つばめも

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ユニゾンセトリ考察部@One roll, One romance

 春が来てぼくら、最高。MODE MOOD MODE、楽しみ。(みなさんこんにちはの意)

挨拶は手短に済ませて早速本題。ツアーセトリの考察。もちろんツアーセトリのネタバレを含むのでまだ知りたくない人は注意。(このタイミングでアップしないとアルバムやツアーの話に埋もれちゃいそうだったから上げました。)

UNISON SQUARE GARDENというバンドのセットリストは組む人が組む人だけあって(ベースの人)めちゃくちゃよく練られた構成になっているんです。ライブの流れの面では勿論のことですが、私が日ごろから注目しているのはその選曲センス。どの曲にも一貫して明確な採用意図があって、その意図が読み取れる(≒読み取った気になる)と、より一層このバンドのライブを楽しむことができますよ。という私の価値観の押し付け記事です(?)。

今回は10%リリース前に登場したキャッチコピー「3秒後にきっと世界は揺れる」やfake town babyの帯の「君の常識に用はない」、「街」「世界」というキーワードから、音楽隊の旅に着目し、One roll, One romanceツアーセトリを解剖していきます。

ということで1曲目から。以下常体で失礼します。

  • サンポサキマイライフ

今回のびっくり枠その1。個人としてはネタバレくらってたのでライブ会場での驚きはなかったが、ネタバレくらった時の驚きは忘れられない。旅する音楽隊がセレクトした1曲目は彼らの揺るがぬ信念を示し我々のサンポサキをエスコートするこの曲。Dr.Izzyツアーの等身大の地球に続く今回の1st枠。

「全知全能神様も知ったもんか」「つける足跡が最良のアンサー」の歌詞が後ろの曲との関連性を感じさせる。また、「愚かなこの世の不条理に言わせたい ぎゃふんと言わせたい」という歌詞は「愚かなこの世の不条理=君の常識」と当てはめると楽しい。「君の常識に用はない。」そう宣言するかの如く次の曲のカウントが入った。

  • 徹頭徹尾夜な夜なドライブ

サンポサキをエスコートされた先は東の空。びっくり枠というより「君の常識に用はない枠その1」的な感じ(?)。直近のライブで見てもこの曲は基本終盤に起用されることがほとんどだった。2曲目の時点でかなりの揺さぶりである。Dr.Izzyツアーでは同様に場違いハミングバードが最序盤に起用された。この流れを汲むなら次のツアーではシュガーソングあたりが序盤で起用されるのかもしれない。

  • kid, I like quartet

サンポサキ→夜な夜なの後ろに持ってくる曲を選ぶのは意外と難しい気がする。しかし、自由に楽しんでくれっていうこのバンドのライブスタイルを象徴するようなこの曲を置くことは初めから決まっていたのだろう。「この街が幸せになって」などfake town babyとは「街」という共通項がある。空から街に着地(?)。

  • Mr.アンディ

kid Iに続き”超メジャー曲とまではいかないけどある程度の認知度がある曲枠”。ユニゾン好きな人なら知ってるでしょ、みたいな。このクラスの曲が色々聴けるのがシングルツアーの強み。kid,Iから一呼吸置いて始まるあの優しいイントロが最高。

「僕のキャンパスに君が入り込んで ほら 遊ぼう」の詞はこの位置で歌われるのが最適だろう。

恐らくセトリを決める際に最優先で決めたのは新曲の位置。fake town babyを序盤の山場である7曲目に配置するとなると、そこまでにある程度様々な曲を見せておきたいというための選曲と言ったところだろうか。ミドルテンポのアンディからやや加速のギアをいれる役割を担ったのがこのシューゲイザースピーカー。ポップに偏り気味だったところにロック調なこの曲が入ることでセトリのバランスが良くなる。

「世界」というフレーズが登場しているため、その繋がりかもしれない。

この枠はfake town babyにつなぐ直前、シューゲイザーとの連鎖で最上級の勢いで新曲に持っていけるようにするための定番曲かつキメ曲枠。それでこの2曲が選ばれたのではないか。直前までのライブで乱発してたオリオン、桜のあとは初めから選択肢になかったのだろう。その意味では天国と地獄はそろそろワンマンセトリから一度外れる頃かもしれない。逆にリニアブルーは今後も気づいたらちゃっかりセトリにある曲っていう美味しい位置に立ってそう。この二択はリニアブルー派。

新曲枠。新曲のなかでこの曲が序盤の山に配置された理由としては、ツアー前からリリースしていたSilentと10%は最終盤で使うことが決まってて、Invisible Sensationは前曲からの流れを受けて始まるタイプの曲ではないことなんかが挙げられるのでは。この書き方だと消去法ぽく思われるが、4~6曲目はこの曲ありきな選曲であり、この位置でfake town babyをかましてバラードゾーンに移るぞという意図が透けて見える。7曲目に新曲が配置されたことと次のアルバムが7枚目なのは何か関係があるのだろうか。ちなみに6枚目のアルバム出す直前のプロconツアーでは、6曲目が6枚目のシングルの流星のスコールだった。

  • クロスハート一号線(advantage in a long time)

fake town babyから街繋がり。もう一つの理由として、001との関係性からセトリ入りしたんじゃないか。その話は001の項目で。

「それでも多分この街をずっと愛したいんでしょ」今回ばかりは、街=ヘルサレムズロットではなく、街=UNICITYだと解釈させてほしい。歌詞見れば見るほど我々リスナーへのラブソングにしか見えなくなってしまうのがこの曲の愛すべきところ。この曲で歌われてる「君」って我々のことだよね?言葉にしたらなんか半端になるこの気持ち is...

新曲枠。リリイベでやってるしライブ音源化してるし、東京公演以降初参加だった人からしたら良い意味で新曲感ねえぞって感じだったかもしれない。ここの2曲は共に優しい曲でありながらややミドルテンポ気味なのでライブ全体がスマートな仕上がりになってる気がする。

  • ノンフィクションコンパス

桜のまえツアー以来のお披露目のレア曲枠。これやるって予想当てたの本当にほめてほしい。意図はセトリ予想時の考察通りだと思いたい。考察を軽くおさらいすると、

(3秒後にきっと揺れる)「世界」の真ん中を歌っていること。

「ぐるぐるとかき乱すルーレットさながら回る物語」から「roll」を連想できること。

「直接脳とリンクするプログラム~」から「リンクしたってしばらく内緒にしようよ(10%roll)」とのリンクを伺えること等である。この時は見落としたが、歌い出しで「消せるはずのないこんな思いを抱いて街を行け」ってモロに街のこと歌ってた。ということで街繋がりでもある。

  • メカトル時空探検隊

「君の街までふらっと行く」実はこの曲も街シリーズでした。またラスサビの「見たこともないラブロマンス?もしかして稀代の大騒ぎ?」の歌詞からロマンス繋がりで採用に至ったのだろうか。と考えると、ノンフィクションコンパスでOne roll、メカトル時空探検隊でOne romance。ツアータイトル回収できた...。ここが今回のセトリで一番田淵智也ポイントが高そう。(???)

中盤のキメ曲。ポップに偏重してたところに置かれている分だけ深みが増すように感じるロックナンバー。歌詞を見て気になったのは「冷淡たる時計」ってワード。インビジの残酷時計と何か結びつくのだろうか?あと6th枠でもある。

  • スノウアンサー/僕らのその先

僕らのその先当てました!ほめて!さっきのノンフィクションコンパスに比べたらこっちは割と勘に近いところがあるのでなんとも言えないが。スノウアンサーは「親切な時計もやっぱり不親切で時として刻まない」という歌詞が残酷時計に通じてめちゃくちゃ引っかかる。「街」というフレーズも登場することから、ここら辺の要素がセトリ入りに繋がったのは。僕らのその先は「神様となら昨日話してきたけど~」のところがfake tow babyのサビと同様の意味だったり、「世界は輝いて」いたりと、関連性を感じる。

ちなみにどちらも001ツアーの日替わり枠以来。それ以前だと、前者はftH3(2011年)。後者はPopuluツアー以来という驚異のごぶさた曲。これだけ間が空いてる曲同士だと日替わり枠としてのつり合いも取れている。(が、どちらもご無沙汰パワーが強すぎる)ちなみにスノウアンサー派。

セッション明けの1曲目で新曲枠その3。終盤の畳みかけゾーンへのスイッチを入れる曲。個人的に好んでいる言い回しを使うと「セトリの核」。今年最初に出た新曲であり、浸透度等から新曲中心のツアーで最もおいしい位置を担ったのでは。突然のアルバム発表に、「派手にやれる段取りはもうじき済むからさっさと構えろ」ってそういうことかと改めて思い知らされた。

  • 10% roll, 10%romance

この曲はワンマンツアー始まる前からリリースされていたこともあり新曲繋がりでこの位置におさまったのだろう。新曲枠でありながら「君の常識に用はない枠その2」。プロcon、桜、001とシングルツアーの通例は、タイトルのシングルが本編ラストに来るというものだった。今回も10%はラストだろうと思っていたらこのサプライズ。それとカポ使う曲だからInvisible Sensationほどではないけど前後の曲を選ぶタイプだよなとも思っていた。次の曲との繋ぎを聴いてすべて杞憂に終わったが。(笑)

  • 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと

10%と同じくカポ1の曲でダイレクトに繋いでくる。最新曲と既存のそれも割とベテランな曲が絡み合うのはとても面白い。この繋ぎも田淵智也ポイント高そう。CITSのカラクリカルカレ桜のあと繋ぎを思い出す。

深読みしていくと、クロスハートと001(とプロcon)は着想が同じと本人が話していたため、意図的に同じツアーのセトリに入れたのではないか。おそらく10%と001を繋ぐことを決めて、クロスハートはそのあとでセトリに入ってきたのだろう。着想というのはこの曲もバンドとファンの関係性を歌っているという点だろう。

アウトロアレンジ(でヘッドフォン装着の時間稼ぎをして)から繋がる。ライブ終盤は流れを止めないことを大事にしているのが痛いほど伝わってくる。アウトロアレンジは色んな曲で聴きたいので今後もやってほしい。この曲については最早語ることなどほとんどないが、そろそろ「ワンマン終盤=この曲」みたいなイメージが定着してきたと思われるため、序盤でブチかまして会場を驚かせるには良い頃合いじゃないだろうか。 そういえば本編ラストの前はこの曲って言ってたのが当たってた。トリ曲ありきの予想だったから偶然の一致だが。

いよいよ音楽隊の旅も最終盤。この人たちいつまで南南西をめざすんだろう。

  • 23:25/オトノバ中間試験

本編ラストは日替わり枠。ここは23:25派。でもオトノバ大好きだから日替わりじゃなくてアンコールラストの固定にしてほしかった。シャンデリアと23:25がここの選択でアンコールラストがオトノバの方がぱっと見のバランスがいいような気がするのは気のせいかなと思っていたが、MODE MOOD MODE「わからずやには見えない魔法をもう一度」の伏線と考えたらシャンデリア固定は納得。

23:25はRUNNERS HIGH REPRISEの時計のくだり等の繋がりで選ばれたのだろう。現実やら時計やら、最近やたらこの曲に関係しそうなワードが飛び交っていて気になる。次のアルバムでこの曲をなぞるような新曲が出てくるんじゃないかと邪推してる。オトノバは構成とサビ頭のコード進行的に場違いの後継者枠みたいな立ち位置なのでこれからはしばらくライブ終盤にやる曲になる気がする。答え合わせは最後にやるものだし、ライブが終わったらみんな世界に帰らなきゃいけないからこそのこの位置なんだろう。

新曲枠その5。この曲はギタボのパートから始まるためライブ1曲目やアンコールの1曲目にぴったりである。とても良い曲であるが新曲が故、今回は肩慣らし的な意味も含めてのこの位置だったのだろう。この曲をラストに置いたライブに行きたい。締め曲になるポテンシャルは存分にあると思っている。

  • RUNNERS HIGH REPRISE

新曲枠その6。2017年の年明けから披露されてるけどギリギリまだ新曲扱いしていいはず?。この曲は序盤に披露されると予想していたがそれとは真逆の位置だった。あくまで思い込みで深読みだが、この曲はおそらくカップリング曲は例外を除いて出した直後のライブ以外では極力やらないっていう法則に従ってツアーが終わると封印されてしまいそうな気がしてならない。もっと聴きたい。

  • シャンデリア・ワルツ

ラストはお馴染みこの曲。頭のドラムでフロアが狂喜乱舞する瞬間大好き。ワンマンセトリから大概漏れないこいつはだいぶ息が長い。但しDr.Izzyのアンコールラストの桜のあと、プロconツアーのガリレオ、CITSツアーの23:25、いずれも次のワンマンツアーで外されているのでそろそろその時は来ているのかもしれない。まぁワンマンで切られる分他のライブでたくさん聞けるって考えればそれはそれで嬉しい。って書いてたのにあの煽り文はズルいわ~~きっと次も聴けるでしょう。いつの間にか「見えない魔法」がかけられていたという美しい締め。う~んシャンデリア・ワルツ、優勝!w

 

と、全21曲。いつもの22曲から1曲減ったがその分セッションパートが斬新で楽しかったから良し。ライブの構成から我々の固定観念をぶっ壊してくる姿勢が最高。ただ次のツアーではいつもの構成に戻るのか、この構成でいくのかというところから考えなくてはいけなくなってしまったのは悩ましい(笑)。

 

総括

ここまで冒頭の一部を除きここまでは2017年内に大体書き上げていたもの。シャンデリアの話とかちょこちょこ書き足したけど。

田淵智也ポイントとかいう謎言語で示したけどこのセトリのお気に入りはノンフィクションコンパスメカトルのツアータイトル回収ゾーンと10%001の繋ぎかなぁ。7曲目までの今までのユニゾン総復習みたいなゾーンも愛されポイントだけど。今後もこのワードを物差しに使っていきたい。グッズコンセプトとセトリコンセプトが重なってる説に気づけたのは成長。

あとアルバムの時期的にBD/DVDのトレーラーがないのが残念過ぎるので2月の頭に追い打ちで発表してほしい。

相変わらず稚拙な文章で稚拙な考察ですが今回もなんとか書き切れました。恐らくもっと深く考え込まれていると思いますが今の私の想像力ではこれが限界です。まあなにが言いたいかっていうと、どの曲も選ばれるべくしてあの場で演奏されたんだよっていうことです。もっといろんな採用意図の解釈があると思うので皆さんの持論もぶつけてきてください。

いよいよ24日にはMODE MOOD MODE、そして28日には千葉のでかいとこでライブ。一呼吸置いてライブホリック、春が来てぼくらリリースと最高なロックバンドデイズが待ち受けています。次のツアーセトリもがっつり予想してセトリの神様に挑戦していきたい所存です。それでは皆様良いMODE MOOD MODEをお迎えください。最後までお読みいただきありがとうございました。