 

ってことで、来月書きたいブログの話と近況話とで、今回書けることはこのくらいです。

あと1ヶ月の2020年を最後までがんばります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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