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UNISON SQUARE GARDEN MODE MOOD MODEツアー感想〈東京2日目編〉

 

UNISON SQUARE GARDEN ツアー MODE MOOD MODE 東京公演2日目

 

MMMツアー感想記事第二弾。もちろんネタバレ注意な記事なので気を付けてね。

ネタバレ防止の画像

 

 

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それでは始めていきます。

 

 

 

 

 

SE 絵の具 イズミカワソラ

  1. Own Civilization(nano-mile met)

まずは1曲目から。今回のツアーセトリは“勝手を知ってる備蓄米”が“ちょい戸惑う”のが面白い。市川の時よりテンポがまとまってた感があった。斎藤さんの動きが割と激しめで良い。

  1. フルカラープログラム

お馴染みのドラムが刻まれ、斎藤さんが「ようこそォ!」と一言。

ここの繋ぎは「nano-mele met→7枚目→7→7色(虹)→虹を作ってみよう(フルカラープログラム)」ということだと思う。これはライブ当日の朝、セトリプレイリスト聴いてて気がついて心の底からスッキリした。(笑)

余談だが、MMMの曲順予想の記事で2曲目には7と虹(7色)を引っ掛けてフルカラープログラムを匂わせる曲いれてほしいなっていう過去の自分の発言が微妙に回収されるという奇跡も起きた。まあ肝心の予想ではボコボコにされてるんだけれど。(笑)

  1. シュガーソングとビターステップ

フルカラーの最後の音を残しながらカポが外される。ノンフィクション→メカトルの時も思ったけど、この技術すごい。タカオさんはヘッドホン装着で3曲目は予想的中のシュガーソング。

イントロの手招きも蓋然性のアレもやらなくなっててちょっと寂しい。セトリ最序盤に持ってきた曲で恒例のアクションをやらないのは、前回は体力温存かなと思ったけど今回のを見ると意図的なような…。

  1. fake town baby

甘いか苦いかは君が決めろよ。ここまでなら誰もがわかるが、「嫌いなもんは嫌い うるせえ黙れ」=“イライラも後悔ももまるごとmix juice”という意味で次の曲とリンクしてるのかなぁと深読みしてみる。

2Aのキメのベースの人のアクションがPVと同じで笑った。(右腕バシッってやるやつ)

この曲で一番好きなのはギター直後の「どこまでが~」のところ。間奏で音詰め込みまくってブチかました後にシンプルなドラムとベースの上に二人の声が乗る感じがかっこいい。

  1. mix juiceのいうとおり

「東京の皆さんこんばんは」でイントロ。「最後まで自由に楽しんでいってください」とお決まりの言葉から演奏スタート。サビのメロディラインは爽快の一言に尽きる。フルカラーでポップな照明がステージを彩っていて最高に綺麗だった。年々良曲がバンバン増えてセトリがドンドン色濃くなっていくのが最高。

  1. デイライ競争楽団

「よっ!」から始まるヘンテコリフ。そして謎の柄の照明のおかげかどこかハワイアンなムードを感じた。

“きやすくロックンロールを汚すな”がフルカラーに重なって聞こえるのは言わずもがなであるが“誰も彼もがピーターパンとシンデレラ”がmix juiceの世界観とちょっと重なって聴こえてきたのが今回のツアー通じてのハイライト。

あとベースの人の腕の伸ばし方が面白かった。(よくあるヒーローの変身ポーズみたいな感じ)

  1. フィクションフリーククライシス

デイライが終わってドラムにピンスポ→そのままドラム、ベース、ギターと乗っかっていくミニセッション。Miss.サンディにくっ付いてるセッションみたいなイメージといえば伝わりやすいかも。前回の記事は記憶が曖昧なまま書いたので誤った記述になってしまった。

この曲はサビで田淵さんもサビ頭のメロディラインを歌うのでマイクのボリュームがちょっと上がるのか、サビ後半のハモりパートもデカく聴こえて面白かった。

A→B→サビの流れの心地よさと破壊力が凄まじい。大サビの3人のアクションが好き。

  1. ガリレオのショーケース 

ビートを刻み始めるとギターも歪んだ音に変わりカポ装着。フルカラーの謎は解けた一方でこちらは未解決。はやく奇跡みたいな解決がしたい。

2番のAメロでブレイクというか、ほぼ無音状態になるアレンジがクールだった。

そしてガニ股で前進・謎パンチを無限に繰り返すベースの人の謎アクションが面白かった、挙句の果てには斎藤さんもガニ股真似してて笑った。ベースの人ばっか見がちだけど間奏中タカオさんと斎藤さんがずっと見合わせながら演奏してたのも印象的だった。相変わらずの仲良しバンド。(笑)

  1. MIDNIGHT JUNGLE

ガリレオが終わると再びドラムにピンスポがあたってドコドコ、のちハットのカウントからイントロスタート。だった気がする。冒頭の「MIDNIGHT JUNGLE」は音源より溜め気味伸ばし気味でよかった。いつの間にかMIDNIGHT JUNGLEに誘拐されてきたみたいな異世界感。今回のツアーは特にそういった非日常感を至るところから感じた。

この曲はドラムの音の詰め込み方とサビのハモりが好きすぎてついそこに耳がいってしまう。

  1. サンタクロースは渋滞中

束の間の暗転を挟み、イントロアレンジがスタート。一日も早くライブ音源化されることが望まれる。

早口パートはギター弾いてないのはわかったけどベースはコーラスしながら弾いてたのかな?だとしたらすごすぎる。要確認ポイント。

正直カップリングはこのツアーのセトリに入る余地がないと思い込んでたので完全にやられた。1~9までの流れと11~13の流れをうまく繋いでいる縁の下の力持ち的な役割を十二分にこなしているように思う。流石のセットリストセンス。

  1. 静謐甘美秋暮抒情

前回は客席の拍手が早めに静まって曲が始まったが、今回はサンタ演奏後の拍手が残る中で曲が始まった。曲の雰囲気がより澄んで聴こえるのは前者な気がするが、9曲目までのスピードと後続の曲を考えたらこの2曲は曲間が開かない方が良い気がしてきた。

前回聴いた時はギターソロがアレンジ入ってるのかなと思ったけど、この日の演奏を聞いた限りあれはどうやらミスだったみたい。それでもこの日のギターソロは音源通りで文句なしの完璧なプレイだった。ベースラインが特徴的で、すっかり頭に刷り込まれてしまったので運指を目で追いながら聴くのが楽しかった。

  1. クローバー

このセトリMVPは絶対12-13の並びだと思う。まあこの日に限って言えばen3だったんだけど。(笑)

とにかくすべてが良い。ギターのアルペジオとドラムがフロアタムをふんだんに使って力強く曲を支えているのが多くの人の印象に残ったことだろう。リズム隊もギターもボーカルも美しく力強い。全21曲の中でも最もUNISON SQUARE GARDENに引き込まれる曲だ。曲こそ違うが“咲きほこれ美しい人よ”がステージに体現されていたように思う。

  1. オーケストラを観にいこう

暗転の状態からサビのメロディをアレンジしたオリジナルのオーケストラサウンドのイントロが流れ曲に入る演出が美しすぎて今回も涙。明転後にステージ後方がオレンジに照らされるのが美しすぎて涙腺に追い打ちをかけに来る。

このイントロのおかげか、確かにUNISON SQUARE GARDENのライブにいるはずなのにどこからともなく“いつもと違う”世界にいるような心地になる。

演奏中の3人の多幸感溢れる表情が忘れられない。曲中一貫して笑顔の3人を見ていると涙が込み上げてくるのはなぜだろうか。文句なしの今ツアーMVP曲。最高。

セッション

ギター→ベース→ギターの順に進行。1回目のギターはディストーション、2回目のギターソロは最初リバーブ系?か何かがかかってて途中でベースの人がエフェクター踏みかえてディストーションサウンドに戻る感じだった気がする。ちなみに今回は1発で踏みかえ成功していた。(笑)

前回のツアーで良かった部分をそのまま残し、目に見えてライブが洗練されていくのが心地よい。しれっとセッションが始まったり、前でギターソロ弾く間にエフェクター踏み変えが行われたりするのはその象徴だろう。ロックバンドの進化は止まない。

  1. Dizzy Trickster

セッションから繋がる。ライブ終盤に“帰り道”というフレーズが前の曲と重なって聞こえるのが良い。また、“物語は進むのです”と歌っておきながら、大事なところに置く曲でも“みんなが大好きな物語の中じゃ呼吸がしづらいんだね”という歌詞が出てくるのがなんとも彼ららしい。この視点から生まれた幾多の歌詞に愛着があるのはきっと私だけではないだろう。

アウトロは音源のものの最後の部分を微妙にカットして次の曲の歌いだしに入る。これは文字だとどうも表現しきれない。ツアー2回以上行く人はどのタイミングで歌いだし入るかに注目すると面白いと思う。

  1. 桜のあと(all quartet lead to the?)

ということでカウントなしでスタート。相変わらず曲の繋ぎは緻密な作りになっている。

この日は落ちサビのクラップが凄くてベースの人は思わず首をかしげながら頭を掻きむしってた(笑)。

そんなお馴染み(?)の光景を見ていると、オーケストラとは対照的に今自分がユニゾンのライブ会場にいることを実感できるような気がした。

オンドラムス タカオスズキ

毎度のことながら凄すぎて何が起きているのかよくわからない。謎の打楽器と会場に突き抜けるような雄たけびがひたすら印象的。やはり「オンドラムス!タカオスズキ!」のコールからドラムソロに突入するのが抜群にかっこいい。ここも前回のツアーから進化を感じるポイントだった。

打楽器やオーケストラサウンドなどのおかげか、今回のツアーは“ただ音楽が、ライブが、最高に楽しい”という単純でありながら一番大事なことがこれでもかと伝わってくる。今回のツアーはMCがないことで今まで以上に3人の奏でる音楽に浸れるライブで、その象徴がセトリの流れ(特にオーケストラ以降)に表れているように思う。

  1. Invisible Sensation

歌いだしから大歓声。UNISON SQUARE GARDENギターボーカル斎藤宏介の天才的な実力が惜しげもなく詰め込まれた最高の曲。高音のメロディは勿論、アルペジオ、ラップのような詰め込みとそこからAメロへ戻るところ、最後はボーカルとリードギターの役割の切り替えを一瞬でこなすところ等々めちゃくちゃかっこいい。そしてこのめちゃくちゃかっこいい曲をドラムソロ後の一番かっこいい位置に見事に収める構想が素晴らしい。ありがとうInvisible Sensation

  1. 場違いハミングバード

お馴染みの絶叫4カウントと共に会場から大歓声が巻き起こる。やっぱりこの曲はライブ終盤というイメージがある。プロconツアー以降終盤で演奏される機会はほとんどなかったためか、この位置にいるのを見ると不思議と安心感が沸いてくる。そんな魔法があるような気がする大好きな曲。

ベースの人のサビの左足ドンドンが大好きすぎるんだけどこの話はそろそろ飽きられてそうなのでこれ限りでやめておこう。(笑)

  1. 君の瞳に恋してない

本編ラストは演奏開始と同時にステージ後方に大きな幕が下りるこの曲。初日は何事もなく終えたがこの日はちょっとした事件が発生。なんか全国各地でギターとベースがバチバチやってるみたいだけど、この日の事件の内容は間奏で斎藤さんがマイクスタンドから離れてステージ前方でギターソロをブチかます最中、ベースを弾いてる不審者さん(笑)が斎藤さんのマイク前で謎ジャンプを繰り返す奇行に走るというもの。

ギターソロから戻った斎藤さんの明らかに困惑してる反応がじわじわきたし、大サビの入りに2人して間に合わず「君の瞳に~」のところはタカオさんの声だけが聞こえるシュールなものになって笑った。やっぱりこのバンドバチバチに仲悪いねー(棒)

そんなこんなであっという間に大円団の本編が終了。

Encore

Twitterでも呟いたけどこの日のアンコール前の拍手の一体感が凄かった。単に人が多いからとか音響がいい場所だからとかそういうのは関係なくひたすらたくさんの拍手が聞こえた。この日の拍手はいつも以上に温かく、心地よいものだったように思う。

  1. 春が来てぼくら

そしてはじまるアンコール1曲目。THEホール映えという感じ。今回のツアーは本当にホールで聴くことができて良かった。もちろんライブハウスでも味わってみたいので追加公演おねがいします(

コーラスの出番が多くライブで聴くのが楽しい曲の一つ。それと「暖かな風が吹く」の力のこもり方がお気に入りポイント。この日も最高だった。

この曲もオーケストラなどと同じように使いどころを選ぶタイプの曲だと思うので今後の使われ方に注目したい。ワンマンならど真ん中が無難だけど敢えて1曲目とかの攻めたところで聴いてみたい気もする。

ここでMC。この日の話はざっくりと

・公園じゃないんだから(ドラムのライザーに座るTBCを見ながら)

市川の時は座ってたけどお客さんの反応が特になくてノータッチだった気がする。今回はお客さんがそれに反応を示したのを見て咄嗟に「公園じゃないんだから」が出てきたのがすごいなっておもった(こなみ)

・ツアー4本目、今日ようやく今回のツアーがどんなものになるか掴めた気がする。でも読めないこともたくさんあって、例えばギターソロから戻ったらメンバーがマイクの前にいて歌えなかったり、(笑)

・昨日はTBCがコンタクトを忘れて直前にスタッフに借りてたんだけど、そのスタッフが終演後「カラコンだったらおもしろかったっスねw」って言ってたらしい。もしかしたら今度TBCの目が青かったり黒目大きかったりするかもね。(笑)

・TBCくんは今日そのスタッフに菓子折りを渡したらしい。こう見えて律義な男、田淵智也です。by斎藤宏介

そんなこんなでMCを締めて残りは2曲。

  1. 10% roll, 10% romance

安定感並びに破壊力抜群のキラーチューン。春が来てぼくらで揺さぶって10%でいつものユニゾンに戻ってくるアンコールの作りもお見事。

相変わらずラスサビの「僕だけで充分だからさ」の伸びがエグい。この伸びや音の厚みの進化をはやくライブCDに収録してほしい。

完全に余談だがto the CIDER ROADやフルカラー等のカポ曲と繋げてほしい。理想はCIDER10%フルカラーの並び。いつか実現してほしい。

  1. アイラブニージュー

ラストはCheap…ではなくまさかまさかのアイラブニージュー。「ウソでしょーーー!!!」って叫んじゃった。恥ずかしながら人生初アイラブニージューでございました。

この日までツアーセトリに入れ替え枠はないと思っていたのでビックリ。

2番の「サンキューマイミュージック!」で一旦演奏が止まるサプライズが仕込まれていた。静止するギタボ、下手から上手へトボトボ歩くベース、それを追うピンスポ、キメ顔してると思ったら突然水を飲み始めるドラム。CITSのinstant EGOISTの演出とは違ってここは3人とも自由だった(笑)

ドラムがペットボトルを後方に投げ飛ばすとちょい加速気味で演奏再開。その後の「噂のアイラブニージュー」の掛け合いのところではファンタとコーラやらのくだりを初めて生で聴けた。が、何言ってるかわからなかった。(笑)

ちなみに歌を妨害されたといったMCの直後だったからか、間奏中に斎藤さんのマイクスタンドを中央によせて滅茶苦茶な角度に調整してて爆笑した。ベースの人並みに仰け反って歌うのかと思ったら、ここはさすがのスルースキルで田淵さん用の下手のマイク前を陣取って歌い始めた。上手マイクを動かした犯人は因果応報、イナバウアーに匹敵する角度でコーラス。いや体幹どうなってんだよ…。そのままギターとベースの立ち位置が入れ替わって完走。レアな光景を拝めた。サンキューマイミュージック。

最後の最後でまさかの爆弾を落とされ大興奮のなか、アレンジとマイク騒動で大爆笑。もうMMMツアーに思い残すことは何もないと断言できる最高のロックバンド体験だった。この日のMVPはアイラブニージューでしょう。

洗練されたライブ構成からも、音楽が、ライブが楽しいという原点にして頂点である思いをひしひしと感じる素晴らしいライブだった。彼らにしてみればいつも通り、我々にしてみれば特別で、まあ要するに“今夜のライブも最高ですわ”ってところでしょう。

 

以上!お読みいただきありがとうございました。MMMツアーの記事はしばらくないですが前回のようにツアーセトリのカラクリを深読みする記事は書きたいなと思っているのでよろしくお願いします。(ついでにツアーセトリの深読みポイントを見つけた方はこっそり教えてほしいです)

 

セットリスト

  1. Own Civilization(nano-mile met)
  2. フルカラープログラム
  3. シュガーソングとビターステップ
  4. fake town baby
  5. mix juiceのいうとおり
  6. デイライ競争楽団
  7. フィクションフリーククライシス
  8. ガリレオのショーケース
  9. MIDNIGHT JUNGLE
  10. サンタクロースは渋滞中
  11. 静謐甘美秋暮抒情
  12. クローバー
  13. オーケストラを観にいこう
  14. Dizzy Trickster
  15. 桜のあと(all quartet lead to the?)

~~~~ドラムソロ~~~~

  1. Invisible Sensation
  2. 場違いハミングバード
  3. 君の瞳に恋してない

Encore

  1. 春が来てぼくら
  2. 10% roll, 10% romance
  3. アイラブニージュー

 

おまけの画像〜お花〜

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UNISON SQUARE GARDEN MODE MOOD MODEツアー感想〈市川編〉 &セトリ予想答え合わせ

ネタバレ注意

この記事は2018年4月13日のUNISON SQUARE GARDEN MODE MOOD MODEツアー市川公演についての感想記事です。ガッツリネタバレしていくので、回避したい方はここでブラウザバックをお願いします。ネタバレ上等という方のみ下へお進みください。

ここでブラウザバックする方はそれぞれのツアーが終わった頃にこのブログを思い出していただければ幸いです!

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ということで始めて行きます。以下常体にて失礼いたします。

 


「今日このツアーが千葉で終わり、4月からまたツアーが始まるんですよ、それも千葉なんですよ。千葉づいてるんですよね(笑)」

そんな幕張でのMCから2ヶ月余り、ロックバンドの通常営業が今年も始まった。
ツアーとツアーの合間が短いにも関わらず、そこでシングルを発売するなど、呼吸を続けるロックバンドには感謝の念以外見つからない。
今回はアルバム発売からツアー開始までに少し時間が空いたためセトリ予想も煮込んで煮込んでツアーを迎えることができた。セトリの答え合わせも最後に行うのでお楽しみに。


ということでまずは1曲目から。
SE 絵の具 イズミカワソラ
→いつものように絵の具が流れ、いつものように3人が入場。バスドラがなり始めるとギタボにピンスポが当たる。
1. Own Civilization (nano-mile met)
→1曲目は予想通りこの曲。“有り体たる流れを変えてやろう”というフレーズが今回のセトリの1つのテーマになっていたんじゃないかと勘繰らずにはいられないライブだった。
席の位置が悪かったのか自分の耳が悪かったのかわからないがこの曲で楽しみにしてたスラップの部分があまりよく聴こえかなかったのが残念。あと2番のサビがちょい走り気味だった気がする、そういう風に仕組んでるのかもだけど。
この時のぼく「さぁ次はDizzyだな?タノシミダナー」
2. フルカラープログラム
→なんで君2曲目に来るの???(褒めてる)(あり得ない動揺で足元がおぼつかない)(早口)
間違えなくフロア全体が驚嘆の渦に包まれただろう。興奮のあまり「ようこそ!」をどこで言ったか覚えてないという始末。もう何がなんだかわからなくてひたすら興奮していた。
ラストの「Wow Wow Wowオーーーー」のノビがすごい。
冷静になって考えるとOne rollの2曲目夜な夜なの対比なのかなーと思ったり思わなかったり。セトリおじさんの組むセトリのおかげか斎藤さんカポの着脱めっちゃ速い。笑
3. シュガーソングとビターステップ
→当てた!!!3曲目シュガーソング!!!
元々Dizzyから繋がる想定だったんだけどこの際なんでも良し。(笑)
この曲の安定感及びフロアの愉悦感については今更言葉にするまでもないだろう。
あくまで私見だが、YouTubeにライブ映像が公開されたりこうやってワンマンの前半で演奏されることでようやくUNISON SQUARE GARDENの主力楽曲としてのノルマを達成しユニゾンの手中に収まった感がある。なんと言うかシュガーソングのユニゾンからユニゾンのシュガーソングに移り変わったようなそんな感じ。曖昧。
なんにせよ、UNISON SQUARE GARDENの代名詞とも呼べる曲が2枚並んでるこの2-3の鉄壁の布陣最高すぎる。
4. ‪fake town baby
→“甘いか苦いかは君が決めろよ”ということだろう。3曲目シュガー当てたらここまで導き出すことはできたと思うのでちょっと悔しい(笑)。
間奏の赤、水色、白のチカチカ照明がかっこよかった。ただチカチカのおかげで演者が若干見にくかった…。
ここで1度暗転を挟み斎藤さんの一言から次の曲。
ちなみにここの暗転でメンバーの名前叫びまくる人がいなくてびっくり。素晴らしかった。フロアにもツアー初日という緊張感があったのだろうか。(結局次の暗転ではちょくちょくいたけど)
5. mix juiceのいうとおり
曲の開始と斎藤さんの一言が被ってて聞き取れなかった。イントロの3分クッキング感は相変わらず。
ここは恐らく、セトリ予想の記事で話した前作枠だと思うが同期曲がたくさんノルマにある中でこれを選ぶとは思わなかった。1回は候補に入れたけどすぐにアトラクションに戻したし。
しかもこの位置はアルバム曲が来ると読んで予想セトリを組んでいたので完全に想定外だった。改めてこの曲は心から清らかな気分になる名曲だと感じた。
6. デイライ協奏楽団
→「よっ!」からお馴染みのヘンテコイントロ。あと1サビ終わりだったかのスプラッシュがGJしてた。
そして前回のサンポサキに続いてこの曲もギターはタッピングが盛り込まれていた。ftH6行けなかったのにも関わらずフルカラーデイライがセットで聴けたのは最高に幸せだ。
後ろの曲を考えると「12月」「新年早々」という時期を表す言葉がキーワードになっていたのかな。en1の曲に向かって季節が遡る構成になっていると気づいたが、やはりここに何か意図があるのだろうか。
7. フィクションフリーククライシス
→ヘンテコアウトロのアレンジがフィクションフリーククライシスのヘンテコイントロのアレンジに繋がるという心地よい流れから繰り出された。そんな私はUSG中毒です!
サビのコーラスは斎藤田淵がメロディライン歌ってタカオが下をハモる感じだったかな?田淵さんがメロディライン歌うのはレア。斎藤さんに負けず劣らずいい声してるよね。
それと最後のクラップ楽しかった。曲に載ってるクラップは積極的にやりたい派。「次はインビジやって夢が覚めたらに行くのかな〜」なんて思っていたらギターの歪んだ開放弦のサウンドにどこか聞き覚えのあるドラムが刻まれ、ベースの人は挙動不審になりギターには3フレットにカポがついた。まさかあれやるのか?いやこんな位置にあれは置かないだろwって思ってたらそのまさか。
8. ガリレオのショーケース
→ なんで君はこの場所にいるの???(2回目)(早口)
不思議で不思議で仕方ない8曲目ガリレオのショーケース。武道館振りに聴いたけどやっぱり最高に楽しい。フルカラーとガリレオが聴けるだけでこのツアーの株は大暴騰したことだろう。なんならフルカラーの時点でチケ代の元は取った気になれる。
ただ後ろの曲を考えても割と無理やりねじ込んだ感があるのでどうしてもこのツアーでやらなきゃいけない理由があるのだろう。今はまだわからない。
3人ともめちゃくちゃに楽しそうだった。特にベースの人は体捻り過ぎて千切れそうだった、あと首からベースが生えてるみたいな姿勢で弾くの笑った。
9. MIDNIGHT JUNGLE
→君は逆にもうちょっと後ろじゃないんかい!って感じだったけど意外としっくり来る位置ではあった。
市川の治安が良いからか、まだライブでの披露回数が少ないからかフロアでコーラスする人が少なかった気がする。おかげでリズム隊のコーラスがハッキリ聴こえたので良かった。ドラムのハードワークが際立っていた。
10. サンタクロースは渋滞中
→グリーン×レッドのクリスマスカラーのライトに合わせて「Santa Claus is coming to town…」のメロディをなぞるギターリフから始まるという素敵なアレンジ。まさかこんなに早くライブで聴けるとは思ってなかったのでびっくり。これだからセトリおじさんには敵わない。
ベースが良い。早口パートがすごい。サビのコーラスエロい。この枠スノウループと入れ替えだったら面白いなと思ったけどどうなんだろうか。アレンジから入るんだしそれはないか。
11. 静謐甘美秋暮抒情
まさかのサンタクロースに驚きつつもステージが暗くなったことでバラードの空気を感じ取ったフロアが一瞬で静まり返るのが良かった。最高のお客さんたちだった。
全体的にベースとコーラスが良い。ド派手なオーケストラや君の瞳に隠れがちだけどアルバム曲の中でもかなり攻めたアプローチをしてるのがこの曲。ボーカルのメロディラインも上下に忙しいが聞き応えがある。ギターソロは若干音源ver.と違った気がする、ミスなのかもしれないけどあれは多分そういう仕様。
ここで再び暗転。
12. クローバー
→これも予想が見事に的中!次の曲と合わせてこのセトリのMVPに挙げたいくらい良かった。
相変わらず斎藤宏介さんはアルペジオ弾きながら華麗に歌いこなす姿が美しい。その立ち姿からアルペジオ弾きながら歌うことの難しさを感じさせないのが更に凄い。
そしてこの曲はドラムのやや後方から白の照明のみが曲中一貫してステージを照らし続けていたのが本当に良かった。そして曲が終わると、少しの暗転からオーケストラの始まりを予感させる音が会場に響いた。
13. オーケストラを観にいこう
→間違えなくアルバム曲のなかで一番化けた曲だ。素敵なオーケストラサウンドのライブオリジナルイントロから曲の開始に合わせるように明転。その時クローバーや静謐甘美の時には使われていなかった後方のシアター部分?の照明が使われ、ステージを最大限に広く使った演出に思わず感動してしまった。
それに加えてこの曲の暖かなイントロ、メロディによって涙腺は完全に崩壊。呼吸が乱れるくらい泣いてしまったので正直2番のサビあたりまで泣いてた記憶しかない。涙腺ガバガバオタクなので許してほしい。ここは次回以降リベンジ…(笑)
曲については言わずもがな良曲なのだが、これがホールツアーで聴けることがこの上ない幸福であると一つ言わせてほしい。とにかくライブ会場で体験すべき曲だ。
締め方も素晴らしかった。この瞬間は夢だったんじゃないかと疑ってしまうほど素晴らしい暗転への入り方だった。
ちなみに13曲目オーケストラという予想も完全に当たっていた。
14.Dizzy Trickster
プチセッションから繋がるのはこの曲。ちなみにセッションではまたしても田淵さんがギターのエフェクターを踏むカラクリが組まれていた。以前も語ったが、この一連の動作に違和感を感じさせないのはこのバンドの最大の魅力でもある。2回踏んでたように見えたけどエゴサしてたら踏み間違えてたみたいなツイートも見つけたのでどっちなのかまだわからない。
セッションはなんかSilent Libre Mirageっぽいフレーズが出て来た気がする。多分気のせい。
この曲は後半で聴きたいとずっと思ってたのでこの位置で聴けたのは良い意味でアクシデント。ブレイクが挟まるのが楽しい。
ちょっと専門的な話になるが、某ギターコードサイトによるとこの曲はサビのコード進行がF→A→…で、僕の好きな場違いやオトノバと同じ進行。僕がこの曲を好きになった理由はこのコード進行にあるのだろう。
Dizzy Tricksterな3人のロックスターが、バンドが最高に輝いていた曲だった。
15. 桜のあと (all quartets lead to the?)
→CITSツアーを想起させるノーカウントでall quartets lead lead to sayの歌い出し。待ってました2018年最も露骨に温存されてた曲!
フロアのみんなもステージの3人もこの曲大好きなんだなってのが伝わってくる愛に溢れた空間が広がっていた。愛が世界救うだなんて僕は信じてないけどね。
でもあの空間、もとい世界なら愛で救えそう。
そしてこの位置にオンドラムスタカオスズキが組み込まれた。
〜オンドラムスタカオスズキ〜
今回は前回の3倍くらいの長尺。最近ドラムソロ短いなって感じてたから嬉しかった。
内容はもう相変わらず楽しいんだけど特筆すべきは途中で打楽器が増えるところ。
斎藤さんがボンゴ?(3つくらいタムがあるコンガの小さいやつみたいなの)、田淵さんがビブラスラップ?(びよ〜んって変な音でるやつ)を持ち上げてドラム台に乗ってそれをカーディガンで目隠ししたタカオスズキが叩きまくるという爆笑必至の謎アンサンブルパート。客席にお尻向けて打楽器持ってる2人の後ろ姿がかわいい。
それが終わると打楽器を本職の弦楽器に持ち替え今度はセッション風のドラムソロ。会場全域に雄叫びが響く響く笑。
この時点でセッション後に繋げそうな曲は10%かインビジの2択だなぁどっちかなと思っていたらドラムソロを締めたところでギタボにピンスポが当たり…。
16.Invisible Sensation
→最高オブ最高。Dizzy Tricksterやオーケストラを観にいこうなどアルバム曲にもシングルに負けず劣らずのパワーヒッターな面々が並ぶ中で、それぞれの曲を最大限に生かすセトリ作りには脱帽するしかない。
この曲はフィクションとセットで前半に置かれて流し気味にやるのかなと思っていたので、この終盤の大事な位置に置いてくれたことがとにかく嬉しい。
この曲は本当にあっという間に過ぎていってしまった。どのくらいあっという間かというと場違いが敬称に気がつけないくらい(?)。ん?場違い…?(強引)
17.場違いハミングバード
→お馴染みの絶叫カウントからこの曲。カウントと同時に踊る心を抑えきることができずカウントとほぼ同時に飛び上がってガッツポーズしてしまった笑。
サビで原曲ではライド叩いてるところが左右のシンバルを高速で往復しながら叩くアレンジになってて面白かった。終盤にあれだけ叩きまくるの相当腕にきそう笑。
ベースの人がサビでバスドラに合わせて左足ドンドンするアクションが好き。相変わらずで嬉しかった。
インビジ場違いの繋ぎは前に作ったプレイリストで聴いてたので実現したのが最高に嬉しかった。
場違いがセトリ終盤に帰ってくるって予想も的中したので僕の頭の30%くらいはセトリおじさんとリンクしているかもしれない。
余談だがそのプレイリストはライブ1曲目がInvisible Sensationで2曲目にftbのライブ音源の場違いハミングバード入れたらカッコ良さそうだなと思って作った。3曲目にはその日の気分に合わせて好きなアップテンポの曲入れるのがおすすめ。
18.君の瞳に恋してない
→場違いで一旦流れが止まり、斎藤さんの「千葉最高でした!ラスト!」でドラムロールからこの曲。
背後にはMODE MOOD MODEの幕が降りてきた。字の部分が透けているのか、背景の色によって文字の色が変わるという小洒落た演出もあった。
3人でサビ歌う曲は楽しさ満点。多幸感に満ち溢れたりけりという最高のひと時だった。
この曲が最後に座っているだけでセトリが引き締まって見える、シャンデリア・ワルツに近い何かがこの曲にはある。そんなこの曲のポテンシャルの高さを感じつつMODE MOOD MODEという最高傑作の凄みを改めて噛みしめる最高の大円団だった。アウトロは確か音源よりちょい長めのアレンジ、何から何まで最高の本編が終わった。

encore
19.春が来てぼくら
大円団の本編から10分弱でアンコール開始。ここまで来てもまだMCを挟まずに曲が始まった。
美しい旋律が、歌声が、全てが最高で笑顔にならずにはいられない曲。この時を止めてしまいたくなる…。
落ちサビでギターと歌だけになる所は同期曲だからタイミング測るのがシビアそうに感じた。それでも完璧に歌いこなしてた斎藤宏介さんはやはり天才。あとラスサビ田淵さん歌詞間違えてたような気がする、気がするだけかもしれない。

ここでMC、ざっくりまとめると
・千葉づいてる(お気に入りの言い回しらしい笑)
・ツアー初日は何回やっても掴みにくい。
スプラトゥーン鈴木貴雄、大会1回戦敗退で涙。
・ユニゾン鈴木貴雄、ツアー初日めっちゃわろてる。
・金爆樽美酒にとってのSASUKEみたいにユニゾン鈴木のスプラトゥーンになってきてる(田淵爆笑)
・斎藤「ツアー初日は全体の成功祈願で神主さんを呼んで祈祷していただいているんだけど、スタッフ越しに聞いた話今回呼んだ神主さんがユニゾンファンだったらしいのね。ぼくら神様はいないとか歌ってるけど神主さん的にはどうなんでしょうね(場内爆笑)」
神主さんのくだりはめちゃくちゃ笑ってしまった、このバンドは神に背いたり存在否定したり、神と話すより君と話すのを選んだりとやりたい放題やってるからね笑。
そんなこんなで「また会いましょう!」からこの曲
20.10% roll, 10% romance
→本編から外れたけどこの位置に収まったこの曲。本編から外すとは思わなかったが、やはりめちゃくちゃに良い。
アルバム同様、大円団感を演出するポジションで期待通り、いやそれ以上の働きぶりだったのではないだろうか。
この曲はftbのライブ音源と比べるとメキメキ成長しているのがわかる。最後のサビで「僕だけで十分だからさ」を限界いっぱいまで伸ばしきって「片足ずつでいい」に移る歌いこなしの滑らかさは最早恐怖を感じる域にまで達している気がする。
21. Cheap Cheap Endroll
→「オマケ!」でカポ外してラストの演奏がスタート。それと同時にベースの人がドラムセットの周りを全力疾走で1周、上手に走っていったかと思えば下手にスルリと移動し気が付いた時にはサビでマイク前に戻ってくるという暴れっぷり。
2番ではお待ちかね?の斎藤宏介愛溢れるダル絡みコーナーが始まる。2番サビ中はついにコーラスを諦め斎藤さんのマイクの前方で仰向けになってバタ足を延々繰り返してたりギターソロのとこでは二人してイチャついて(?)同時マイクに走って戻っていくのが面白かったりと、短い曲の中に伝えたいことが発生しすぎて文章が迷子。
10% roll, 10% romanceBPMに引っ張られるかのごとく恐ろしいBPMであっという間に完走。Cheap Cheap、なのにPerfectly EuphoriaなEndroll だった。
終演は20:20頃だったので、全編合わせて2時間足らずで終了。あっという間すぎた。今回も21曲だがその中身は前回の21曲からさらに濃度が上がったようにも感じた。あっぱれセトリおじさん。セトリも良いし曲ごとの演出が憎たらしいほど素晴らしかった。
また本編にMCを挟まないという大英断もあり、ライブのスマートさは過去最大のものとなったと言って良いだろう。サンタクロースのメロディをなぞったりドラムソロにいつもとは違う楽器が出て来たりと、今回のツアーはとことん音楽を楽しむためにそれ以外の要素を徹底的に取り除いたような印象を受けた。
できるならこの日のこの2時間を永遠に経験したいと思わずにはいられない素晴らしいライブだった。ありがとう市川文化会館、最高の会場だった。

  • 最後にセトリについて現時点での私見

→2曲目フルカラーは百歩譲ってわかるとして8曲目ガリレオや夢が覚めたらを切ったこと、もっと言えば夢が覚めたらより優先してバラード枠にクローバーを選んだことなど、きっと何か意図があってやっていることなんだろうけど今の自分には何も分からないというのが正直なところだ。きっとある程度このバンドについて知っている人にとって衝撃以外の何物でもないセットリストだったと思う。まぁ一方通行の眼鏡じゃ嗤われちゃうんだけど。
とりあえず今の所は「フルカラー、ガリレオやりたい!セッションからDizzyやりたいけどInvisible Sensationもそこに持っていきたい!」みたいなセトリおじさんの欲望が全部詰め込まれた“ぼくのかんがえたさいきょうのMMMセトリ”が実現してしまったというような言い方をしておくに留めたい。
敢えて言うなら“有り体たる流れを変えてやろう”がテーマだったのだろうか、もしくは“かくして万事は気分の仕業”ということが表現されていたのだろうか。
ちなみにワンマンでフルカラープログラムがセトリ入りしたのは2015年の武道館以来。同じくガリレオのショーケースは2016年のプロconツアー以来だ。それ以降ftH6や対バンライブなどで演奏されて来た曲ではあるが、次ワンマンセトリに入れるのは武道館みたいな記念ライブになるのかなと踏んでいたこともあり今回受けた衝撃は底知れぬものだった。何かこのバンドにとっての転換点となるツアーとなるのだろうか。
何ならライブ行く前の自分に今回のセトリを見せても「フルカラー?!ガリレオ??!うーんこれはガセ!w」って言いかねないくらいにはサプライズな選曲だった。ガセどころか「そのセトリはちょっと現実味無くない?」とか言っちゃってると思う()
1曲が終わってフルカラーのドラムが始まった瞬間のフロアの悲鳴と驚嘆と興奮がぶつかりあったあの歓声は今でも脳裏に残っている。これだからセトリおじさんには敵わない。相変わらず、愛も変わらずロックバンドは楽しい。
今回のこの贅沢なセットリストが夢ではないという喜びを噛み締めながら残りの公演に参加したい。

 

 

以下敬体で失礼します。
とりあえず以上がツアー初日に参加して24時間とちょっとで書きなぐった今ツアーの感想でした。長々ありがとうございました。ここからはセトリ予想の答え合わせ的なコーナーです。
こちらは画像で失礼させていただきます。
まずは予想セトリがこちら。

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そしてこちらが実際のセトリ

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目立つところで言えば3曲目シュガーソングや中盤のクローバー、オーケストラ、終盤の場違い、en1の春が来て僕らなんかは見事に的中していました!
赤丸は曲と順番まで当てたもの、黒丸は曲のみが的中したもので、今回は自分なりの採点基準を作ってみました。
赤丸5点、黒丸3点の105点満点で計算すると51点、単純に正答率だけ求めると71.4%でした。この採点方式だとまず間違えなく満点が取れないのでまずまず良いんじゃないでしょうか…?笑
採点基準についてはもっといいの皆さんに考えてほしいです。笑


めちゃくちゃ笑ってめちゃくちゃ泣いて、もうこの日一番ライブを満喫したのは自分なんじゃないかってくらいには楽しませていただきました。ロックバンドは楽しい!
残りの公演でも時間があれば感想記事書くのでまたよろしくお願いします。
長々お読みいただきありがとうございました。

 P.S.ナ〇リーさんへ。記事めっちゃよかったけどあれ物好きな人にはトップの3カポの写真でガリレオやるのバレちゃうよねって思いました。これTwitterで呟くかめっちゃ迷ったけど余計な事は控えよと思って何も言わなかった。(笑)

 

 

【UNISON SQUARE GARDEN】MODE MOOD MODEツアーセトリ予想・考察

MODE MOOD MODEツアーがはじまる(They say call it “MMM tour”)

 

ということでお久しぶりです。

ようやくグッズも発表されツアーのモードが高まってきたところですね。

今回はいよいよ来週から始まるUNISON SQUARE GARDENのMODE MOOD MODEツアーセトリを予想していきます。

今回の予想セトリは、前回のOne roll, One romanceツアーセトリのように歌詞を絡めたセットリストのストーリー性を重視しながら既存曲の中からアルバム曲とうまくリンクしそうな曲を選び抜いて構成しました。

これはあくまで私の歪な解釈ですが、このバンドのセトリには1曲1曲に膨大な量の採用意図が潜んでいて、それが歌詞などから透けて見えることにロマンを感じて来ました。
シンプルに曲の流れ、ライブの構成が美しくて分かりやすいことがそういった理屈めいたことを隠していて、深読みしないと見えてこないという正しく“わからずやには見えない”ものになっているのがこのロックバンドのセトリの魅力です。一粒で二度美味しい的な。
今回は「曲の流れ・ライブ構成の美しさ」と「採用意図の深読み」という2つの面に苦心しながら予想もとい妄想セトリを組んだので、それらに注目しながら読んでいただけると嬉しいです。ということで絵の具のイントロを脳内再生しながら下にスクロールしてください。(?)

以下常体で失礼します。

 

 

1. Own Civilization (nano-mile met)
アルバムツアーなのでまず間違えなく1曲目に置かれるだろう。寧ろイントロのテイスト的に1曲目以外の位置には置きにくいと思われる。曲が終わったところで「ようこそッ」
2. Dizzy Trickster
1曲目で揺さぶりをかけて王道に帰すというルートを1つの必殺技として確立させたのが7枚目のアルバム。となればこの曲は当然2曲目に来るはず。“帰り道”という歌い出しなので終盤に聴きたい気もするが、それはまた今後のお楽しみということで。
3. シュガーソングとビターステップ
2曲目のDizzyからDr.Izzyの3曲目であるシュガーソングに繋がるという仕掛け。
このバンドはそれまでライブ終盤に演奏するのが殆どだった曲をワンマンで唐突に序盤でブチかまして幾度となく我々を驚かせて来た。前回のツアーでは徹頭徹尾夜な夜なドライブ、その前は場違いハミングバードという前例があるためその法則に従って今回はシュガーソングが前に出て来ると予想。
4. フィクションフリーククライシス
3曲で一旦流れが止まって「自由に楽しんで行ってください」のおきまりのセリフから始まる第2パート。この第2パートの頭には大抵アルバム曲が来るのだが、今回のアルバムの曲目の中でこの位置に置けそうなのはこの曲か静謐甘美以下略だと感じた。その中でも序盤はアップテンポな曲を多めに置きたいというエゴと静謐甘美は中盤で聴きたいというエゴのぶつかり合いの末にこの順番になった。
5. Invisible Sensation
フィクションフリーククライシスInvisible Sensationのために作られたと明言されているためここはアルバムの繋ぎを再現した。このコンボは終盤の畳み掛けゾーンにそのまま持っていかれるのかもしれないが、自分ではその繋ぎを入れた良いセトリが組めなかったので前半に置いた。おかげで最初から攻め攻めでボリューム満点なセトリになった気がする。
6. アトラクションがはじまる(They say call it “No.6”)
ここは前作枠。CITSツアーでto the CIDER ROAD、プロconツアーで黄昏インザスパ、Dr.Izzyツアーで徹頭徹尾夜な夜なドライブがセトリ入りしたところから、今回も前作アルバムの軸曲が1つは入るだろうと予想した。もしかすると前回のツアーのパンデミックサドンデスが前作枠になっていて今回は前作枠がないのかもしれないと恐れているが6曲目でNo.6はまだやっていない気がするので今回はこれで行くことにした。
7. 夢が覚めたら (at that river)
6曲を終えてバラードゾーンへ。全体的にOne rollツアーセトリを意識した組み方になっているのはご愛嬌。
こじつけだがアトラクションの“目が覚める 鼓動が聞こえたなら徹底的に揺らして”で目覚めて、夢が覚めたらが始まるという仕組みになっている。
8. クローバー
夢が覚めたらの後に“夢ならば思い通りになるのにな”を聴きたくてこの位置。
また1stアルバム曲から1つはセトリに入れたかったためこの曲をチョイス。映画や雨といったフレーズがアルバム曲にも登場しているためこの曲に注目した。
9. スカースデイル
<夢の中ではいつも〜>夢が覚めたら
<始まりの朝はすぐそこまで> MIDNIGHT JUNGLE "万事朝を迎えるため"

<1 2 3 で手を掴んだ> 10% roll, 10% romance
<目に見えない確かな魔法> "わからずやには見えない魔法をもう一度"
など多くのフレーズと因縁が付けられるためセトリ入り。そろそろセトリに入ってきて良さそうな頃合いでもある。アルバム曲以外の既存曲ではかなり演奏の可能性は高いと言える。

(デイルくんがまたまたグッズ化したのも伏線かもしれない、というか伏線だろう。)
10. 静謐甘美秋暮抒情
MCを挟むならこの曲の前か桜のあとのあと。
この曲は4曲目か中盤というところで悩ましかったがバラード明けの徐々にポップソングに帰って行く流れを作って欲しかったので中盤に配置した。
“歩くよ”というフレーズは春が来てぼくらの“この足が選んだ答だから”とリンクしている気がする。
このツアーは手と足が歌詞になってる曲がカギになりそう。
11. セレナーデが止まらない
足の話の後は手の話。
“触れたはずの手がなくなって空を切る”というサビが表す光景は先述したスカースデイルや、後述する君の瞳に恋してない10% roll, 10% romanceお人好しカメレオンで歌われている「手を握る」というニュアンスの光景のその先にあるものだと想像できる。10%などそれらの曲は手を取る派であるのに対しOwn CivilizationDizzy Tricksterセレナーデが止まらないは手を取らない(取れない)派と分けることができ、アルバムで表現されていた手にまつわる物語をこの曲を使って拡大させることができそうだと感じた。
要するにシュガーな曲が多かったので「手を取れない」ことを示すビターなテイストの曲を投入したということ。外れてたらアレなのでこの辺は予想が当たったらもっと語りたい。
12. 桜のあと (all quartets lead to the?)
中盤のキメ曲。2018年最も露骨に温存されている曲。去年までの乱発具合を見てもそろそろセトリ入って来ても良い頃合いだと思う。静謐甘美の昼、夜という歌詞にこの曲の歌い出しの“こんばんは、いやこんにちはだっけ?”を重ねられること(やや強引)、問題は依然あっても奇跡みたいな解決期待しないのがモードなムードだということ(強引)など無理やりリンクさせてみた。
セレナーデとはラベルのくだりがリンクしている。時系列的には前後してそうなのでそこを考慮するとこの曲をもっと前に出さないと行けないがそこまで配慮したセトリは組めなかった。
13. オーケストラを観にいこう
One rollっぽいセトリを組みつつ、セッションの前に同期曲を持ってくるのはDr.IzzyやCITSのツアーセトリを意識。というか予想セトリは過去のセトリをオマージュすることでしか作れないので…。
この曲はアルバムの軸とまで言われてるんだから今後はちょくちょくいろんなライブでやってほしいなあと思う。
セッション〜MODE MOOD MODE〜
また前回みたいなタイプのセッションが見たいので予想も21曲+セッションといつものにしてみた。
UNISON SQUARE GARDENワンマンの最大の魅力はセッションなのでまだワンマンユニゾンを知らない人は是非見に来て欲しい(販促)
14. MIDNIGHT JUNGLE
セッションから繰り出されるのはこの曲以外考えられない。(とかいうと予想が外れたとき恥ずかしい)
ちょうどライブもあと一仕事といった地点。ここからはラストまで一気に駆け抜ける恒例の畳み掛けゾーンがスタート。
15. ‪fake town baby
オーケストラ、君の瞳、春が来てぼくらとアルバムの軸及びセトリの肝要な部分の曲が総じて同期曲で底抜けに明るいのでセトリの核部分にはMIDNIGHT JUNGLEと共にロックサウンドに寄せた曲を固めた。この曲はロックサウンドかつアルバム曲ということでこの位置に。前回のツアーで7曲目だったので今回はこのくらい後ろに置かれても良いのではないだろうか。
16. 場違いハミングバード
ロックが徐々にポップ方向にに切り替わっていくスイッチとなる曲。ロックなイントロからサビでポップに切り替わるという田淵曲の1つの王道を征く曲でもある。
オーケストラを観にいこうの“吐息も聞こえる10センチ”と“最後の5センチ”をリンクさせてオーケストラの後ろに来るように終盤に置いた。最近のライブでは前半や中盤に演奏されることが多いがそろそろまた終盤で聴きたい。
17. 君の瞳に恋してない
場違いからアウトロセッションで10%か君の瞳に繋ぐという妄想というかOne rollツアーの再現を脳内でしていた。アウトロセッションで繋ぐならカポ曲の10%より同期曲の君の瞳の方が似合う気がしたのでアルバムとは前後を入れ替えての並びになった。
18. 10% roll, 10% romance
君の瞳が終わって一呼吸置いて最後にこの曲。One rollではトリと見せかけて16曲目だったので、今回はトリ前と見せかけてトリに来ないかなあという予想。
encore
19. 春が来てぼくら
ここからはアンコール。通例ではアルバム曲が来るのがアンコール1曲目だが今回はアルバム曲以外からの選出になった。オーケストラとこの曲を14曲目及び19曲目のどちらに置くかでめちゃくちゃ迷ったが、アルバム曲を本編に置いた方がいいかなという直感でこの位置に決めた。
20. お人好しカメレオン
今回の爆弾枠(?)。この曲は4thアルバムに収録されながらこれまで1度もライブで演奏されていない。勿論理由は明言されていないのだが、深読みの中の一つに曲中の"君と僕の距離感"が他の曲とかけ離れているためというものがある。確かにこの曲は他の曲の世界観に比べるとバンドが私たち一人一人に寄り添ったものになっているように感じる。
この世界観は“僕の手握っていいから”と歌う君の瞳に恋してないに通じるのではないだろうか。それが今回この曲の封印が解かれると踏んでいる最大の理由だ。
ちなみに私がここまでお人好しカメレオンを推すようになったきっかけは10%→君の瞳→お人好しカメレオンと並べて聴いた時にCIDER ROADのリニアブルー→like coffee→お人好しカメレオンの並びが強くなって帰って来たみたいな衝撃を受けたから。10%と君の瞳がいればこの曲をセトリに入れても大丈夫なんじゃないかと信じてやまない。果たして的中するのだろうか…。

ちなみにこの位置に置いたのは春が来てぼくらで歌われている“ごめんね 欲張ってしまう”と“この足が選んだ答”が、お人好しカメレオンを演奏することを指してるって設定にしたら熱いなっていう妄想から。あと某紙にカメレオンでてきたのも伏線かも、この場では某紙って言うしかできないけど某紙は某市民紙に掲載されている某漫画のこと(笑)。

21. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
新しいページに絵の具を落としても“所詮所謂1ページ”。“言ったもの勝ち”だから今その声を捨てないで。と強引に繋げてみた。
前の曲と歌詞を結び付けながらも、「アンコール3曲目はライブ定番のシングル曲やD.Aに入っているクラスの曲」という暗黙の了解的な何かと「そろそろワンマンセトリから切られそうな曲」を置くという過去のアンコールラストに置かれた曲から導き出した法則的なものに乗っかれているのがお気に入りポイント。
ちなみにその法則に従ってシャンデリア・ワルツは今回は意図的にセトリから外した。セトリの外から“わからずやには見えない魔法”をかけてくれることでしょう(?)。敢えて対抗馬を上げるとすれば天国と地獄。こちらもそろそろワンマンセトリから切られそうな位置にいる気がする。

 

以下敬体に戻ります。

いかがだったでしょうか。

この21曲が私の予想セトリです。勝負だセトリおじさん!(勝手に勝負を挑む)

まあどうせ負けるんですけどね~。特に終盤はもろに前回のツアーのパクリだし(笑)。でも3曲目シュガーソングはめちゃくちゃ自信があるので当たっててほしい。あとお人好しカメレオン。

追記:全く触れてなかったんですが、Silent Libre Mirageはアルバム曲全部やる必要ないんじゃないかみたいなインタビューがあったので外しました。CIDERツアーでスコールが外されたことも踏まえると、アルバム曲で外せるのは演奏されてきた期間が最も長いこの曲以外考えにくいかなあと。もちろん聴きたいけど。

(あとツアーでやらないから4月1日の対バンで1曲目に演奏されたのかなという邪推)

 

当てても外しても得しかしないのでセトリ予想はたのしいです。前回はノンフィクションコンパス当ててフロアで心臓止まりそうでした(笑)。

ちなみに初日の市川行くのでセトリ答え合わせ記事も早めに書きたいなと思ってます。次回もよろしくお願いします。

最後になりますがお読みいただきありがとうございました。ツアー行かれる方はぜひ楽しんでください!

おまけとして今回の予想セトリの変遷、というか没版が全部見れるURL張っておくので暇つぶしに見ていってください。

https://twitter.com/yrrm_rmyr/status/961228961136066560

 

UNISON SQUARE GARDEN 新曲 春が来てぼくら 感想

UNISON SQUARE GARDEN通算14枚目のシングルとなる「春が来てぼくら」が3月7日リリースされた。

このブログを開く人には要らないかもしれないが一応。


UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」ショートver.

 

  • 春が来てぼくら

今回は事前インタビューでのハードルの上げ方がそれはもう尋常じゃないくらいのものだった。「この曲が評価されなきゃやばい」みたいなことまで言われると、待ち構えるのも大変だ。ところがここは案の定とも言うべきか、タワレコの試聴機で聴いて軽率に涙を流してしまうくらいには名曲だった。ただしそれは、“物好き”に堪らないであろう言葉が並べられていて、“物好き”の僕が歪な解釈をした上でのものだ。もはや彼らの掌の上で転がされているだけの僕に世間だの一般だの語る資格は当にないはずなので、今回も長々オタク語りを展開する。お許しを。

 

どこかのインタビューで斎藤さんが言っていた「自己評価がバグって来てる」現象が僕の中でも起きているので凄い曲だしか言えない上にこれが一般に受けるのかわからないが(2回目)、本人たちがここまで言うのならきっとそうなんだろう。ストリングスがこれでもかと添えられており、MODE MOOD MODEの先に出るシングルとしてこれ以上ないと言っても過言ではない曲になっていたと感じる。間違えなくポップロックを貫いてきたUNISON SQUARE GARDENの最高到達点の一つだろう。

メロディ、言葉選び、言葉運びが総じて優しい。特に「ごめんね」だけはズルい。これが早く言いたかった。涙なしには聴けない。イントロから2番までの、春が来てたしかな新しい未来へ向かっていくという美しい流れから「ごめんね 欲張ってしまう」が出てくるのが最高にUNISON SQUARE GARDEN田淵智也って感じの詞。そしてそれを表現する斎藤宏介の歌。今回一番刺さったのはここ。「新しいと同じ数これまでの大切が続くように」ってのはMODE MOOD MODEやこのシングルのような挑戦(新しい)と同じ数これまでの大切なことが…ってわざわざ言うまでもないか(笑)。こうやって大事なこと、伝えたいことを語弊がないよう言葉にしてくれる田淵智也さん、好きです。FC開設にあたってのブログが特にそうなんだけど本当にこの人のそういうところが好き。しかも誰かを特別扱いするわけでもなく、境界線がしっかりしてるのも最高に良い。やっぱ“さわれない”距離感って大事だよね。

話を曲に戻そう。相変わらず言葉数が多いことに加え、今回は周知通り転調の連続となる。好きな箇所を上げればきりがないが、一つ選ぶなら落ちサビでキーが落ちる所。歌詞との相乗効果もあって好きが極まるポイントになった。まさに花マルだね。

あくまで普段比だが、ストリングスあっての曲のためか、今回はベースラインの激しいアプローチがあまりないように感じた。ルート弾きが多い。ただサビ直前とサビ終わりで微妙に伸びてる高音のベースがとても好き。

ドラムは相変わらず仕事っぷり。今回は徐々に音が積みあがっていく(手数が増えていく)感じでいつも以上に“世界が広がっていく感”がつよい。これはストリングスとの共存がそう聴こえさせているのだろう。いつもは個性大爆発なリズム隊が裏方に徹しているように感じる。

ギターに関しては細かいことはよくわからないけど、相変わらず言葉数が多くて譜割りが難しいのでギターボーカル斎藤宏介のハイスペックさたるやって感じ。今回はメロディがかなりパワーがあるのに繊細で美しい。ライブで聴けると思うと楽しみでしかたない。MVでフェンダーのサンバーストくんが復活してて嬉しかった。君の瞳のMVといい過去のギターと会えるのは楽しい。

総括するとドラムが丈夫な土台、ベースが支柱となり、ギターとその上にある壮大なストリングスという装飾のすべてがメロディを、斎藤宏介の歌声を輝かせている宝物のような楽曲がこの「春が来てぼくら」である。耳から入り込み体中に広がるあたたかい気持ちをどう形容すればいいかわからないが、とにもかくにも良い曲だ。偶然かもしれないが、MOOD MOOD MODEの延長線上にこの曲を置けるのが現在の無敵モードのUNISON SQUARE GARDENの強みであり、「今じゃなきゃわからない答」の一つということなのではないだろうか。これを聴きながら卒業式に向かいたいなぁ。

まだまだ語りたいことはあるがカップリングの話もしたいので、春が来てぼくらについては一旦終わり。

  • ラディアルナイトチェイサー

 MODE MOOD MODEにてフィクションフリーククライシスに追い出され(?)、焦らず次の回へと回った1曲。BUSTER DICE MISERYっぽく目まぐるしく動き回るベースラインと切れ味抜群のギターリフが唸るキラーチューン。パンデミックサドンデスやfake town babyの系譜。個人的には歌詞の切れ味も相まってどこかover driverっぽさを感じる。というか9㎜チックな気もする(笑)。「神様」やら「フィクション」やら「目が覚める」やらMODEなMOODを漂わせた言葉が散りばめられていて良い。「お前がダサいだけ」ってフレーズは積極的に使っていきたいね(笑)。

Oh Noのハモり具合が最高。2番の短いOh Noからギターにバトンパスする感じが堪らない。

しかしこれが弾かれたのは本当にもったいないな…ギターがかっこよすぎる。なんならツアーでセッション後の枠に平然と入ってきてもおかしくない。ちなみに、フィクションフリーククライシスと入れ替えてMIDNIGHT JUNGLEとInvisible Sensationで挟んでこの曲を聴いてみると、MODE MOOD MODEにはこの曲のパンチ力よりフィクションの方の潤滑油的性能の方がアルバムには必要だったと言えなくもないように感じた。

どうか幸せなご加護がありますように!と思わずにはいられない。

  • Micro Paradiso

イタリーな言葉とノストラ旦那にダムス兄貴とご丁寧なスポンサー紹介といった楽しい言葉たちに囲まれた言葉遊びの達人田淵智也の神髄が見られる1曲。アイデア性が大爆発してる曲。「この番組はご覧のスポンサー提供でお送りすると見せかけてもう一度」なんて歌詞は色んな人に聴かせて回りたい(笑)。「え、それ歌詞にしちゃうのwww」って声も「田淵ならやりかねないよなw」って声も聴こえてきそうな楽しい曲。「この番組は~」がガンガンの地声なのがウケる(笑)。

全てそこに持っていかれている感があるが歌いだしの爽快なギターが心地よい。ライブの最後にこれ持ってきほしい。crazy birthdayの後釜的な存在になって飽きるほどライブで聴きたい。歴代CPの中でもトップクラスに好きかもしれない。

「即席の一体感一笑に付したい」は日ごろの作詞作曲おじさんの発言がそのまま歌詞になっていて流石といったところ。スッと一息で歌いこなせるギリギリのラインを突いてくる感じのサビのメロディラインがとても気持ち良い。

 あと某誌で3カポって言ってたような気がするけど映像では1カポだったのはどういうことなんだ?

 

 これらの個性的な3曲によって構成されるシングルは贅沢の他に言い表す言葉が見つからない。カップリングには似つかわしくないともいえる手札を添えることで逆説的にシングルの凄みが強調されている。もちろんこれは意図的に仕組まれた永劫他人の彼の仕業だ。そしてジャケットがとても良い。美しい。素晴らしい。本当に最高のシングルだ。

 そんな素晴らしいシングルの帯が「ざまみろ、これは僕らの歌だ」なんだからよくできたものである。時代に反してコンパクトな掌サイズのインパクトも最早癖になる。上手に準備されたユートピアとはこのことか…。

 

 このブログはご覧のスポンサーの提供でお送りすると見せかけおまけ。

いらない話。

最後にちょっとネタバレ関連の話。ちなみに僕とフォロー関係にある人には当てはまらないのでご安心を。

割と毎回の話だし大半の人はわかってるだろうけど帯だとか歌詞だとか、ツアーの時ならセトリとか、知りたくないなら自衛しろって話だよな~~。避けようのないネタバレは僕自身も喰らったことあるしTwitter及びインターネット、なんならこのどうしようもない時代に生きてる限りある程度割り切りましょう。たまーにうだうだとお門違いなこと言ってる人見かけるけど、“その判別はお前がダサいだけ”。

 

これが言いたかっただけシリーズでした、おしまい。

 

次回予告

「MODE MOOD MODE ツアーセトリ予想」

3月下旬〜4月上旬ごろ更新予定。よろしくお願いします。

このブログはご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

UNISON SQUARE GARDEN One roll, One romance @幕張メッセ セトリ 感想 ツアー総括etc.

無敵のロックバンドUNISON SQUARE GARDENのツアーファイナル、千葉公演に行ってきました。それはそれは最高のライブでした。

本記事では、千葉公演の感想に加えて過去記事の内容を盛り込みながらツアーの総括を書き連ねていきます。このロックバンドについては深読みしていくが楽しみ方の一つ。作りこまれたセトリを解読する楽しさが伝わればなによりです。が、このツアーで思ったこと全部盛り込んだ結果、1万字を若干オーバーする文量になってしまいました。もはや自由帳みたいな感じになってます。本当にすみません。(?)

曲順に感想やらをまとめて書いていっています。好きなとこだけ読むもよし、ここでブラウザバックするもよし。「自由に楽しんでいってください」…(笑)。

ということで始めます。以下常体で失礼します。

0.開演前

恥ずかしながら初の幕張。待機がバカみたいに寒かった記憶しかない。会場はめちゃんこ広くてびっくり。日ごろから彼らが大箱を嫌う理由も透けて見えた。それでもこれは24本のツアーの一部に過ぎない千葉公演なのである。

私は下手サイドに最前センターブロックのとなりブロックに陣取った。スタンディングの時は体が勝手に下手側を選んでしまう。いつも通り開演はちょい押し。開演直前の暗転でステージ頭上のスクリーンの存在にみんなが気が付いてザワついたのが印象的。あのような演出はバンドとしても初の試みだったどよめきや笑いが起きるのも当然といえば当然だ。しかし「味付けは少しだけ」と言わんばかりにただただ3人の様子を写し続けたあの位置のスクリーンくん、GJだった。

1.サンポサキマイライフ

“旅する音楽隊”の1曲目は会場の物好き達のサンポサキをエスコートするこの曲。SEである絵の具に合わせて「ドン ドン ドドン」とバスドラが鳴り始め、ハイハットのカウントでイントロが放たれた時のあの高揚感は言うまでもない。イントロ後の「ハッ!!」であの場所のオーディエンスの数を再確認させられた。背後にものすごい人間の圧を感じた。

ギターソロのタッピングが最高にクール。ドラムはどの曲においてもアレンジ全開で、「俺の今の最高点はこれだぞ!」っていうのを提示されている気分になる。歌い方、ギタードラムのアプローチが変化しているのに隠れて安定して曲を支えているのがベース。挙動は不安定。本人がよく「ベースは歌と演奏の邪魔にならないように頑張る」みたいなをこと言ってるが本当にその通りで、暴れるドラムとギター引き立てるベースらしいベースがこの曲の魅力。(くれぐれもベースが進化してないみたいな受け取り方はしないでね。)

2.徹頭徹尾夜な夜なドライブ

(歌い出し終わりで) \ぃようこそぉおおお/

これまでほとんどライブ終盤で演奏されていたこの曲。しかし我々の常識を打破するというこのバンドからすれば、ある意味でコンセプト通りの配置。カウントでフロアからは悲鳴がチラホラ。サビはコーラスが聞こえないほどオーディエンスの声で埋め尽くされた。(別に歌うの控えてほしいわけじゃないけどリズム隊のコーラスが聴きたいんだ私は…)。まあそんなことどうでもいいやってなるくらい圧巻のパフォーマンス。オーディエンスが歌おうが歌わまいがロックバンドのかっこよさは揺るがないものだ。

サンポサキをエスコートされた先は東の空。まさしく「ワタシドコ ココハダレ ダアレ」という心持である。

(サンポサキ終盤でスタッフが割とのんびり歩いてヘッドホンの準備しに来るのがじわじわきた。)

3.kid,I like quartet

旅する音楽隊がサンポサキをエスコートして東の空を夜な夜なドライブした先にたどり着いたのは、四つの感情が行きかって次々に色を成すような一つの街。as you like があの大会場の一人一人に突き刺さるの、作詞家にしてみればたまらないだろうなぁ。まともなプログラム\can you see? /の爆発力も今まで経験にない熱量だった。相変わらずこの曲は楽しい。

サビ頭のベースが開放弦なので左手が煩くなるのがかわいい。

 4.Mr.アンディ

大衆を目にした斎藤さんの「人間ってすげぇ…」の一言がめっちゃ武道館の時のあれだった。「ああこれジブリでみたやつ」ってのは多分ムスカのアレかな?(笑)。いつもの「自由に楽しんでいってくださいッ」からこの曲。あの日のMr.アンディは言うなれば正に「Mr.アンディ‐party style-」であった。心地よいミドルテンポにミラーボールと共に揺すられて、ついでにクラップも見事に揃い、あの空間こそPerfectly Euphoriaだった。(2番前の間奏、斎藤さんがエフェクター踏み間違えてるというレアな凡ミス場面を見てしまった、おそらく会場にいた人は全員気付いたはず笑)

5.シューゲイザースピーカー

カウントなしでギターリフ。アンディで穏やかになった会場の空気も引き締まり、迫力のあるイントロが鳴り響いた。これはあくまで私の性格が悪い話なのだが、1番でバスドラに合わせて起きていた手拍子が、2番のドラムの変則的なパターンについていけなくなって鳴りやむのを見てニヤけてた()。(このあとfake town babyでも同じ現象が起きる)。

ここまでややポップに偏っていたセトリが、この曲でロックモードのスイッチが入り、勢いを加速させて後続曲にバトンを渡す。「生きる証拠実感したのは誰だ?」「始まるはず 命が歌いだす高揚感」など新曲オンパレードの今のユニゾンに相応しいフレーズが散りばめられており、このツアーセトリに並べられた意味を見出した気がした。

6.リニアブルーを聴きながら

ここは天国と地獄との選択枠。この日のセトリが映像化された東京二日目と同じなのはセトリ変わるの目当てで来るような客を増やさないためじゃないかという邪推。いわゆる定番曲枠でツアー開始当時はリリース前のfake town babyをお膳立てする枠的な扱いだと感じていた。ツアー開始の直近のライブでオリオン桜場違いが連発されていたのがリニアブルーぶちかます伏線だったのだろうか。

印象的だったのはライトブルーの照明。そして無限に鳴り響くツインペダル(笑)。「一人きりでもリニアブルーを聴きながらあああ」って歌詞、きっとあの場にたくさんいたであろう1人でロックバンドを見に来た人に突き刺さったのではないだろうか。特にユニゾン初めて来た人とか。

「一緒に奏でたいけれど 今は今日を行け何度でもメロディ」は武道館やメッセみたいな大箱に突き刺さる素晴らしい歌詞だと再確認。

7.fake town baby

東京公演の頃はあった「新曲やります!」はなし。そりゃそうか。曲名コールの後の歓声はすごかった。単純に人数の差でもあるが、アルバム効果によるオーディエンスのこの曲への「待ってました」の感情は間違えなくこのツアーで一番のものだっただろう。zeppより照明が目まぐるしくうごめいていて良かった。サンポサキをエスコートして東の空を夜な夜なドライブした先にたどり着いた街が例え未完成で杜撰でいらいらして穢れてて反吐が出て真実なんてなくてもI'll beなんだよなぁ。よくできたセトリだ。生きるsessionもう当分は飽きる気配がないんだよなぁ。ここの歌詞はシュガーソングとリンクさせてるのかななんて考えながら聴いてた。「どこまでが~」のとこのベースラインがシンプルで好き。間奏のドラムとギターはほんとにわけがわからない(n回目)。わかるようになったらご報告します。

8.クロスハート一号線(advantage in a long time)

暗転、後に静寂。そこから始まる4枚目のアルバムのこの曲は意外性に富んだ選曲と思われがちだ。しかし、fake townから街というキーワードがリンク、後に登場する001とは共に「“君”と“ロックバンド”」の関係性を歌っている。

「それでも多分この街をずっと愛したいんでしょ」

「君が僕を好きなこと知ってるはずなのに こんなに僕も好きだから」

ライブという空間でしか巡り合えない二つの存在であるが、それで良いのである。明日も明後日も君が願った数だけまた会えるから。という理由付けが次の曲で行われる。のではないかという一つの解釈。まさに見たこともないラブロマンスである。

くさい文章の深読みはここらで切り上げる(笑)。要するに既存曲の活かし方が天才的にうまいというお話。ここまでセットリストにストーリー性がもたらされるのは、これまでに彼らが紡ぎあげた言葉たちが噓偽りないものであることの証明である。

この曲、CD音源に入ってるピアノの音やバッキングがなくても、というか無い方がバラードとしての存在感が際立つ。サビの3人のハモり具合が素晴らしい。加えて最後のギターのまとめ方も美しい。

9.flat song

この曲、CPにするの勿体なさすぎる。え、このツアー終わったら次は何年後なんですか?どうか幕張で永遠に眠らないでいい期間開けてまたやってくれ…という願いを込めながら聴いていた。

これは去年のツアー中にも思ったことだが、ギターの音作りがリリイベ音源と比べてCD音源に近づいていた気がする。サビのコーラスはこの日も芸術点満点。Cメロのベースラインが目立つところでシンバルがおとなしくなるの、引き算の美学って感じで素晴らしい。ちなみにラスサビのコーラスは「say hello」って言ってるとみて良いでしょう。ここ何言ってるかずっと気になってたがツアー中に解決できたので良かった。

MC.

この日のMCはタカオいじり。メッセで同日に行われていたスプラの大会の配信をずっと見てるタカオがだんだんイカに見えてきたとかなんとか(笑)。確かにこの日の白い衣装はイカに見えるような見えないような…。そんなこんなであっという間に後半戦へ。

 10.ノンフィクションコンパス

「(24回目の)普段あんまりやらない曲をやってみます。」から始まるこの曲。歌い出しで悲鳴のような歓声が漏れるのすこだ。これやるでしょっていうピンポイントな予想が見事に的中したのもこのツアーの思い出。

「無駄に見えたならmistake 全部がかけがえないエキストラ」「カメラやド派手なライティング そんなのいらないし興味もない」とは、スクリーン以外一切装飾のないステージを実現したこの日のために用意された歌詞かのようであった。

「ちょっとだけ怖いけど大丈夫だよ ずっと譲らないから大丈夫だよ」…消せるはずのないこんな思いを抱え続けるロックバンド、最高にクール。

サビの「ぐるぐるとかき乱すルーレットさながら回る物語」とOne rollが引っかかっているはず。そうやって考えると次の曲がなぜ選ばれたのかが見えてくる。

11.メカトル時空探検隊

不思議ちゃんなイントロに合わせて不思議な模様の照明が照らす。あの照明はなに模様っていうんだろ。ともかく旅する音楽隊は君の街までふらっと行く。ありがたいことだ。

「見たこともないラブロマンス」でOne romanceと引っ掛けているはず。きっとそうだと信じてやまない。ここのOne roll, One romance繋ぎはほんと田淵らしさがにじみ出てる素晴らしい構成だと思う。

12.パンデミックサドンデス

再びロックモードのスイッチが入るこの曲。自分が聴いたなかではどのライブよりCD音源に近しいBPMだった。癖になるギターリフから棘のある言葉の並ぶメロディ、こういう尖ったユニゾンがけっこう好き。この曲や23:25などマイナスな感情をポップに歌い上げるのもすごいけど、いつかの少年とかサーチライトみたいなどうしようもない空虚な感情がメロディそのまま乗ってるタイプの曲もとても好きなのでまた聴きたいですお願いします。

毎度恒例のAメロで見えないなにかと闘う田淵。いつもにまして戦闘力高そうだった(笑)。

何気にここへ来て初のDr.Izzy曲。そういえばDr.Izzy曲でツアー以降一切演奏されてない曲がありますよね。マイノリティ・リポート(daring,I love you)って言うんですけど…。これは次のツアーで回収されるのかなぁ。 ともかくここまでのバリエーションに富んだ12曲でこのバンドの奥深さが味わえる。しかしこのツアーの真骨頂はここからだ。

13.僕らのその先

「日常を照らすあまりに優しい君の影 鈍る足取りなんだか軽くなるような」 というアレンジから始まるこの曲。ボーカル斎藤宏介の凄まじい迫力を感じるこのアレンジは昔から変わっていないらしい。

シンプルな曲調を味付けするのは美しいリズム隊のコーラス。これだからスリーピースバンドは良いんだよなと再確認させられる。「吸って吐いてね フォーミングOK 一瞬間の気球に乗って」のタカオの声がとても好き。

夜な夜なドライブの果てに辿り着いた街も既に夕刻。僕らのその先は、バンド視点ファン視点どちらにしても「4年後もどうせ君が好き。」といったところであろう。

これは完全に余談だが、この枠はスノウアンサーとの入れ替え枠。スノウアンサー聞かなかった民が次聴けるのはいつなんだ…という絶望感は底知れぬものである(笑)。レア曲の入れ替え制はやめたほうがええやね(白目)

session“One roll, One romance”

タイトルは円盤のクレジットから。

軽快なリフに飛び乗ってリフ→ギターソロ→「One roll !」\One romance!!/×3

→リフ→ベースソロ→「One roll !」\One romance!!/×3

→リフ→オンドラムスタカオスズキ→「ウワアア(訳:One roll)」\One romance!!/×3→加速リフと展開する。この日もタカオの雄叫びは絶好調。ギター知識は0に等しいので偉そうなことは言えないがソロパートより後半のリフが速くなるほうが引くの大変そうな気がした。しかし、どちらも繊細な運指とピッキングが求められることに変わりわない。前の曲でボーカリスト斎藤宏介の存在感を思い知らされた次はギタリストとしての本領発揮。つくづく恐ろしいギターボーカルである。また、ベースソロが全部スラップで構成されているのには驚いた。アルバムにもスラップが入る曲が増えてきており、聴く楽しみは増すばかりである。ドラムは相変わらずのキメ細やかなハットワークから訳の分からない(褒めてる)スーパードラム。相変わらず楽しい。タカオにはドラムの楽しさを教わった気がする。

1回目聴いた時は掛け合いで何言ってるか分からなかったが、今回はツイッターやら映像やらで掛け合いから構成までどんなセッションか復習済み。内容が分かっててもあまりに楽しいセッションコーナーで最高に幸せな時間だった。

(円盤の方でタカオの叫びに笑いを堪え切れない斎藤くんかわいいよね、ね?)

14.Silent Libre Mirage

「もう少しやりますっ」でセッションを締めて2カウントでイントロ入り。この曲は始まりから終わりまで爽快の一言に尽きる。セッションからこの位置で演奏されることで曲としてもかなり進化したのではないだろうか。なんと形容すべきかわからないがABメロからサビに行くまでのワクワク感が堪らない。配信限定という時代に適していながらバンドのスタイルにはあまり馴染みのない形での発信から1年弱。その間ftH6やアルバムを通じてリスナーに浸透し、ある種Silent Libre Mirageの集大成がこの日の演奏になったのではないだろうか。もちろんこれからも期待の1曲。セトリ予想の時「しれっと前半でやってほしい」とか抜かした件は反省してる(笑)。

15.10% roll, 10% romance

気が付いた時にはカポの装着が終わっており、2カウントからのイントロにこの日一番の大歓声。初めてリリイベで聴いた時と比べて安定感や迫力が何倍にも増したように感じた。Aメロでバッキングに合わせてrolling playしていく田淵が面白かった(笑)。Bメロで溜めてサビで大爆発。会場が揺れているかのように錯覚するほど、少なくとも私の視界に入ったオーディエンスは全員飛び跳ねていた。僥倖なリズムお目にかけましょうの言葉通り幸せな高揚感をこれでもかと味わえた。

16.誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと

10%の余韻に浸る間もなく「愛してるそれだけ~~」の歌いだし。そしてそれに呼応するようにフロアからは悲鳴に近い狂喜乱舞の大歓声が沸き起こる。001がこの位置に来ることも、10%と繋ぐことも想像できなかっただけに全ての人が間違えなく驚き、そして興奮するポイントだったのではないだろうか。

全体的にドラムアレンジが爆発していたが、特に2番Bメロでツイン踏みまくるのは楽しすぎて爆笑してた。あれ聴いたらだれでも笑顔になっちゃうよ(笑)。

「大事なことは そーーーおお/」の大合唱が凄まじかった。DAに収録されているものの、カップリング曲とは思えない浸透っぷり。

僥倖なリズムを噛みしめながら曲も終わり…と思いきやアウトロアレンジでまずはベースパート突入。2番Aメロのベースラインのアレンジチック。続いてその間にカポを外したギターがステージ最前の花道に降りてのソロパート。ここはギターソロのアレンジで毎朝の目覚まし音に設定したいくらい素晴らしいメロディ。その間ステージ上をいつものようにベースの人が上手サイドにスルリと移動。そしてギターのエフェクターを踏みかえて音色チェンジ。ギターソロのトーンも移り変わって次の曲に繋がる。

ここのアウトロアレンジ、特にギターが前に出てる間にベースがギターのエフェクトチェンジを手伝うという流れに何一つとして違和感を感じないのはUNISON SQUARE GARDENにしかなしえない技なのではないか。踏みかえの瞬間が円盤の方でもしっかり抜かれてたのがよかった。

17.シュガーソングとビターステップ

ギターソロからどや顔でドラムにパス。お馴染みのドラムフィルインからイントロ。いつの間にか拳を突き出して開いて手招きするベースの人のアクションが定着してて笑う。回を重ねるごとにAメロの動き方が小刻みで不気味になっていく。武道館の映像と比べると笑っちゃうくらい動き回ってる。他の曲同様この曲も進化を重ねていることを肌で感じることができた。何から何まで圧倒的なこの日のシュガーソングとビターステップには鳥肌が立った。次はどの位置で演奏されるのだろうか、そもそもセトリ入りするのだろうか。

ここでセッションから続いてきたライブの流れが途切れ、若干の間をおいてディストーションサウンドの開放弦が大音量で解き放たれドラムがそれに合わせてリズムを刻む。「UNISON SQUARE GARDENでしたッ!んラストォ!(発言内容は曖昧)」と共にラストはこの曲。

18.23:25

割れんばかりの大歓声に包まれ最強のギターリフが鳴り響く。ここはオトノバとの選択枠だがこの日は勿論23:25。このツアーでのこの曲は色々な意味で見どころ満載の楽しい曲だ。いつも通り1番をブチかますとベースの人が上手へ移動。何が始まるかと思えば斎藤さんへの謎絡み、この人どんだけ斎藤宏介が好きなんだよwwwってなるレベルで愛が爆発してる(笑)。ドラムの人も負けじとシンバル連打で二人を煽る煽る(笑)。斎藤宏介の「こいつらw」みたいな嬉しそうとも苦笑いともとれる絶妙な表情が笑える。間違えなくこのツアーで自称おじさんの3人が1番かわいく見える瞬間。

その後は定位置に戻りベースソロ。それが終わった途端両端の花道を駆け出す斎藤と田淵。武道館の光景が脳裏に浮かんだ。下手側にいた自分はまさかそこまで広く使うと思わなかったので夢中で田淵を目で追ってた。このシーンだけは上手側もドラムも全部見たかった。映像ほしいなぁ。

ギターソロが終わると両端に散っていた二人がマイク前に駆け戻り「帰ろう世界へ」のコーラスゾーン。何度聴いてもここで涙が零れてきてしまう。10% rollで「現実が無数にあるだけ」と歌ったあとに「現実なんてこんなもんだ」と来るのが良い。

旅する音楽隊のライブもいよいよ終わり。行き着いた先にあった街の時刻は23:25。早く帰って眠らなきゃいけない時刻だ。圧巻の本編18曲だったがもちろんまだ楽しみは残っている。

encore

曲に入る前のMCではこの幕張公演を決めた経緯やらのお話。要約すると、今たまたまこのバンドを見たい人がたくさんいて、ライブの本数を増やすのにも限界があるから1度でかい箱でやってみよっかっていう経緯での幕張へのトライだったという感じ。それとこれからも作詞作曲おじさんが曲作ってスプラトゥーンおじさんと僕がアレンジしてめちゃくちゃカッコよくしてみんなの元に聴かせに行きますという宣言。作詞作曲おじさん曲作りすぎっていう苦言(褒め言葉)混じりで面白かった。

ともかくこのロックバンドは今日この瞬間も、それから明日からもずっと変わらないことを強調していた。もはや物好きたちの中では耳タコになって来ているが、何度も言うよ大事なことだからね。ってことだろう。某誌のインタビューでも言われてたが、いつも通りであること以上に幸せなことはないよね。

19.Invisible Sensation

アンコール1曲目は2017シングルカルテットの一角を担うこの曲。歌いだし「高らかに」の文字通り高らかで澄み切った麗しい歌声に圧倒された。その透明感はさながら空気のようなものであり、CD音源以上の圧倒的すぎるやつをくれた。

直後のイントロはCD音源のようなバッキングがない方が引き締まって聞こえた気がする。なぜなのかはよくわからない。それにしても相変わらず詰めっ詰めの歌詞が並ぶメロディを、アルペジオを弾きながら歌いこなす様は流石と言わざるを得ない。この曲もギタボ斎藤宏介のポテンシャルがこれでもかというほど発揮される曲である。ついでに言うと後半のキメドラムと目立たないスラップがめちゃくちゃ好み。かっこいいが極まってる。

「このステージに立てるのは選ばれし」ってところはこの日の普段に比べて大きなステージにマッチした歌詞だったように思う。

余談だがこの曲の秘めたる才能(Invisible Sensation)が知りたい人はボールルームへようこそを見て、読んで。きっとこの曲が5億倍味わい深くなるはず。(ステマ)(オタク)。

20.RUNNERS HIGH REPRISE

ドラムとギターがタイミングを計って同時にイントロイン。本家リスペクトの手拍子はこの日も少なめ、というかほぼ0(笑)。

この曲、ドラムはイントロ、ベースとギターはサビの進行がとても好き。そしてサビのハモりのコーラスが大好き。このセトリだと前後の曲がキラーチューンと必殺ソングなので一休みな気分で穏やかに体を揺すりながら見ていられるポイント。23:25の後に聴くあの歌詞は日頃の数倍胸に突き刺さるものがある。

本編ラストで刻んだ時刻、「23時半の5分前の時計」は永遠のように止まることはなく旅する音楽隊のライブそしてこの24本に及ぶ長いようで短いツアーが本当の終わりを迎える。

21.シャンデリア・ワルツ

イントロで会場は大興奮。この日のシャンデリア・ワルツを言い表す言葉は「無敵」以外なかった。シンプルな白の照明に照らされた3人の誇らしげな姿が忘れられない。あの場にいたすべての人間を惹きつけた演奏だったように思う。武道館のセンチメンタルピリオドに勝るとも劣らない圧巻のパフォーマンスであった。客電点ける演出ほんとやめようね…涙止まらないから(笑)。ちなみに作詞作曲おじさんの鼻は赤くなっており目には光るものがあったように見えた。ただし最後まで満面の笑みではっちゃけてた。自分の作った曲で、自分のバンドであんなパフォーマンスができたらどんなに幸せだろうか。他二人に関しても同じだ。自分たちの音楽を信じ続けてあの場に立っているのが本当にかっこいい。このバンドのような芯のある人間になりたい。

アンコールラストがこの曲である理由は「わからずやには見えない魔法をもう1度」をキャッチコピーに掲げたMODE MOOD MODEの伏線だったのは明らかである。しかも、そのアルバム発表までこの曲がここに置かれた真意に我々が気が付けないという図がまさしく「わからずやには見えない魔法を」であるという美技。本当に見えない魔法だったのでこちらは気が付きようがなかったのがちょっと憎たらしい(笑)。

4thアルバムではto the CIDER ROADの「早々に出かけよう・次はどこへどこへ行こう」とシャンデリアの「行きついた先に何もなくても」が呼応する形になっていたように受け取れる。それが今回のツアーでは、冒頭から何度も話に出した「旅する音楽隊」の行き先とその歌詞がリンクしているように見える。(リンクしたって年明けまでしばらく内緒にされていた。)

サンポサキをエスコートされた先になにもなくても息をするぼくらは構わないのだ。だってまだ息をしてるんだよ。INGで少しずつrollingしていけばもしかしてInvisible Sensationがそこに転がっているかもしれないんだから。どうしても消えない23時半の5分前で止まったままの残酷時計の針が心を指してもstand up yourself OK?といったところだろうか。(歌詞にこじつけて強引にこういう文章作るのとんでもなく楽しい。ぼくのかんがえたさいきょうの○○シリーズに通ずる高揚感的な何かがある。)

なにはともあれ無敵のシャンデリア・ワルツ。この1曲が聴けただけで2018年のロックバンドを110%味わったような気さえした。3月にシングル、4月にまたツアーが控えているのが最高に幸せ。今年も呼吸を続けるロックバンドに揺さぶられながら生きていきたい。そう強く思える素晴らしいライブだった。

 

以下常体に戻ります

ここまでお読みくださったみなさん、貴重なお時間を割いていただき本当にありがとうございます。何人いるのかいないのかわかりませんが、もはや物好きオブ物好きな方々だと思います。こんな乱雑な文章の上、総字数は1万字を越しています。本当にすみません。誤字脱字等ありましたらコメントやTwitterの方へお知らせ願います。併せて感想もお待ちしております。

次回はセトリ予想を記事にする予定です。またよろしくお願いいたします。

 

UNISON SQUARE GARDEN アルバム「MODE MOOD MODE」 感想

タイトルの通りです。UNISON SQUARE GARDEN newアルバム「MODE MOOD MODE」 レビュー記事!

この記事はフラゲ日と発売日の二日間で聴きこんだ分の感想であることも留意してほしいです。勢いで書き上げたことと、元々私の中にある音楽知識やら語彙やらが足りてないせいで稚拙な文章になっているのは大目に見てください。ただひたすら、このアルバムを聴いて満たされた感情を放出させたかっただけなので。Twitterでネタバレできずに悩んでる皆さんは迷わずブログを始めましょう。(?)

なお、曲名や曲順に関するネタバレを含むので(というかそれがメインなので)、各自注意してください。

今回は先行公開されたMVも見ず、某誌も買わずで構えてました。しかもCD取り込むPCが絶不調でめちゃくちゃ焦らされた。長かった…。CD買うついでで行ったタワレコ企画のライブ映像上映会の話も最後おまけ程度に載せておきます。

ということで曲順に沿って感想を書いていきます。一聴目の興奮と驚嘆、それ以降の底なし沼に浸かっていく私の感情にお付き合いください。(?)

以下常体で失礼します。

 

 

~ネタバレ防止用の空白~

 

 

 

これぞロックバンドというギターが唸る(nano-mile met)(七枚目っ)のトップバッター。nano‐mile met、単に7枚目にかけてるだけでなく「君の街までふらっと行く」ロックバンドのスタイルとマッチしていてオシャレポイントが高い。事前に6枚目の「何だこれ感」を今回もやるとの宣戦布告?があったこともありかなり身構えて一聴目に臨んだせいか思いのほか「やられた感」がなかった。「そうきたか…!いいぞ!いいぞ!」って思いが強かった。

いつも通り何言ってるか聴き取れないところが点在するものの、歌詞の内容・テーマはいつも通りで必要以上に安心した。あとから歌詞カードみたら完全にいつもの田淵節炸裂してて安堵。いわゆる最近流行りのバンドとライブキッズ達に聴いて欲しい歌詞。笑

永劫他人ってワードと無意味に目立ったら逆効果がお気に入り。あと新米と備蓄米のところは座布団nano-maleどうぞ!って感じ(笑)最高の幕開け。

これがUNISON SQUARE GARDENだ!さぁアルバムが始まるぞ!って感じのキラーチューン。リニアブルーを想起させるAメロから桜のあとやアトラクションが始まるのような爽快なキメの入り混じるBメロからサビへの流動感。後半の展開はQ-MHzの血筋を感じるアニソンチックな展開。LiSAさんこの曲カバーしませんか?

ロックバンド(Dizzy Trickster)を見ることがテーマなんだと思うけど、田淵から見る「君(要するにユニゾンファン)の視線」と「田淵自身の憧れのバンドへ視線」が一致していて歌詞に表れているように感じる。そんな歌詞の中にユニゾンなりの優しさや決意が滲んでみえる。3回目に聴きたあたりから涙がポロポロこぼれてきた。これ書いてる時点でこの曲が一番好き。異論は認める。

あとSHISHAM○の君と夏フェスのPVが浮かんで来た。夏フェスでこれ聴けたら爽やかすぎて最高だろうなぁ。

あとちょっとpillows感のある曲な気がした。DizzyとかDizzyとか(ここであんま詳しくないのがばれる)。

  • オーケストラを観にいこう

いやオーケストラどこいったん!っていうクランチなギターから始まる今作の軸。優しさに満ち溢れた爽やかで雄大な旋律が涙腺を揺さぶる。ギターソロ→ギターベースのユニゾンからオーケストラサウンドの大サビに移るところが美しすぎる。一瞬の連続がキラッキラすぎて眩しい。最高の楽譜だ。ちなみに情景はシンデレラ城が思い浮かんだんだけど作詞作曲の方のイメージは河川敷を走る男子高校生だったらしい。笑

シングルカルテットから先陣を切ったのはこの曲。前曲の優しい雰囲気をぶった切ってデンジャラスでスパイシーな曲が始まるのがユニゾンらしい。シングルだけあってこれだけの曲が4曲目に位置しているのが今作の凄さを物語っている気がする。何度聞いても間奏のドラムの手数が凄い。甘いか苦いかは君が決めろよの後に甘美置いたのは狙ったのかな、マイナーキー繋がりだし。それと4曲目までの流れがちょっとJET.COな感じ。

  • 静謐甘美秋暮抒情

勝算万全お待たせから繰り出される5曲目。イントロの刻み込んだドラムワークとスラップがエロいしカッティング曲なのほんとに歓喜歓喜の僕。マイナー調でAメロのキーが低いのとドラムの味付けのせいでマイノリティ・リポートとか等身大の地球チックな雰囲気が漂ってるんだけどとにかくエロい。エロいよりセクシーって言った方が品があるのかしら。エロに特化したシュガーソングとビターステップっていう表現がめちゃくちゃ自分の中でハマってるんだけどわかってくれる人いないかな。ユニゾンの曲にダンスナンバーって呼称をつけるのはよろしくない気もするが体が踊りたがるような一曲。ホーン曲とオケ曲に隠れているように見えるけどこの曲調もかなり新境地な感じ。このアルバムの隠し味的な美味しいポジションだと思う。

流れるような勢いで始まるシングルカルテット2枚目。完全に無敵モード。ついに公式歌詞とお目見えできたわけだが、公式のツイートで「跳べ」表記だったのがカードでは「張り切って飛べ」だったんだけどこれは公式が誤字ったのかな…(笑)

あと次の曲でも「何様」ってワードが使われている。

  • MIDNIGHT JUNGLE

天国と地獄を彷彿とさせる攻撃的なイントロとJUNGLEーーーのシャウト、楽しい掛け合いとサビのインパクトが抜群の7曲目。次のツアーの核になると確信のロックナンバー。癖になるフレーズが多すぎる…超たのしい。まじめにふまじめ田淵智也って感じのワードチョイス。こんないい曲が眠ってたなんて…。地味にドラムがハードワークっぽい?そのうち定番曲になったらエグいアレンジになりそうな予感。テキーラ

  • フィクションフリーククライシス

作られた 変わり者の危機って直訳。全体的に田淵節炸裂してるんだけどデザートに致死量のcheese cakeってとこが圧倒的に田淵智也感。言葉数多いし曲調はなんか変でデイライとかメカトルの系統な印象。サビでいきなり歌物っぽくポップなメロディラインに流れて行くのが楽しすぎる。思わず両手を上げてノってしまう。大サビでクラップきて思わず笑顔になったのは内緒。ちなみに直前で差し替えたのはこの枠らしい。meet the world timeみたいな遊び心に溢れてる雰囲気。ユニゾンにしかできない音楽が1番顕著に表れてる曲ではないだろうか。これギター弾きながら歌うのなかなか難易度高そう。

インビジとは自意識で繋げたのかな?笑

流れるように歌い出しに突入するのはシングルカルテット3枚目。大好き。間髪入れずにきたのはちょっと予想してたけど本当にやるとは思わなかった。ライブでもそういう使い方になるのだろうか。個人的には繋いでくるやり方より静寂の中で歌に入る方が好き。アルバムの中では最終盤に来ると思ってただけに、ここからあと3曲あるのが嬉しかった。

  • 夢が覚めたら(at that river)

スノウアンサーみたいな空気感、若干それより澄んでる感はあるが。美しい情景描写がどこか初期ユニゾン感があって良い。街灯りって何かの隠喩だったりするのだろうか。この曲とても好きな感じなんだけどどこか言葉にしづらいものがある。この言葉じゃ片付けたくないんだけどふさわしい言葉が出るまでこの表現でご勘弁を。

役割としては、前曲までのアルバムの流れを一度整理してEDに向かう準備を整えるといったところか。改めて各曲の配置が正解すぎる。

最後の怒涛の、Flash back of the riverがめっちゃシュプレヒコール感ある。途中ブレイク挟まるのがクール。

数年後のツアーでいきなり掘り起こされて心臓が止まりそうな予感。

お待たせっ!って感じのシングルカルテット最後の1枚。アルバムを通じて物好きなたちに新たなドアを開けているってことをここの歌詞で気づかされた。この話は後ろで詳しく。

Invisible Sensationと共にアルバム終盤をこれでもかというほどに分厚くしてる。改めてユニゾンにオファーしたボールルームとそれを受けたユニゾンありがとうってなる(オタク)。

  • 君の瞳に恋してない

 かわいい。なんだおまえ内田真礼の曲かなにかか!?ってなった。かなりストレートな曲調でアルバム最後を彩る。明るいだけでなく綺麗な曲という印象。3人でサビ歌ってるのがいとおしすぎる。間違えなく名曲。「MODE MOOD MODEごちそうさまでした」ってなると同時に甘い一瞬に騙されてアルバムをもう一周しちゃうそんな曲。一聴目でこの曲聴き終わった後無言で2周目に入ったんだけど、兎にも角にも聴きたくなるアルバムってのは言うまでもなく名作だろう。

シングルカルテットが比較的王道ロックしてる分こういうアルバムの支柱になる曲がポップに走る攻めたアプローチなのは楽しい。ユニゾンだけどユニゾンじゃない、走ってるのに走ってないようなそんな感じ。

ちなみにこの日まで先行公開されてたPVは見てなかったので初めてみたんだけど赤テレキャス復活するのズルすぎないか…???あとタカオがかわいい。

余談だけど「バスタオルは任せた」が最初「パスタ折るは任せた」にしか聴こえなくて意味がわからなかった。笑

 

総括 

どこから聴いても楽しい。すぐ美味しい。すごく美味しい。いつものユニゾンと新しいユニゾンが殺し合わず、それぞれが最高の一瞬として存在している。曲調で言うと軸の2曲が3人以外の音を取り入れてポップ偏重になっているが、その他のアルバム曲がかなりロックに寄せていて、その上でシングルカルテットがどれも心地よいポップロックな感じでとんでもなくバランスが取れている。

歌詞を読みこんでいくと12曲の流れを通じて「ユニゾンに差し出された何者かの手」は拒むけど「ユニゾンは君に手を差し出すよ」という構図が見えてきた気がする。この日までに気がついたところを抜き出してみると以外のようになる。

1→「差し出された手は噛みちぎるけど」

2→「差し出された手は掴まなかった」

3→「ねえ僕の気持ちに気づいてるの?」

6→「派手にやるフェーズになってノイズが邪魔になる」

10→「この答えがどうか報われて欲しいと思うから」

11→「お手をどうぞ」「照れながら手を握ったら」

12→「僕の手握っていいから」

これ以外にもありそうだけどとりあえずここまで。Own Civilization→Dizzy Tricksterの流れで同じこと言ってるのと、10%→君の瞳に恋してないで「お手をどうぞ」して「僕の手握っていいから」の流れで特にそういったものを強く感じた。これを踏まえてOne rollツアーの8曲目と16曲目があの曲達になったのかなぁと深読み。

完全に妄想だけど、ユニゾンもド〇スとかR〇Dみたいな世間にバンバン顔出していく立ち位置のバンドになる切符を何処かの誰かに提示されてたんだけど「そんなものは要らないです」って意志を散りばめたのがこのアルバムなんじゃないだろうか。別にそういうバンドをdisってる訳ではなく不器用なロックバンド(超絶器用だけど)UNISON SQUARE GARDENはその道には行かないってのを改めて示したのでないか。

前作Dr.Izzyでも変わるつもりはないということを示したアルバムと位置付けていたが、今作はそれを強調しつつ、新たな手札を増やしてどこでも行けるドアを開ける1枚になっている。そういう意味で捉えると「ロックバンドのゆくえはいよいよは未知なる方向へ」の宣伝文が光ってみえる。息吐き生気消沈なムードを精神粛々誠意の反復で跳ね除けて無敵モードに突入して勝算万全なのがひしひしと伝わってくる。耳に入るすべてが僥倖なリズムでこの高揚感は誰にも奪えないと確信させる1枚。最高の揺さぶり。

そしてツアーが本当に楽しみ。セトリ的には変わり種が増えたことで未知の構成になるような気もする。楽しみだ~~~〜。

 そういえばジャケットは鈴木曲がない分をキリンでカバーしたってことでいいのかな?(笑)もっといい解釈があるんだろうけど。

 

おまけ(ここからは敬体になります)

タワレコ ライブ映像上映 感想

※こちらもネタバレ含みますので、見たくない方はブラウザバックお願いします。

 

 

 

 

ということで、最高の企画に飛び込んで来ました。全6曲でお値段なんと400円!安い!安すぎる!

そもそもリリイベはお金取ってないのに13曲もやってくれたの改めて最高だなお金払わせてくれないかなと思い返しつつ1曲目から感想です。

・場違いハミングバード

タカオの張り裂けんばかりのカウントと共に始まる1曲目。かなり上映の音がデカかったけど、ライブってこんなもんだよなって思い出す感覚。ちなみに私が参加した回は30名前後しか人がいなかったため実質自由席制でした。座ったままでもライブの時のように体揺すりたかったので最後列に移動して1人で手足バタバタしながら楽しみました。前の方で席順守ってカッチリみるより後ろ行ってのんびり楽しみのがおすすめです。

・きみのもとへ

いや10%カットかーーい!ってなった。ただこの曲ほんとに愛おしい、そして楽しい。リリイベだけあってイントロ手拍子がめちゃくちゃ揃っててよかった。ただ2番のブレイク田淵(内緒ポーズするやつ)抜いてなかったのだけ惜しかった!ほんとにそこだけ気になった(笑)

flat song

泣いてしまった。優しい音像のミディアムナンバーという触れ込み通り、サビのメロディとコーラスの連鎖が最高に美しく優しい。ただひたすらUNISON SQUARE GARDENの存在に感謝しながら涙を流してた(オタク)

・RUNNERS HIGH REPRISE

この曲のサビのコード進行ほんとに好き。10曲分のpillows要素を盛り込んでるだけあって曲が色んな展開するのが好き。割とベースラインが目立つ曲なのでそこもお気に入りポイント。3人の楽しそうな表情が最高でした。

・天国と地獄

いつもの。安定感に加えて安心感さえ感じてしまうようになってしまった。on drumsのclever shotでドラム叩かないタカオ好き。

 オリオンをなぞる

ラストはこれ!アンコールのシュガーソング聴かせてくれるのかなって思ってたけどこっちだった。6曲短いね〜〜。この日のオリオンの終盤の追いドラムえぐすぎませんか?打数やばすぎませんかね??ドラム聴いてたら楽しくなってきちゃってめちゃニヤけてた(笑)

 

これで400円!やすい!(2回目)

もう一回くらい行こうかな。東京近郊にお住いの方は行かなきゃ損ですこれは。このイベントは6曲の先行公開だと信じてやまないんだけど次のシングルの特典に全編の映像つくよね?音源的にはもう世に出てるけどせっかく撮ったんなら見せてほしいなあ。あと未完成デイジー聴きたい。併せてライブ写真も素晴らしかったです。特にバルミューダ淵さんのお写真が。(笑)

 

ということで今回はそんなところです。長々お読みいただきありがとうございました。

 

ユニゾンセトリ考察部@One roll, One romance

 春が来てぼくら、最高。MODE MOOD MODE、楽しみ。(みなさんこんにちはの意)

挨拶は手短に済ませて早速本題。ツアーセトリの考察。もちろんツアーセトリのネタバレを含むのでまだ知りたくない人は注意。(このタイミングでアップしないとアルバムやツアーの話に埋もれちゃいそうだったから上げました。)

UNISON SQUARE GARDENというバンドのセットリストは組む人が組む人だけあって(ベースの人)めちゃくちゃよく練られた構成になっているんです。ライブの流れの面では勿論のことですが、私が日ごろから注目しているのはその選曲センス。どの曲にも一貫して明確な採用意図があって、その意図が読み取れる(≒読み取った気になる)と、より一層このバンドのライブを楽しむことができますよ。という私の価値観の押し付け記事です(?)。

今回は10%リリース前に登場したキャッチコピー「3秒後にきっと世界は揺れる」やfake town babyの帯の「君の常識に用はない」、「街」「世界」というキーワードから、音楽隊の旅に着目し、One roll, One romanceツアーセトリを解剖していきます。

ということで1曲目から。以下常体で失礼します。

  • サンポサキマイライフ

今回のびっくり枠その1。個人としてはネタバレくらってたのでライブ会場での驚きはなかったが、ネタバレくらった時の驚きは忘れられない。旅する音楽隊がセレクトした1曲目は彼らの揺るがぬ信念を示し我々のサンポサキをエスコートするこの曲。Dr.Izzyツアーの等身大の地球に続く今回の1st枠。

「全知全能神様も知ったもんか」「つける足跡が最良のアンサー」の歌詞が後ろの曲との関連性を感じさせる。また、「愚かなこの世の不条理に言わせたい ぎゃふんと言わせたい」という歌詞は「愚かなこの世の不条理=君の常識」と当てはめると楽しい。「君の常識に用はない。」そう宣言するかの如く次の曲のカウントが入った。

  • 徹頭徹尾夜な夜なドライブ

サンポサキをエスコートされた先は東の空。びっくり枠というより「君の常識に用はない枠その1」的な感じ(?)。直近のライブで見てもこの曲は基本終盤に起用されることがほとんどだった。2曲目の時点でかなりの揺さぶりである。Dr.Izzyツアーでは同様に場違いハミングバードが最序盤に起用された。この流れを汲むなら次のツアーではシュガーソングあたりが序盤で起用されるのかもしれない。

  • kid, I like quartet

サンポサキ→夜な夜なの後ろに持ってくる曲を選ぶのは意外と難しい気がする。しかし、自由に楽しんでくれっていうこのバンドのライブスタイルを象徴するようなこの曲を置くことは初めから決まっていたのだろう。「この街が幸せになって」などfake town babyとは「街」という共通項がある。空から街に着地(?)。

  • Mr.アンディ

kid Iに続き”超メジャー曲とまではいかないけどある程度の認知度がある曲枠”。ユニゾン好きな人なら知ってるでしょ、みたいな。このクラスの曲が色々聴けるのがシングルツアーの強み。kid,Iから一呼吸置いて始まるあの優しいイントロが最高。

「僕のキャンパスに君が入り込んで ほら 遊ぼう」の詞はこの位置で歌われるのが最適だろう。

恐らくセトリを決める際に最優先で決めたのは新曲の位置。fake town babyを序盤の山場である7曲目に配置するとなると、そこまでにある程度様々な曲を見せておきたいというための選曲と言ったところだろうか。ミドルテンポのアンディからやや加速のギアをいれる役割を担ったのがこのシューゲイザースピーカー。ポップに偏り気味だったところにロック調なこの曲が入ることでセトリのバランスが良くなる。

「世界」というフレーズが登場しているため、その繋がりかもしれない。

この枠はfake town babyにつなぐ直前、シューゲイザーとの連鎖で最上級の勢いで新曲に持っていけるようにするための定番曲かつキメ曲枠。それでこの2曲が選ばれたのではないか。直前までのライブで乱発してたオリオン、桜のあとは初めから選択肢になかったのだろう。その意味では天国と地獄はそろそろワンマンセトリから一度外れる頃かもしれない。逆にリニアブルーは今後も気づいたらちゃっかりセトリにある曲っていう美味しい位置に立ってそう。この二択はリニアブルー派。

新曲枠。新曲のなかでこの曲が序盤の山に配置された理由としては、ツアー前からリリースしていたSilentと10%は最終盤で使うことが決まってて、Invisible Sensationは前曲からの流れを受けて始まるタイプの曲ではないことなんかが挙げられるのでは。この書き方だと消去法ぽく思われるが、4~6曲目はこの曲ありきな選曲であり、この位置でfake town babyをかましてバラードゾーンに移るぞという意図が透けて見える。7曲目に新曲が配置されたことと次のアルバムが7枚目なのは何か関係があるのだろうか。ちなみに6枚目のアルバム出す直前のプロconツアーでは、6曲目が6枚目のシングルの流星のスコールだった。

  • クロスハート一号線(advantage in a long time)

fake town babyから街繋がり。もう一つの理由として、001との関係性からセトリ入りしたんじゃないか。その話は001の項目で。

「それでも多分この街をずっと愛したいんでしょ」今回ばかりは、街=ヘルサレムズロットではなく、街=UNICITYだと解釈させてほしい。歌詞見れば見るほど我々リスナーへのラブソングにしか見えなくなってしまうのがこの曲の愛すべきところ。この曲で歌われてる「君」って我々のことだよね?言葉にしたらなんか半端になるこの気持ち is...

新曲枠。リリイベでやってるしライブ音源化してるし、東京公演以降初参加だった人からしたら良い意味で新曲感ねえぞって感じだったかもしれない。ここの2曲は共に優しい曲でありながらややミドルテンポ気味なのでライブ全体がスマートな仕上がりになってる気がする。

  • ノンフィクションコンパス

桜のまえツアー以来のお披露目のレア曲枠。これやるって予想当てたの本当にほめてほしい。意図はセトリ予想時の考察通りだと思いたい。考察を軽くおさらいすると、

(3秒後にきっと揺れる)「世界」の真ん中を歌っていること。

「ぐるぐるとかき乱すルーレットさながら回る物語」から「roll」を連想できること。

「直接脳とリンクするプログラム~」から「リンクしたってしばらく内緒にしようよ(10%roll)」とのリンクを伺えること等である。この時は見落としたが、歌い出しで「消せるはずのないこんな思いを抱いて街を行け」ってモロに街のこと歌ってた。ということで街繋がりでもある。

  • メカトル時空探検隊

「君の街までふらっと行く」実はこの曲も街シリーズでした。またラスサビの「見たこともないラブロマンス?もしかして稀代の大騒ぎ?」の歌詞からロマンス繋がりで採用に至ったのだろうか。と考えると、ノンフィクションコンパスでOne roll、メカトル時空探検隊でOne romance。ツアータイトル回収できた...。ここが今回のセトリで一番田淵智也ポイントが高そう。(???)

中盤のキメ曲。ポップに偏重してたところに置かれている分だけ深みが増すように感じるロックナンバー。歌詞を見て気になったのは「冷淡たる時計」ってワード。インビジの残酷時計と何か結びつくのだろうか?あと6th枠でもある。

  • スノウアンサー/僕らのその先

僕らのその先当てました!ほめて!さっきのノンフィクションコンパスに比べたらこっちは割と勘に近いところがあるのでなんとも言えないが。スノウアンサーは「親切な時計もやっぱり不親切で時として刻まない」という歌詞が残酷時計に通じてめちゃくちゃ引っかかる。「街」というフレーズも登場することから、ここら辺の要素がセトリ入りに繋がったのは。僕らのその先は「神様となら昨日話してきたけど~」のところがfake tow babyのサビと同様の意味だったり、「世界は輝いて」いたりと、関連性を感じる。

ちなみにどちらも001ツアーの日替わり枠以来。それ以前だと、前者はftH3(2011年)。後者はPopuluツアー以来という驚異のごぶさた曲。これだけ間が空いてる曲同士だと日替わり枠としてのつり合いも取れている。(が、どちらもご無沙汰パワーが強すぎる)ちなみにスノウアンサー派。

セッション明けの1曲目で新曲枠その3。終盤の畳みかけゾーンへのスイッチを入れる曲。個人的に好んでいる言い回しを使うと「セトリの核」。今年最初に出た新曲であり、浸透度等から新曲中心のツアーで最もおいしい位置を担ったのでは。突然のアルバム発表に、「派手にやれる段取りはもうじき済むからさっさと構えろ」ってそういうことかと改めて思い知らされた。

  • 10% roll, 10%romance

この曲はワンマンツアー始まる前からリリースされていたこともあり新曲繋がりでこの位置におさまったのだろう。新曲枠でありながら「君の常識に用はない枠その2」。プロcon、桜、001とシングルツアーの通例は、タイトルのシングルが本編ラストに来るというものだった。今回も10%はラストだろうと思っていたらこのサプライズ。それとカポ使う曲だからInvisible Sensationほどではないけど前後の曲を選ぶタイプだよなとも思っていた。次の曲との繋ぎを聴いてすべて杞憂に終わったが。(笑)

  • 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと

10%と同じくカポ1の曲でダイレクトに繋いでくる。最新曲と既存のそれも割とベテランな曲が絡み合うのはとても面白い。この繋ぎも田淵智也ポイント高そう。CITSのカラクリカルカレ桜のあと繋ぎを思い出す。

深読みしていくと、クロスハートと001(とプロcon)は着想が同じと本人が話していたため、意図的に同じツアーのセトリに入れたのではないか。おそらく10%と001を繋ぐことを決めて、クロスハートはそのあとでセトリに入ってきたのだろう。着想というのはこの曲もバンドとファンの関係性を歌っているという点だろう。

アウトロアレンジ(でヘッドフォン装着の時間稼ぎをして)から繋がる。ライブ終盤は流れを止めないことを大事にしているのが痛いほど伝わってくる。アウトロアレンジは色んな曲で聴きたいので今後もやってほしい。この曲については最早語ることなどほとんどないが、そろそろ「ワンマン終盤=この曲」みたいなイメージが定着してきたと思われるため、序盤でブチかまして会場を驚かせるには良い頃合いじゃないだろうか。 そういえば本編ラストの前はこの曲って言ってたのが当たってた。トリ曲ありきの予想だったから偶然の一致だが。

いよいよ音楽隊の旅も最終盤。この人たちいつまで南南西をめざすんだろう。

  • 23:25/オトノバ中間試験

本編ラストは日替わり枠。ここは23:25派。でもオトノバ大好きだから日替わりじゃなくてアンコールラストの固定にしてほしかった。シャンデリアと23:25がここの選択でアンコールラストがオトノバの方がぱっと見のバランスがいいような気がするのは気のせいかなと思っていたが、MODE MOOD MODE「わからずやには見えない魔法をもう一度」の伏線と考えたらシャンデリア固定は納得。

23:25はRUNNERS HIGH REPRISEの時計のくだり等の繋がりで選ばれたのだろう。現実やら時計やら、最近やたらこの曲に関係しそうなワードが飛び交っていて気になる。次のアルバムでこの曲をなぞるような新曲が出てくるんじゃないかと邪推してる。オトノバは構成とサビ頭のコード進行的に場違いの後継者枠みたいな立ち位置なのでこれからはしばらくライブ終盤にやる曲になる気がする。答え合わせは最後にやるものだし、ライブが終わったらみんな世界に帰らなきゃいけないからこそのこの位置なんだろう。

新曲枠その5。この曲はギタボのパートから始まるためライブ1曲目やアンコールの1曲目にぴったりである。とても良い曲であるが新曲が故、今回は肩慣らし的な意味も含めてのこの位置だったのだろう。この曲をラストに置いたライブに行きたい。締め曲になるポテンシャルは存分にあると思っている。

  • RUNNERS HIGH REPRISE

新曲枠その6。2017年の年明けから披露されてるけどギリギリまだ新曲扱いしていいはず?。この曲は序盤に披露されると予想していたがそれとは真逆の位置だった。あくまで思い込みで深読みだが、この曲はおそらくカップリング曲は例外を除いて出した直後のライブ以外では極力やらないっていう法則に従ってツアーが終わると封印されてしまいそうな気がしてならない。もっと聴きたい。

  • シャンデリア・ワルツ

ラストはお馴染みこの曲。頭のドラムでフロアが狂喜乱舞する瞬間大好き。ワンマンセトリから大概漏れないこいつはだいぶ息が長い。但しDr.Izzyのアンコールラストの桜のあと、プロconツアーのガリレオ、CITSツアーの23:25、いずれも次のワンマンツアーで外されているのでそろそろその時は来ているのかもしれない。まぁワンマンで切られる分他のライブでたくさん聞けるって考えればそれはそれで嬉しい。って書いてたのにあの煽り文はズルいわ~~きっと次も聴けるでしょう。いつの間にか「見えない魔法」がかけられていたという美しい締め。う~んシャンデリア・ワルツ、優勝!w

 

と、全21曲。いつもの22曲から1曲減ったがその分セッションパートが斬新で楽しかったから良し。ライブの構成から我々の固定観念をぶっ壊してくる姿勢が最高。ただ次のツアーではいつもの構成に戻るのか、この構成でいくのかというところから考えなくてはいけなくなってしまったのは悩ましい(笑)。

 

総括

ここまで冒頭の一部を除きここまでは2017年内に大体書き上げていたもの。シャンデリアの話とかちょこちょこ書き足したけど。

田淵智也ポイントとかいう謎言語で示したけどこのセトリのお気に入りはノンフィクションコンパスメカトルのツアータイトル回収ゾーンと10%001の繋ぎかなぁ。7曲目までの今までのユニゾン総復習みたいなゾーンも愛されポイントだけど。今後もこのワードを物差しに使っていきたい。グッズコンセプトとセトリコンセプトが重なってる説に気づけたのは成長。

あとアルバムの時期的にBD/DVDのトレーラーがないのが残念過ぎるので2月の頭に追い打ちで発表してほしい。

相変わらず稚拙な文章で稚拙な考察ですが今回もなんとか書き切れました。恐らくもっと深く考え込まれていると思いますが今の私の想像力ではこれが限界です。まあなにが言いたいかっていうと、どの曲も選ばれるべくしてあの場で演奏されたんだよっていうことです。もっといろんな採用意図の解釈があると思うので皆さんの持論もぶつけてきてください。

いよいよ24日にはMODE MOOD MODE、そして28日には千葉のでかいとこでライブ。一呼吸置いてライブホリック、春が来てぼくらリリースと最高なロックバンドデイズが待ち受けています。次のツアーセトリもがっつり予想してセトリの神様に挑戦していきたい所存です。それでは皆様良いMODE MOOD MODEをお迎えください。最後までお読みいただきありがとうございました。