この記事は現在開催中のUNISON SQUARE GARDENのツアー”LIVE (on the) SEAT”に関するセットリスト、演出等のネタバレを含みます。
ネタバレを避けたい方はまたの機会によろしくお願いいたします。いつでもお待ちしてますので!
ネタバレ防止のためのディスタンス(?)
筆者が参加してきたのは10月14日の2部となりますので、その公演についての感想やらをあれこれ述べていきます。
まずは今回のツアーの位置づけをおさらい。
コンセプトは「ロックバンドは座っても観られる」
→基本的な公演中のルールは「座って観る」「声を出さない」の2つ。
この社会の情勢に則す形でありながら「○○禁止!」とネガティブな発信はせず、ポジティブな「座っても観られる」を前面に押し出してくるあたりが最高にUNISON SQUARE GARDENらしい。
いつだってこのバンドは、ちょっと違う角度から物事を捉えていて、それなのに明日に絶望しきることなく前を見ている。その絶妙な塩梅にいつも心を支えられているんだよな。そんなことを考えながら、森羅万象への謝意を胸にライブを迎えました。(オタク特有のデカ主語)
状況が状況なだけに「行かない」選択をした人も多くいたと思われますが、この記事を通じて、UNISON SQUARE GARDENが変わらず存在していたことをお届けできればとも思う次第です。
それでは本題へ。
開演にあたって、公演に関するルール(立たない、喋らない等)についての注意喚起のアナウンスが複数回あるなど今まで以上に徹底されたライブイベントになっていた。
それでも再び幕を開けた”通常営業”。あの日出せなかった歓声の代わりに、この文章を送ります。
00.開演前
東京ガーデンシアター、素敵な内装に開放感のある構造でめちゃくちゃ素敵だったな。
今まで通りのライブができるようになったらまたここでやってほしいなとか、あれこれ考えながら開演待ち。
ステージ上は暗幕が張られている状態だった。音出しの音は聞こえるのに実態が見えないの、よく考えたらLIVE(in the)HOUSEシリーズも一緒だったね。偶然の一致だとは思うけど仕組まれているとしたら脱帽。
定刻になると公演上のルール(立つ、声を上げる等の禁止事項と、腕を上げる、拍手、手拍子はオッケーです的な感じ)を確認の上、いざ開演。
誰もが暗転からいつものように絵の具が流れるのを待っていたであろうあの静寂を引き裂いたのはボーカル斎藤の優しい声だった。
01.クローバー
「12時時計塔の下 新しいワンピースで…」と1サビの終わりまでアカペラアレンジでの披露となった。その間、暗幕は閉じられたままで暗闇にクローバーのメロディだけが響き渡る幻想的な空間が広がっていた。
1部で歌ったあとの影響が若干残っているような具合に見受けられたが、歌が進むごとに声の状態が戻っていったのはどんな魔法のせいなのだろうか。
”君がここにいないことで あなたがここにいないことで回ってしまう地球なら別にいらないんだけどなぁ”アカペラで聴くサビのコーラスは、いつも以上に心の奥に踏み込んでくるような迫力があった。心の蔵がゾクゾク震え上がるあの感覚、やはり生の音を浴びることでしか味わえない不思議な感覚なんだよな。
1サビが終わるとギターのアルペジオを中心に3人の音が鳴り始め、ステージを多い続けていた幕が上がった。暗い世界に歌が響き、バンドの音と共に幕を開けるこの演出、天才が過ぎませんか…。
そして今回のクローバーはこれまで披露されてきた時よりもBPMが上がっているように感じた。恐らく「1曲目」としての役割を考えた上で仕組まれたテンポ感なのだろう。
「ここからまた始まっていく」と言わんばかりの高揚感を昂らせるようなやや速めのテンポで、新たなクローバーの1面を拝むことができた。
最後はアウトロを省略するアレンジ。”また会おうって言ったフローリア”で音を切って次の曲へ。
02.フルカラープログラム
クローバーが予期せぬ形で締めくくられると、お次はお馴染みのドラムに突入。一気に涙が止まらなくなった。天才セトリおじさんの所業たるや…。
2曲目で世界を切り拓くフルカラープログラムが一番好き。(オオトリで落ちサビアカペラになるフルカラープログラムも一番好き)
1回目のオンラインライブで演奏されている曲で、「7月~9月でやった曲はセットリストのなかにちょっとしか入っていない」という前置きがありながらも、2曲目という大事な位置に置かれたことには意味があるのだろう。
それは「世界と仲良くなる」ことが今回のセットリストのキーだからなのではないだろうか。
こんな世界(社会)とロックバンドが仲良くやっていくためのひとつの答えが「LIVE(on the) SEAT」とも考えられる。どんな状況であっても”どうせなら この際なら虹を作ってみよう”と前を向くUNISON SQUARE GARDENを敬愛することしかできない。
間奏ギターソロでは中央でギターを弾くギタボの楽しそうな仕草が印象的だった。自由にステージを右往左往するベーシストに、常に既存曲のあちこちのフレーズを変えるドラマーを要するこのバンドの生きたライブが最高に好きなんだなと改めて思った瞬間だった。久々の生ライブにこの曲を選んでくれてありがとうございました…。
03.フィクションフリーククライシス
フルカラープログラムが鳴りやむと、ドラム→ベース→ギターと展開するマイナーキーの小セッションに突入する。休符とスラップが入り混じるベースのフレーズやギターの音色からこの曲を察した人もいたことだろう。
(ちなみにMODE MOOD MODEやMODE MOOD MODE ENCOREツアーでのセッションとは別物だったように聞こえた。MMMツアーのセッションの亜種な雰囲気。)
堪らなかったのはクローバー、フルカラープログラムの流れでこの曲に突入する違和感。そんな心地よい違和感の中で聴く「結局世界は僕が救うしかない!手こずります」 は今まで以上に言葉の深みが増したように思う。
”僕が救うしかない”の”僕は、”僕(=自分自身、音楽を聴いてるわれわれのこと)とも、僕(=UNISON SQUARE GARDEN)とも取ることができる。筆者的には前者の解釈がアツい。
「当然手ぶらじゃ世の中は渡れない 肝命じます…」と続く大サビではCD音源の再現をしようと沸き起こる手拍子が広い会場に良く響いていた。この日曲中で手拍子が起きたのは、筆者の記憶する限りこの場面しかなかったように思う。これも物好きが集っていたことが裏付けられているようで、なんだか微笑ましい話ではないだろうか。
変則的なようで規則的にやってくる不思議なキメに合わせたアウトロをバッチリ決めて「UNISON SQUARE GARDENです!」と一言。
( ー暗転ー)
)暗転が開けると斎藤さんは「3曲やった時点で達成感がめちゃくちゃあるんですよね。今日は最後までよろしくお願いします!」と残して。4曲目へ。
04.誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
今回のツアーは先日のfun tme HOLIDAY ONLINEに引き続き、ロックバンドの生存確認の意味も込めたイベント。その文脈からこの曲の歌詞に注目すると、
”愛しているそれだけ それだけでいいんです
だってまだ息をしてるんだよ 僕も君も
INGで少しずつ 少しずつやればいいんです… ”
と歌われるサビにはこみ上げるものがあった。だってまだ息をしているんだよ...。
”目を見て君へと 君へと届けるんです”というフレーズも、2月から対面でライブができなかったことを思うと、特別な意味合いを感じずにはいられない。
演奏面で言えば、2Bでの爆盛りドラムが一生好き。前まで「無理な歩幅じゃ…」のところで大人しくなったのに今回はそこも手数マシマシで楽しかったね。
05.セレナーデが止まらない
流れるようにカポを外して4カウントから突入。頭の片隅にも演奏する可能性を考えていなかったので、声が出せたら叫んでた。笑
赤×白のサーチライトが交差するステージで3人の音がぶつかり合う迫力が凄かった。特に原曲より遥かに強度を増したドラムが最高だった。
セットリストを文脈的な点から見ていくと、この曲の持つ意義深さに気づかされる。
”君のこと考えたって会えるわけないのに”はクローバーの”君がここにいないことで…”とリンクして聴こえるし、
”孤独を埋めるように” ”所詮はlonely only”は、君はともだち”独りでいることに理由をつけたくて”や、世界はファンシー”Fancy is lonely”とリンクするように聴こえる。
他の曲と共通項となるキーワードをたくさん抱えていて、このセットリストを成り立たせる支柱的な存在になっているのが今回のセレナーデが止まらないのポイントだろう。
いずれの詞に注目しても、この半年間の孤独な時間に対する思いが表れているように感じられる。
”世界が壊せそうな気がするから叫んでみる”という詞からは、閉塞感に溢れてしまっているこの時代を打破してくれるかのような希望の光を見出せる。まだまだロックバンドの挑戦は続くんだよな。
06.世界はファンシー
4カウントから高速16ビートと不気味な単音引きのリフが乗っかる世界はファンシーへ突入する。本当に無性に癖になってしまう曲。
生で聴くと、改めて歌詞の文字量とメロディのバランス、そしてスピード感の奇跡的な融合に度肝を抜かれる。3曲目に演奏したフィクションフリーククライシスですらかなりの詰め込みなのに、それを凌駕するボリュームを感じた。
そしてこれを涼しい顔でこなしてしまう斎藤宏介というギタボは本当に何者なのだろうか…。(褒めてる)
また新曲にも関わらず2Bではすでにドラムのアレンジが変わっていたように感じた(違ってたらごめんなさい)。
歌詞の面ではタイトルにもある”世界”がセットリスト全体のキーワードとなっているように見受けられる。
フルカラープログラム”ちょっとだけ世界と仲良くなったあなたは”
フィクションフリーククライシス”結局世界は僕が救うしかない”
セレナーデが止まらない”世界が終わっても このままでいつまでも””世界が壊せそうな気がするから叫んでみる”
世界はファンシー”こんな世界が楽しすぎて愛しすぎちゃって”
と世界のことを歌う曲がここでも登場する。
このあとに続く、”HAPPY”の気だるそうな歌い方もすっかり板についていた。この時お客さんで何人かピースしてる人がいて面白かったな。
アウトロではヘッドホンおじさん(某オーディオコメンタリーより)が登場。シュガーソングなど、同期曲のアッパーなやつをさらにぶち込んでくるのかと思いきや意外な展開が待ち受けていた。
07.君はともだち
世界はファンシーの演奏を終えること十数秒。声の代わりに贈られる拍手をさらりとかわすかのように”君の名前を呼ぶよ大切でほら譲れない名前を…”とこの曲が歌われた。
この曲をやってくれるのにも驚いだが、世界はファンシーの余韻を残すこの流れでこの曲を持ってくるのも驚いた。昨年のBSSSツアーのギャクテンサヨナラ→僕は君になりたいのようなアップテンポの流れを引きずる流れでのバラードというギャップが面白い。今までは静寂を包み込むような使い方だったが、今回は反対に熱気を包み込むような使い方だったと言えよう。
オレンジの照明の下に響くコーラスが最高に良かった。個人的にはDr.Izzyツアー以来4年ぶりの再会だった。CIDER ROAD大好き人間なので同アルバムからセレナーデとともだちの2曲がセレクトされたのは嬉しかったな。
歌詞で筆者の心に最も残ったのは”見えないところで強く生きてる 気付いてるよ”という一節。生存確認の文脈からこの曲が導かれたのではないだろうか。
ライブがなかった空白期間のことを指しているようにも聞こえるし、このあとMCで触れられる「今回のツアーに行かないという選択をした人」に宛てた言葉のようにも受け取れる。その意味では、”何も知らなやつに君のこと決めつけられて堪るか”という詞にも深みが出て聴こえたな。
また、”世界がきらいでちょっと好き”と、セットリスト全体のキーワードになっている”世界”はこの曲にも登場する。まさしく、斜に構えつつも明日に希望を見出しているUNISON SQUARE GARDEN(≒田淵智也)らしい詞である。
MC(実際の言葉と相違があると思われるのでざっくり要約程度に見てください)
声による反応ができないのでシュールを極める時間だった。会場に響くのは斎藤さんのMCと、そのシュールな空気感に堪えられないベースおじさんの高笑い。
斎藤「今日間違って恵比寿行っちゃった人います?僕最初恵比寿だと思ってたんですよ。
仕事とかの都合で途中から入られた方、恵比寿行っちゃた人じゃないですよね?」(ガーデンシアターとガーデンプレイス的な意味で)」
といった一連のやりとりを行儀良く一言も発さずなんとか耐える聴衆に向けて
「反応できないからつらいよね~。こっちもつらいです(笑)」
と残したのがこのツアーを象徴するシュールな一幕だった。ちなみにベースおじさんの爆笑は相変わらずホール中に響き渡っていた。
「でもこういう状況で少しづつライブをできるようになって、もちろん今回は行かないという選択をした人もいるでしょうから、まずは今回来ていただいたみなさんに演奏を届けることができて嬉しいです。今日はありがとうございます。」
「UNISON SQUARE GARDENは9月にアルバムを出しました。アルバムツアーはまた別でやるんですが、1曲も新曲やらないのもアレなので次は新曲をやります。
夏影テールライト。」
と残してこの日唯一のMCを締め括り、次の曲へ突入した。
MCもセットリストの一部として扱われている徹底さも相変わらず。
08.夏影テールライト
音が光っているような、光りが鳴っているようなリフが印象的だった。
サビではメインとなるボーカルの美しさは勿論、それに合わせてせわしなく並走するコーラスが綺麗で、追いかける耳が足りなかった。相変わらずライブでの再現性の高さが恐ろしい。
”目を見てるから今はそらさないで 少しづつ書き足してく物語”は001の”目を見て君へと~”とリンクする、対面でのライブで輝くフレーズだった。
”君の声を聞いて始まるこの季節を好きでいたい”という言葉はこちらが使わせ頂きたいくらい、再びロックバンドのツアーが始まっていくこの季節にぴたりと当てはまっているように思う。
いつか来るであろうPatrick Vegeeのツアーで再会する日を楽しみにしたい。
最後はアルバムの繋ぎを再現するように”幻に消えたなら ジョークってことにしといて。”で締めて次の曲へ。
09.Phantom Joke
わかっていても熱くなってしまう繋ぎ。毎度思うが、バンド史屈指の難易度が影響しているのか、この曲の演奏には他の曲以上に鬼気迫るものを感じる。(特に頭のカウントからイントロ部分)
この日は過去3回のオンラインライブで苦戦を強いられていた曲とは思えないようなバッチバチの仕上がりだった。しかもこの日の1部と合わせて21曲目なのに平然と歌いこなせる斎藤宏介 is...。
演奏面はやはりツアーの中で徐々に3人のチューニングが合っていく部分が多くあるのだろう。
”まだ世界は生きてる 君が泣いてたって生きてる”と、キーワードの「世界」がここでも登場する。
例え世界がどんな状況であろうと”そんな悲しいこと言うな” ”悲しくちゃ終われない”と前を向き、できる限りの楽しい企みを届けてくれるロックバンドが本当に愛おしいんだよな。
10.セッション~徹頭徹尾夜な夜なドライブ
Phantom Jokeを完璧にキメて、ガリレオのショーケースの導入部分を彷彿とさせるような歪んだサウンドメインの小セッションを展開した。
そして、今やすっかりお馴染みの「3,4, 1,2,3,4,5!!!!!」という雄々しいカウントと共に曲がスタート。
これまでのライブではサビでいわゆる合唱状態になってしまっていて、それを個人的にはあまり好ましく思っていなかったので、観客の発声禁止状態で聴く徹頭徹尾夜な夜なドライブは過去最高の爽快感があった。
”ワタシドコ ココハダレ ダアレ?”とリズム隊のコーラスが聴こえてくるんですよ。今までライブだと微かにしか聴き取れなかったので本当に楽しかった。
このツアーのテーマでもある「生存確認」という文脈から歌詞を追っていくと”存在で10点満点”というワードが光る。息をしてるだけで、存在してるだけで十分なんだよな。
座して観ても心身ともに踊ってしまう最高の徹頭徹尾夜な夜なドライブだった。
11.ライドオンタイム
ここまでの怒涛の勢いの余韻を感じる間もなく、”Ladies and gentlemen! Ride on time!”
と一気にこの日の全てを持って行ってしまうようなライドオンタイムに突入した。
最新曲「夏影テールライト」→最新シングル「Phantom Joke」→ライブ常連キラーチューン「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」の怒涛のリレーのバトンを受け継ぐのが、ワンマンライブではCIDER ROADツアー以来の登場となるライドオンタイム(2nd Album JET CO.収録)なの、本当にこの曲への愛と信頼を感じて最高…。
このセットリストの流れもあるのだろうか、見渡す限りではこの曲の沸き方だけ頭一つ抜けてすさまじかったように記憶している。四つ打ちに合わせて、座りながら思い思いのノリ方で楽しむというセットリストおじさんもニンマリな構図だったのではないだろうか。
このセットリストという物語の中で聴くライドオンタイムは今まで以上に熱い思いが乗っかっていたように思う。
”世界は絶対にどうしようもないはずの僕と君をスタートラインで待っている”
”大丈夫まだ生きてるよ”
恐らくはこれらのメッセージのためにトリ前という特等席が用意されたのだろう。
そんな特別なアクトに涙を落とさずにはいられなかった。
と書いたが、”グルグル回るんだ”と言いたげにサビで回転し続けるタカオの左手のスティックはなんかシュールで笑ってしまった。感情がクライシス迷子。
余談が過ぎるが、最後にスタンディングでライブを行った2月のMelodix Fesでも演奏されている曲なので、2020年は実質ライドオンタイムイヤーと位置付けてしまいたい。
最後はライドオンタイムの終わりと同時にharmonized finaleの同期が始まる感動的な繋ぎ。最後の最後まで憎いくらい素晴らしいセットリストを仕掛けてくれていた。照明が落ちて曲に突入するのも良かったよね。
ライブ最終盤で聴く”終わりが近づいているのもわかるよ”や”さよなら さよなら ここからまた始まっていく”には心を打たれた。
最後の曲ということもあり集大成感溢れる雄大なドラムアレンジがよかった。スネアの音が会場に突き抜けるように響いていたのも良かった。
ラスサビは照明やギタボの立ち姿、歌い方や歌詞など目や耳や肌などで感じるもの全てが美しかった。美の結晶。席が遠すぎて表情がよくわからなかったのが悔しいので映像化を何卒…!
ギタボにピンスポが当たる間にリズム隊は退場しており、最後は斎藤さんが一例してライブが終了した。
何度もこのブログで話してきたとおり、こうした状況下で聴く”新しい時代へと橋が架かるだろう”という言葉は今までの何倍も特別な響きを持っていたように思う。
アンコールを期待する拍手が鳴り始めたが、規制退場を促すスタッフが登場しこの日はこれで打ち止め。アンコールなしでも十二分に満足させていただきました。
何より良かったのは退場時にBGMとして絵の具が使われたことだ。毎回UNISON SQUARE GARDENの入場SEとして使用されてきたが、今回はクローバーの演出の都合上カットされてしまっていた。
いつもライブの始まりにかける曲をharmonized finaleで”ここからまた始まっていく”という言葉を奏でた直後に聴くのは堪らなかった。どこまでも素敵な演出を施してくれるUNISON SQUARE GARDENのチームが好きすぎるし誇らしすぎる。
そうやって絵の具に背中を押されるように会場を後にし、半年ぶりの”通常営業”体験は終わりを迎えた。
振り返ってみるとやはりセットリストに添えられた12曲の節々から並々ならぬメッセージを感じるし、それが1つのストーリーとしてあまりにも美しく完結する構成が本当に凄い。
色々と大変な状況な中でも変わらずロックバンドを貫き通しているUNISON SQUARE GARDENは今日も最高にかっこよかったし、またしても彼らに心を救われてしまったな。
”君を追いかけるよ その未来まで” きっとお互いそう思っているんだと、勝手に解釈させていただきます。
UNISON SQUARE GARDEN、ありがとう。また会える日まで。
お読みいただきありがとうございました。
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