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UNISON SQUARE GARDEN アルバム「MODE MOOD MODE」 感想

タイトルの通りです。UNISON SQUARE GARDEN newアルバム「MODE MOOD MODE」 レビュー記事!

この記事はフラゲ日と発売日の二日間で聴きこんだ分の感想であることも留意してほしいです。勢いで書き上げたことと、元々私の中にある音楽知識やら語彙やらが足りてないせいで稚拙な文章になっているのは大目に見てください。ただひたすら、このアルバムを聴いて満たされた感情を放出させたかっただけなので。Twitterでネタバレできずに悩んでる皆さんは迷わずブログを始めましょう。(?)

なお、曲名や曲順に関するネタバレを含むので(というかそれがメインなので)、各自注意してください。

今回は先行公開されたMVも見ず、某誌も買わずで構えてました。しかもCD取り込むPCが絶不調でめちゃくちゃ焦らされた。長かった…。CD買うついでで行ったタワレコ企画のライブ映像上映会の話も最後おまけ程度に載せておきます。

ということで曲順に沿って感想を書いていきます。一聴目の興奮と驚嘆、それ以降の底なし沼に浸かっていく私の感情にお付き合いください。(?)

以下常体で失礼します。

 

 

~ネタバレ防止用の空白~

 

 

 

これぞロックバンドというギターが唸る(nano-mile met)(七枚目っ)のトップバッター。nano‐mile met、単に7枚目にかけてるだけでなく「君の街までふらっと行く」ロックバンドのスタイルとマッチしていてオシャレポイントが高い。事前に6枚目の「何だこれ感」を今回もやるとの宣戦布告?があったこともありかなり身構えて一聴目に臨んだせいか思いのほか「やられた感」がなかった。「そうきたか…!いいぞ!いいぞ!」って思いが強かった。

いつも通り何言ってるか聴き取れないところが点在するものの、歌詞の内容・テーマはいつも通りで必要以上に安心した。あとから歌詞カードみたら完全にいつもの田淵節炸裂してて安堵。いわゆる最近流行りのバンドとライブキッズ達に聴いて欲しい歌詞。笑

永劫他人ってワードと無意味に目立ったら逆効果がお気に入り。あと新米と備蓄米のところは座布団nano-maleどうぞ!って感じ(笑)最高の幕開け。

これがUNISON SQUARE GARDENだ!さぁアルバムが始まるぞ!って感じのキラーチューン。リニアブルーを想起させるAメロから桜のあとやアトラクションが始まるのような爽快なキメの入り混じるBメロからサビへの流動感。後半の展開はQ-MHzの血筋を感じるアニソンチックな展開。LiSAさんこの曲カバーしませんか?

ロックバンド(Dizzy Trickster)を見ることがテーマなんだと思うけど、田淵から見る「君(要するにユニゾンファン)の視線」と「田淵自身の憧れのバンドへ視線」が一致していて歌詞に表れているように感じる。そんな歌詞の中にユニゾンなりの優しさや決意が滲んでみえる。3回目に聴きたあたりから涙がポロポロこぼれてきた。これ書いてる時点でこの曲が一番好き。異論は認める。

あとSHISHAM○の君と夏フェスのPVが浮かんで来た。夏フェスでこれ聴けたら爽やかすぎて最高だろうなぁ。

あとちょっとpillows感のある曲な気がした。DizzyとかDizzyとか(ここであんま詳しくないのがばれる)。

  • オーケストラを観にいこう

いやオーケストラどこいったん!っていうクランチなギターから始まる今作の軸。優しさに満ち溢れた爽やかで雄大な旋律が涙腺を揺さぶる。ギターソロ→ギターベースのユニゾンからオーケストラサウンドの大サビに移るところが美しすぎる。一瞬の連続がキラッキラすぎて眩しい。最高の楽譜だ。ちなみに情景はシンデレラ城が思い浮かんだんだけど作詞作曲の方のイメージは河川敷を走る男子高校生だったらしい。笑

シングルカルテットから先陣を切ったのはこの曲。前曲の優しい雰囲気をぶった切ってデンジャラスでスパイシーな曲が始まるのがユニゾンらしい。シングルだけあってこれだけの曲が4曲目に位置しているのが今作の凄さを物語っている気がする。何度聞いても間奏のドラムの手数が凄い。甘いか苦いかは君が決めろよの後に甘美置いたのは狙ったのかな、マイナーキー繋がりだし。それと4曲目までの流れがちょっとJET.COな感じ。

  • 静謐甘美秋暮抒情

勝算万全お待たせから繰り出される5曲目。イントロの刻み込んだドラムワークとスラップがエロいしカッティング曲なのほんとに歓喜歓喜の僕。マイナー調でAメロのキーが低いのとドラムの味付けのせいでマイノリティ・リポートとか等身大の地球チックな雰囲気が漂ってるんだけどとにかくエロい。エロいよりセクシーって言った方が品があるのかしら。エロに特化したシュガーソングとビターステップっていう表現がめちゃくちゃ自分の中でハマってるんだけどわかってくれる人いないかな。ユニゾンの曲にダンスナンバーって呼称をつけるのはよろしくない気もするが体が踊りたがるような一曲。ホーン曲とオケ曲に隠れているように見えるけどこの曲調もかなり新境地な感じ。このアルバムの隠し味的な美味しいポジションだと思う。

流れるような勢いで始まるシングルカルテット2枚目。完全に無敵モード。ついに公式歌詞とお目見えできたわけだが、公式のツイートで「跳べ」表記だったのがカードでは「張り切って飛べ」だったんだけどこれは公式が誤字ったのかな…(笑)

あと次の曲でも「何様」ってワードが使われている。

  • MIDNIGHT JUNGLE

天国と地獄を彷彿とさせる攻撃的なイントロとJUNGLEーーーのシャウト、楽しい掛け合いとサビのインパクトが抜群の7曲目。次のツアーの核になると確信のロックナンバー。癖になるフレーズが多すぎる…超たのしい。まじめにふまじめ田淵智也って感じのワードチョイス。こんないい曲が眠ってたなんて…。地味にドラムがハードワークっぽい?そのうち定番曲になったらエグいアレンジになりそうな予感。テキーラ

  • フィクションフリーククライシス

作られた 変わり者の危機って直訳。全体的に田淵節炸裂してるんだけどデザートに致死量のcheese cakeってとこが圧倒的に田淵智也感。言葉数多いし曲調はなんか変でデイライとかメカトルの系統な印象。サビでいきなり歌物っぽくポップなメロディラインに流れて行くのが楽しすぎる。思わず両手を上げてノってしまう。大サビでクラップきて思わず笑顔になったのは内緒。ちなみに直前で差し替えたのはこの枠らしい。meet the world timeみたいな遊び心に溢れてる雰囲気。ユニゾンにしかできない音楽が1番顕著に表れてる曲ではないだろうか。これギター弾きながら歌うのなかなか難易度高そう。

インビジとは自意識で繋げたのかな?笑

流れるように歌い出しに突入するのはシングルカルテット3枚目。大好き。間髪入れずにきたのはちょっと予想してたけど本当にやるとは思わなかった。ライブでもそういう使い方になるのだろうか。個人的には繋いでくるやり方より静寂の中で歌に入る方が好き。アルバムの中では最終盤に来ると思ってただけに、ここからあと3曲あるのが嬉しかった。

  • 夢が覚めたら(at that river)

スノウアンサーみたいな空気感、若干それより澄んでる感はあるが。美しい情景描写がどこか初期ユニゾン感があって良い。街灯りって何かの隠喩だったりするのだろうか。この曲とても好きな感じなんだけどどこか言葉にしづらいものがある。この言葉じゃ片付けたくないんだけどふさわしい言葉が出るまでこの表現でご勘弁を。

役割としては、前曲までのアルバムの流れを一度整理してEDに向かう準備を整えるといったところか。改めて各曲の配置が正解すぎる。

最後の怒涛の、Flash back of the riverがめっちゃシュプレヒコール感ある。途中ブレイク挟まるのがクール。

数年後のツアーでいきなり掘り起こされて心臓が止まりそうな予感。

お待たせっ!って感じのシングルカルテット最後の1枚。アルバムを通じて物好きなたちに新たなドアを開けているってことをここの歌詞で気づかされた。この話は後ろで詳しく。

Invisible Sensationと共にアルバム終盤をこれでもかというほどに分厚くしてる。改めてユニゾンにオファーしたボールルームとそれを受けたユニゾンありがとうってなる(オタク)。

  • 君の瞳に恋してない

 かわいい。なんだおまえ内田真礼の曲かなにかか!?ってなった。かなりストレートな曲調でアルバム最後を彩る。明るいだけでなく綺麗な曲という印象。3人でサビ歌ってるのがいとおしすぎる。間違えなく名曲。「MODE MOOD MODEごちそうさまでした」ってなると同時に甘い一瞬に騙されてアルバムをもう一周しちゃうそんな曲。一聴目でこの曲聴き終わった後無言で2周目に入ったんだけど、兎にも角にも聴きたくなるアルバムってのは言うまでもなく名作だろう。

シングルカルテットが比較的王道ロックしてる分こういうアルバムの支柱になる曲がポップに走る攻めたアプローチなのは楽しい。ユニゾンだけどユニゾンじゃない、走ってるのに走ってないようなそんな感じ。

ちなみにこの日まで先行公開されてたPVは見てなかったので初めてみたんだけど赤テレキャス復活するのズルすぎないか…???あとタカオがかわいい。

余談だけど「バスタオルは任せた」が最初「パスタ折るは任せた」にしか聴こえなくて意味がわからなかった。笑

 

総括 

どこから聴いても楽しい。すぐ美味しい。すごく美味しい。いつものユニゾンと新しいユニゾンが殺し合わず、それぞれが最高の一瞬として存在している。曲調で言うと軸の2曲が3人以外の音を取り入れてポップ偏重になっているが、その他のアルバム曲がかなりロックに寄せていて、その上でシングルカルテットがどれも心地よいポップロックな感じでとんでもなくバランスが取れている。

歌詞を読みこんでいくと12曲の流れを通じて「ユニゾンに差し出された何者かの手」は拒むけど「ユニゾンは君に手を差し出すよ」という構図が見えてきた気がする。この日までに気がついたところを抜き出してみると以外のようになる。

1→「差し出された手は噛みちぎるけど」

2→「差し出された手は掴まなかった」

3→「ねえ僕の気持ちに気づいてるの?」

6→「派手にやるフェーズになってノイズが邪魔になる」

10→「この答えがどうか報われて欲しいと思うから」

11→「お手をどうぞ」「照れながら手を握ったら」

12→「僕の手握っていいから」

これ以外にもありそうだけどとりあえずここまで。Own Civilization→Dizzy Tricksterの流れで同じこと言ってるのと、10%→君の瞳に恋してないで「お手をどうぞ」して「僕の手握っていいから」の流れで特にそういったものを強く感じた。これを踏まえてOne rollツアーの8曲目と16曲目があの曲達になったのかなぁと深読み。

完全に妄想だけど、ユニゾンもド〇スとかR〇Dみたいな世間にバンバン顔出していく立ち位置のバンドになる切符を何処かの誰かに提示されてたんだけど「そんなものは要らないです」って意志を散りばめたのがこのアルバムなんじゃないだろうか。別にそういうバンドをdisってる訳ではなく不器用なロックバンド(超絶器用だけど)UNISON SQUARE GARDENはその道には行かないってのを改めて示したのでないか。

前作Dr.Izzyでも変わるつもりはないということを示したアルバムと位置付けていたが、今作はそれを強調しつつ、新たな手札を増やしてどこでも行けるドアを開ける1枚になっている。そういう意味で捉えると「ロックバンドのゆくえはいよいよは未知なる方向へ」の宣伝文が光ってみえる。息吐き生気消沈なムードを精神粛々誠意の反復で跳ね除けて無敵モードに突入して勝算万全なのがひしひしと伝わってくる。耳に入るすべてが僥倖なリズムでこの高揚感は誰にも奪えないと確信させる1枚。最高の揺さぶり。

そしてツアーが本当に楽しみ。セトリ的には変わり種が増えたことで未知の構成になるような気もする。楽しみだ~~~〜。

 そういえばジャケットは鈴木曲がない分をキリンでカバーしたってことでいいのかな?(笑)もっといい解釈があるんだろうけど。

 

おまけ(ここからは敬体になります)

タワレコ ライブ映像上映 感想

※こちらもネタバレ含みますので、見たくない方はブラウザバックお願いします。

 

 

 

 

ということで、最高の企画に飛び込んで来ました。全6曲でお値段なんと400円!安い!安すぎる!

そもそもリリイベはお金取ってないのに13曲もやってくれたの改めて最高だなお金払わせてくれないかなと思い返しつつ1曲目から感想です。

・場違いハミングバード

タカオの張り裂けんばかりのカウントと共に始まる1曲目。かなり上映の音がデカかったけど、ライブってこんなもんだよなって思い出す感覚。ちなみに私が参加した回は30名前後しか人がいなかったため実質自由席制でした。座ったままでもライブの時のように体揺すりたかったので最後列に移動して1人で手足バタバタしながら楽しみました。前の方で席順守ってカッチリみるより後ろ行ってのんびり楽しみのがおすすめです。

・きみのもとへ

いや10%カットかーーい!ってなった。ただこの曲ほんとに愛おしい、そして楽しい。リリイベだけあってイントロ手拍子がめちゃくちゃ揃っててよかった。ただ2番のブレイク田淵(内緒ポーズするやつ)抜いてなかったのだけ惜しかった!ほんとにそこだけ気になった(笑)

flat song

泣いてしまった。優しい音像のミディアムナンバーという触れ込み通り、サビのメロディとコーラスの連鎖が最高に美しく優しい。ただひたすらUNISON SQUARE GARDENの存在に感謝しながら涙を流してた(オタク)

・RUNNERS HIGH REPRISE

この曲のサビのコード進行ほんとに好き。10曲分のpillows要素を盛り込んでるだけあって曲が色んな展開するのが好き。割とベースラインが目立つ曲なのでそこもお気に入りポイント。3人の楽しそうな表情が最高でした。

・天国と地獄

いつもの。安定感に加えて安心感さえ感じてしまうようになってしまった。on drumsのclever shotでドラム叩かないタカオ好き。

 オリオンをなぞる

ラストはこれ!アンコールのシュガーソング聴かせてくれるのかなって思ってたけどこっちだった。6曲短いね〜〜。この日のオリオンの終盤の追いドラムえぐすぎませんか?打数やばすぎませんかね??ドラム聴いてたら楽しくなってきちゃってめちゃニヤけてた(笑)

 

これで400円!やすい!(2回目)

もう一回くらい行こうかな。東京近郊にお住いの方は行かなきゃ損ですこれは。このイベントは6曲の先行公開だと信じてやまないんだけど次のシングルの特典に全編の映像つくよね?音源的にはもう世に出てるけどせっかく撮ったんなら見せてほしいなあ。あと未完成デイジー聴きたい。併せてライブ写真も素晴らしかったです。特にバルミューダ淵さんのお写真が。(笑)

 

ということで今回はそんなところです。長々お読みいただきありがとうございました。